クレール日記

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タグ:設計(コンセプト) ( 68 ) タグの人気記事

照明計画④ 照明機器の種類

照明計画②では照度について、では色温度への配慮について述べてきました。

今回は照明機器の種類とその選択についてお話をしたいと思います。

照明機器の種類ですが、自宅、お店、ホテル‥ そして施設、色々な場面での照明機器を思い浮かべてみて下さい。蛍光灯、ダウンライト、お洒落な間接照明と様々な照明機器の種類があると思います。

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照明機器の種類(室内)

①ブラケット
壁や柱に取り付けるライト(間接照明)です。廊下や階段の全般照明としても使われる他、オブジェとして空間のアクセントとしても有効です。

②ペンダントライト
チェーンやコードで吊下げる照明です。ダイニングや和室で使われる一般的なライトです。一般住宅に古くからある照明ですね。

③シーリングライト

天井に直に取り付けられるライトです。天井ぎりぎりの高さに光源があるので部屋全体を明るく照らすのができます。主照明として最も一般的な照明ですね。

④シャンデリア
装飾的な多灯照明。照明効果の他に華やかさを演出できるライトです。装飾性が高く、リビングや吹き抜け空間などを華やかに演出してくれる照明です。

⑤ダウンライト
天井に埋め込まれている照明です。ライトの下の限定した空間を照らす為のライトです。天井に埋め込まれるため、シンプルで、モダンな空間を創ることができます。

⑥スポットライト
特定の場所に光を当てやすいように集光性が高いライトです。部屋の一部や装飾品など強い光で特定の場所を照らしたいときに使います。



主な室内のライトだけでもこれだけの種類があります。

照明計画の最終段階では、どこにどんな機種を採用し、どのように配置するのか、そしてどの範囲をスイッチのON/OFFでコントロールするのかというゾーニングについて決定していきます。
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照明機器とインテリア

照明の種類やデザインによって部屋(空間)のイメージは全く異なってきます。最近ではお店だけでなく、住宅でも照明を天井に埋め込んだダウンライトが主流になってきています。

では同じ照明機器でもダウンライトと、天井から吊り下げたペンダンライトではお部屋の雰囲気が違ってくるように思いませんか?

ご利用者さまが食事をとり、くつろぐリビング(共同生活室)の照明ですが、会議室のような蛍光灯を並べるのは少し違う気がします。ダウンライトでも十分に照度を確保することができます。しかし、クレール高森ではダウンライトに加え、あえてテーブルの上にペンダント式の照明を吊り下げるよう計画をしています。
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またソファーのあるサブリビングでは、一般住宅のようにシーリングライトを設えています。

この吊り下げられた照明の雰囲気によって、家庭的で安らぎのある空間を演出するのが狙いです。そもそも昔の家庭ではいくつもダウンライトが埋め込まれている天井というのは見慣れないものですよね。施設でありながら暮らしの場としての雰囲気作りにはこの天井から吊り下げるペンダントライトはとても有効な手法だと考えています。

そして夜は全体照明であるダウンライトの明かりは落とし、吊り下げた照明の明かりが、テーブルを中心に暖かい明かりだまりをつくります。そこで眠れない認知症の方が椅子に腰掛けてくつろいでいる‥ という空間をつくります。





生活のシーンと照明


以前にも述べましたが、認知症の方の不穏な行動と周囲環境は大きく関連します。

病院や施設では夜間も照度を確保するためにローカが明々としていることが多いですよね。
クレール高森は暮らしの場として、夜間はローカを含め出来るだけ明かりを落としたいと考えています。

そこで各居室の入口には玄関灯のような、壁を照らすブラケットを設えています。
これはリビングでくつろぐご利用者さまが、この各居室に並ぶ小さな玄関灯のような明かりを眺めることで、就寝時間であることの認識を促すイメージです。(発想は路地に並ぶ昔ながらの町家の夜の風景です。)またこの明かりは夜勤者が居室を巡回するときには、足元を照らす常夜灯として機能することでしょう。
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日内リズムが乱れやすい認知症の方を無理にベッドに誘導して就寝を促すのではなく、眠気を自然に感じて頂けるような環境を提供することが大切ではないでしょうか? その一つとして照明(明かり)の計画はとても重要と考えます。

このように照明機器の選択では、特養という施設と、住まいであり暮らしの場という2つの側面から考察を行っています。ですから照度の確保だけでなく、インテリアとしてどのような暮らしの場を設えるのか、そして生活のシーン(ケア)に合わせた照明のあり方に配慮し計画を進めています。

(掲載する照明機器はイメージです)
by kuroshioen | 2013-11-28 16:11 | Comments(0)

RC造 ラーメン構造と壁式構造

こんにちは。

本日は予定通り共用棟・北棟基礎のコンクリート打設が行われています。

朝から生コン車が往来し、ポンプ車がコンクリートを流し込む音が響いています。

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急なカーブも何度か切り返し10t生コン車が上がってきます。
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鉄筋コンクリート造(RC造)
鉄筋コンクリート構造とは、鉄筋コンクリートを用いた建築の構造もしくは工法のことを言います。英語のReinforced-Concrete(補強されたコンクリート)の頭文字からRC構造またはRC造と略されます。

実はRC造とひと口に言っても、その構造はいくつか種類があります。
クレール高森では北棟と南棟はラーメン構造ですが、その間にある共用棟は壁式構造となっています。

コンクリート建築の様々な種類
【ラーメン構造】
ここで言うラーメンとは中華麺のことではなく、ドイツ語で「額」や「枠」を意味するラーメンに由来し、柱と梁が剛結合して建物をさる構造のことを指します。木造住宅では木材を使用する柱と梁に鉄筋コンクリートを用いていると考えれば分かりやすいでしょうか。耐用年数、耐火・耐震性の他、開口の大きさや間仕切りの位置を自由に設定できデザインの自由度にも優れ、広く一般的にもちいられている工法です。

【壁式構造】

柱や梁を設けず、壁で荷重を支える鉄筋コンクリート造で、内部空間に梁や柱がないため、室内を広く使用できるというメリットがあります。壁の中には柱や梁に相当する量の配筋が設けられます。一般的には5階建て以下の低層から中層建物に多く用いられる工法です。

【鉄骨鉄筋コンクリート構造】
鉄筋コンクリートに鉄骨を内蔵させた工法で、比較的小さい断面で、強い骨組を作ることができる利点があります。特に高層マンションで多用されていますが、費用的には最も高くなります。

【プレキャスト鉄筋コンクリート構造】
予め工場で製造された鉄筋コンクリートパネルを現場で組み立てる方式。鉄筋コンクリート版プレハブ住宅のようなイメージでしょうか。RC造の中では低コストな反面、RC造本来の耐震性や密封性はやや劣ってしまうのは否めません。
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本日、コンクリート打設を行っている同じ基礎の配筋でも、ラーメン構造と壁式構造では異なります。
壁式構造の共用棟では鉄筋の数が多くなるほか、その間隔(ピッチ)も細かくなります。
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いつものように現場を徘徊?していると‥ 現場監督さんからは、壁式構造の北棟では鉄筋の径が通常の16mmよりさらに太い19mmを採用しているほか、壁厚も一般的な180mmより厚い200mmあり、構造としてはしっかりした建物に設計されていますというコメントがありました。



日が暮れるのが早くなりましたが、作業は順調に進んでおり、明るいうちに終えることができそうです。

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by kuroshioen | 2013-11-14 15:52 | Comments(0)

フローリング材の再々検討

和歌山出張中に益田設計事務所からメールが入っていました。

先日、決定した床材について気になる点があり、変更案を検討して欲しいとのことです。(ずっと気になっていたのでしょうね。)広いユニット全体をイメージした時に、もう少し木目の色目の濃淡がはっきりしたものが適するのでは?ということで代替案のカタログデーターを添付して頂いていました。

工期と納期を考えると時間がなく、早急に決定したいと‥

ファイルをダウンロードして確認しましたが、やはり実際のサンプルを手にして確認しなければ判断は難しく、帰園するまで待ってもらう事にしていました。




大きな事を決めないといけない難しい場面‥
立場上、多々あります。

より的確な答えを導くことが出来るよう、あらゆる方向に考えを巡らせます。その奥行の深さが大切です。1つ1つの場面で絶えず自分自身の考えられる全てでもって決定します。

しかし、決断したことに全く迷いや不安が無いということはまずありません。

必ず頭の片隅で自問自答しています。

そのなかで決定したことに向かって突き進むのです。

前々回の定例会議、前回の定例会議でサンプルを選別しようやく決定したフローリング材ですが、この益田・鈴木設計士からの問題提起が、さらに深く掘り下げて検討する機会となりました。





仕上げ材の決定は実際に現場(その部屋)で行うことがベストです。
現在、南棟の1階の型枠解体が進んでおり、今ならその場で比較できます。
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そこで現場事務所ではなく、サンプルを持って実際に現場に入りその光の入り方と実際の色合いの見え方、全体イメージから再考しました。

実際の建物(環境)で自然光による色合いを検討
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日光が当たった時の色合いと蛍光灯での色合いの比較
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「どうしたんですか?」と通りかかった、現場監督畠さんの好みも聞いてみました。

現場検証しながら携帯電話でお互いの考えをやり取りし、最終の最終決定を行いました。
4つのユニットすべて異なる特徴を持つ空間設計を生かし、床材はユニットごとにそれぞれの特色をいかしたものを選択しています。
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<最終決定したフローリング材とカタログイメージ>
南棟1階ユニットB
光がはいりにくい1階ユニットには、明るく温かみのあるライト系。この軽やかな雰囲気は最近の住宅での採用が多い床ですね。まだ福祉施設ではあまり見かけない色合いです。
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南棟2階ユニットD
ハイサイドからの採光など最も光量が多い2階であるからこそ、光のコントラストを考慮し、ダーク系でお洒落なブラックウォールナットを選択。リビングの光量が十分であり、重いイメージにはならずいい感じです。
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北棟2階ユニットC
同じ2階ユニットでも南棟のようにハイサイドからの採光はなく、面積が若干狭いリビングとなります。こじんまりとまとまったユニットであり、家庭的なリビングをイメージしカフェナット(ブラウン)でまとめました。
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北棟1階ユニットA(ショート)
ショートユニットはホテルのような落ち着いた雰囲気をイメージし、リビング床材はカーペットを採用します。

このようにフローリング材は空間の雰囲気に大きく関係します。
それぞれのユニットに合った家具のデザインの選択も楽しみですね。 また観葉植物もいいかなぁ? 個人的には魚の泳ぐ水槽なんかあったらいいなぁなんて想いが広がります。 あくまでも自宅を設計するような感覚で、住まいとしての設えをイメージしています。



物事の決断するまでのプロセスには多くのエネルギーを要します。
素晴らしいものを造りあげたいというこだわりと想いが大きければお大きいほど一層です。

一度、決定した事案も少し時間を開けてから再確認すると、新たに見えてくるものもあり時には重要ですね。工期の都合上、十分な時間があるとは言えませんが、このように検討に検討を重ねることで形となっていきます。(発注段階での一部内容変更に、すぐに対応してくれる現場監督さんの対応にも感謝しています。)

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日暮れが日に日に早くなってきていますね‥。
by kuroshioen | 2013-11-01 16:48 | Comments(0)

照明計画③ 色温度の選択

照明計画②では照度(明るさ)についてお話しました。

照明の光はその明るさ以外に、青みがかった白い光や黄みがかった光といった色合いの違いがあることに気付きませんか? 家電量販店やコンビニの照明は、白っぽくて活発なイメージで、ホテルのロビーや高級感のある飲食店の照明は、オレンジっぽい落ち着いたイメージです。その色の違いを色温度といいます。

今回は照明計画における色温度についてお話をしたいと思います。


色温度とは
明るさはlx(ルクス)という単位で表されます。色温度とは光の色を客観的に表す指標で、K(ケルビン)という単位で表されます。色温度が低いほど赤っぽい色になり、色温度が高くなると白色から青みがかった色になります。色温度は人間の心理や時間感覚にも影響し、また、照度との関係も無視できません
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色温度と生活リズム
太陽が昇ると活動をはじめ、夜になると休息するという人間の生活リズムには、光の色温度も関係していると言われています。もっとも影響しているのは自然光(太陽光)です。日中の仕事や学習を行う時間帯は、昼白色の蛍光灯といった昼間の太陽光のように高い色温度の照明の方が活動的になります。逆に日が沈んで自宅でリラックスするような時間帯は、電球色といった低い色温度の照明が適していると言われています。


色温度と空間イメージ
同じダイニングであっても、照明の色温度によって空間のイメージは全く異なります。その空間の目的に会った色温度の照明を選択する必要があります。

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ちなみに蛍光灯のような昼白色と、色温度の低い電球色では、どちらが食卓の料理が美味しそうに見えると思いますか?

料理の良し悪しは盛り付け次第とも言いますが、照明によっても見栄えは変わってきます。
答えは意外にも電球色なのです。

ショッピングモールで服のショップに入ると、白く明るい照明で綺麗に照らされたショーウインドウの服を見ると、「あの服ええなぁ‥」って思いますよね。いろんな建物やお店に行った時に、普段は気にしていない照明について、その仕掛けを少し気にかけてみると面白いものですよ。

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クレール高森照明計画と色温度
人は無意識のうちにその周囲環境から大きな影響を受けています。そしてその環境に適応するために変化していきます。「生活環境が変わったとたん認知症が急速に進行した」と言ったように、特にお年寄りの方はその影響が強く、精神状態や認知症の進行、健康状態を左右します。施設設計はその点に十分に配慮したものである必要があるのです。照明計画もその一つとして大変重要なものと考えます。

前述したように物の見え方や、部屋の雰囲気は色温度によって変わります。

以前、黒潮園のデイルームをリフォームした際、認知症の方の落ち着く空間づくりとして電球色の照明を採用しました。と同時に床材の色も数多くのサンプルから検討し決定しました。いざ完成すると通常の蛍光灯の下で選んだ床の色が、実際の電球色のもとではイメージしたものと違いを感じ大変勉強になりました。
ですからクレール高森ではさらに慎重な検討を重ね床材を決定しています。
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電球色はたいへん落ち着いた雰囲気となります。しかしユニバーサルデザインという視点から、白内障や視力低下といったお年寄りの方にとってはどうなのか?という迷いもあります。

ですからクレール高森の照明計画における色温度の決定は、実際にサンプルで比較し最終確認をしますが、現時点では落ち着きを演出したい居住空間では、昼光色と電球色の中間にあたる温白色を基本としたいと考えています。当然、ユニットスタッフコーナーや事務所など作業性に配慮すべき箇所には昼光色で明るいものを考えています。

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一方で実際にケアにあたる職員が使いやすさの検証も不可欠です。照明計画が複雑なものであっては意味がありません。スイッチの位置、ON/OFFのゾーンニング、また人感式センサーによる点灯など細部にわたって使いやすさを検討し設計を行っています。

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次は照明計画④『照明機器の種類』にてダウンライトやシーリングライト、吊り下げ式のペンダントライトなど、照明の種類の選択についてお話をしたいと思います。
by kuroshioen | 2013-10-27 23:38 | Comments(0)

照明計画② 照度(明るさ)と生体リズム 

前回、照明計画①『空間設計と照明計画』にて、黒潮園の1階デイルーム改修における照明への工夫についてお話しました。今回は照度(明るさ)について少し掘り下げてお話をしたいと思います。


クレール高森では、これまでこの照明計画について幾度も設計打ち合わせを重ねてきました。
ようやく、私たちの考えるコンセプトがプランとしてまとまりつつあります。

一般的に設計では、施設内の照度(明るさ)の確保を基本に照明計画がされます。




照度ルクス(lx)
照明の明るさを示す単位をルクス(lx)といいます。
実はJIS(日本工業規格)では建物・部屋ごとに、そこで行う行為に対しての推奨照度の基準値を示されています。例えば住宅編では寝室は10~30ルクス(lx)、居間は30~75lx、勉強・読書をするときは500~1000lxと高めに設定されています。

この住宅編の他に事務所・工場・病院編があり、施設設計ではこの病院編を参考とすることが多い様です。
これによると病室での読書は300lxの明るさが推奨されており、基本プランではこれを基準として照度計算されています。ちなみに照度の必要な手術室は1,000lxとなっていますね。
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図面ではレイアウトされた照明機器の照度分布が示され検討しています。
(保守率60%:経年劣化による40%減光を考慮)





照明計画では1日の生活場面やケア場面の流れから、そのシーンごとに検討することが重要と考えます。

例えば、ご入所者の生活の中心となる共同生活室(リビング)

自然の日の射し方による明るさの変化で、一日の時間の過ぎていく様子を感じて頂きたいと、出来る限りサッシを大きく取るなど採光に考慮した設計をしています。
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その中で照明の役割として‥

曇りや雨天時の日中の明るさを補うための明かり。
夕方、リビングで集まり夕食を食べる時間の団らんを演出する明かり。
日暮れ後、就寝までのくつろぎの時間をすごす明かり。
夜間、夜勤の職員の見守りや巡回のために必要な明かりかつご入所者の安眠を促す明かり。

このように生活のシーンに合わせた明かり(照明)の計画が必要と考えています。

すべてのシーンで同じ照度が必要とは思いません。
というより、違える必要があるのではないでしょうか?



ここで光と私たちの生体との関係を紹介したいと思います。

照度とサーカディアンリズム
私たち人間の身体は、1日約25時間の周期で繰り返される生体リズム(体内時計)を持っていると言われています。これをサーカディアンリズムと言います。

周期が1日24時間よりずれているため、そのままにしておくと睡眠と覚醒のリズムがズレ始めます。それを防ぐのが強い光で、朝太陽の光を浴びることにより体内時計を毎日リセットして正しい生体リズムを刻むことができます。

この周期にはメラトニンという脳で分泌されるホルモンが大きく関わっています。メラトニンの分泌は光の影響を大きく受けます。人は朝日の光を浴びることでメラトニンの分泌が抑制され、目が覚めて活動を開始します。そして日が暮れ夜になると再びメラトニンの分泌が増えて眠りにつくのです。

また東日本大震災以降、節電対策として照明を減灯するオフィスが増加しています。オフィスにおけるJISの推奨照度は750 lx(ルクス)とされています。一般的に、照度が下がると覚醒度が低下すると考えられており、減灯による照度不足の影響として「知的生産性」低下が報告されています。

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このように照度は人の覚醒度や生体リズムと大きく関連性があるのです。




介護現場で関わられている方では、この覚醒リズムと聞くとピンとくる方も多くみえられると思います。

日中にもかかわらず、ぼーっとしているご利用者‥
夕暮れになると落ち着かず不穏になる認知症ご利用者‥
夜になっても一向に眠る気配がなく、徘徊するご利用者‥

このように施設という環境では、昼夜逆転など覚醒リズムが乱れてしまう高齢者の方が多くみえられます。

もしも一日中、夜もリビングが明るい蛍光灯で照らされているとしたら‥ 
認知症により、状況認知機能が低下した方にとっての一日の時間変化はどうなのでしょうか?





光(照度)は人間の生体リズムに影響をおよぼします。ですから特に福祉施設では照明計画も自然の太陽光や人間のサーカディアンリズムに合わせて、コントロールするプランが望ましいと言えます。

クレール高森はどのユニットのリビング(共同生活室)も東の海から昇る太陽からの日差しがさします。夕方から夜間の照度コントロールに配慮した照明設計の工夫がポイントとなると思います。照度のほかに照明光の色合い(色温度)もとても重要です。この点については照明計画③『色温度の選択』でお話したいと思います。




快晴の青空をバックに工事が行われています。高所での作業、くれぐれも安全第一でお願いします。
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by kuroshioen | 2013-10-21 14:00 | Comments(3)

照明計画① 空間設計とケアへの影響

黒潮園の夕暮れの風景です。

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一つの部屋からこぼれる部屋の明かりの色が、他の部屋と違うのが分かりますか?

1階デイルームの電球色のやさしい明かりです。

なぜこの部屋だけが?と言いますと‥ 
2年前にリフォームをした際に、照明を電球色に変更したのです。



これから黒潮園の改修を予定していますが、認知症の方の見守りや、ケア導線においてどうしても課題があり、先行して改修(リフォーム)を行いました。
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改修前は集会場と呼ばれており、日中はここでご利用者さまの見守りと食事を行ういわゆるデイルームとして活用していました。

しかし、トイレが遠いため、お連れするには長いローカの端まで行かなければなりませんでした。これにより職員はどうしてもバタバタしてしまいます。
また職員の少ない夜間帯は、どうしてもトイレの近くで不眠の認知症の方を見守りする方が効率良く、ローカを見守りの場所に使わざるを得ませんでした。
そのため認知症の方が中々落ち着いて頂けず、夜勤は大変な状況でした。
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このように施設の環境(ハード面)が職員への負担や、ご利用者さまの生活に影響を及ぼしてしまうのです。
ですから『ケアのための設計』がとても重要となります。




従来型の施設のためユニットケアとすることは難しいですが‥
その中でいかに、「効率のいいケアと、認知症の方もゆったりと落ち着いて過ごすことができるデイルーム」へ改修できるか、様々な工夫をしました。

トイレを新たに設け、ケア導線を大幅に短縮
・随時トイレ誘導ができるほか、トイレまでを車椅子ではなく、歩いて行く生活リハビリに取り組むことがで きるようになりました。
・もちろん夜間はこのデイルームで見守りを行えるようになりました。

ミニキッチンとスタッフコーナーを新設
・おやつ作りなどのレクリエーションが増えました。
・主任やリーダーが落ち着いて業務ができるようになりました。
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そして‥

この黒潮園デイルーム改修では照明機器を昼白色の蛍光灯ではなく、電球色を採用しました。

施設では昼夜逆転し、夜間に落ち着かない方がみえます。

では夜間も蛍光灯が煌々と輝く広い部屋で生活をしていて、眠たくなるでしょうか?
ましてや状況認知が難しくなる認知症の方にとってはその場所がどのように映るのでしょうか?
そこで職員がばたばたと業務をしている様ならどうでしょう?


このデイルームでは照明を調光式とすることで、夜には照度を落とし、ほのかに明かりが灯る静かな部屋を演出することができます。

夜眠れない方が、その明かりの元で、お茶とお菓子でくつろいで頂き‥
眠たくなった頃にベッドにご案内する。
そういったケアができる空間となりました。
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この一連の改修(リフォーム)により、認知症の方が(職員も?)たいへん落ち着くようになりました。
そして長年の懸案であった職員の夜勤の労務負担の大幅な軽減に至ったのです。




このように照明計画と空間設計の工夫は、ケア場面においてもとても重要なのです。

施設の照明では、日中に補助的に必要な明るさ‥ 夕方から就寝時間まで、リビングでくつろぐ時の照明、
就寝を促す夜間の演出とケアのための明るさ確保‥

一日の移り変わりやそのシーンに応じた照明計画が必要と考えています。
そして照明がその空間の特性を大きく左右するのです。

クレール高森では機器の選定や照度はどうするかなど、より深い議論を重ねています。詳細は照明計画②でお話をしたいと思います。
by kuroshioen | 2013-10-15 11:14 | Comments(2)

第9回定例会議 外観カラーデザイン

昨日の定例会議はいつもの如く、検討内容が豊富で終われば日が暮れていました。
その内容を紹介したいと思います。

工事は躯体の早期完成を目指し基礎から躯体のコンクリート工事が進められています。
当然まだ躯体の形は出来ていませんが、年度末完成工事が多い中、早期に建材の確保が必要であり、この段階で内装や外装の仕上げ材を検討し、発注を急がなくてはいけません。

そこで‥
・浴室タイルの色
・床材(フローリング)の色
・外壁の色とモザイクタイルの色 etc
についてメーカーより取り寄せたサンプルをもとに検討を重ねました。

それぞれの色調やその組み合わせにより、その空間のデザイン性や雰囲気は大きく変わってきます。その決定はとても重要かつ難しい作業です。



例えば外壁。
外観は白壁を基調にダーク系木調のデッキやルーバーによるコントラストをデザインしています。
そこに一部モザイクタイルの壁面をレイアウトしています。
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ですから、基本はホワイト系の塗装となります。

同じホワイトでもイエローを少し加えたクリーム色に近い温かい色から、少しグレーを配合したシャープなものまで、微妙な色合いの違いがあります。

そこで塗装メーカーに希望するカラーを基準に、色合いの異なる数種類のサンプルを作成してもらっており、これを実際に比較しながらタイルの色とのマッチングを検討しました。


室内での色合いと、屋外での見え方に違いがあるので、実際に外に持ち出し比較
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日のさす場所と日陰でその表情は異なります。
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多数のサンプルの中から最終候補2案に絞り込まれました。

次回には、より実際のイメージを確認するために、より大きなカラーサンプルを用意してもらい、この2案から最終決定を行います。



フローリングの検討はさらに大変です。

オーク、ウォルナット、メイプルといった樹種による木目の模様や風合いに、カラーバリエーションを加えると無数にあります。その中から選んで取り寄せたカラーサンプルを並べても約30種類あります。
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クレール高森は各ユニットそれぞれ、異なったデザインの設計となっています。
それぞれのユニットの雰囲気に合った、フローリングのカラーをイメージする必要性があります。

・学校や施設風ではない、住まいとしての居心地は?
・異なるユニットの形と施工面積に合うのは?
・外へのつながるデッキ材とのマッチングは?
・ハイサイドからの光のさすユニットでは、その光やライトによる表情の変化は?
・建具(家具)とのマッチング‥  様々な点から検討しています。

検討を重ねに重ね、5種類に絞込みました。
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明るい木調のホワイト系をと風合いのあるダーク系を候補に。 上はデッキ材のサンプル。 

これを内装パース(スケッチ)にして、全体の雰囲気などを確認し最終決定します。
おそらく全ユニット共通ではなく、ユニットごとに最も適する色を選び、それぞれ色調の違うフローリングとなることでしょう。

最終決定までには職員のみんなからの意見も参考にしたいですね。




ショートユニットでは個室を生かし「ホテルに宿泊に行く」といった感覚をイメージしており、落ち着いた雰囲気をコンセプトに、リビングはカーペット張りも検討しています。

病院用に開発されたタイルカーペットのサンプル。 今回もコーヒーをこぼしてみて汚れを検証。
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なんとコーヒーを弾いています!

拭き取りもスムーズ。通販番組のbefore・afterのような結果に皆驚きました。
これは採用ありとし、次回までに数種類のカラーサンプルを取り寄せることに‥。



お話が長くなってきましたね。

会議はもっともっと長いものですが‥。


各ユニットの浴室の設計にも私たちの考えるコンセプトがあります。
浴室タイルのカラー選択については、次の機会にご紹介したいと思います。



定例会議ではこのように、設計案の最終決定を設計士、施工者、そして私たちが細部にわたり丁寧に検討し進めています。このように三位一体となり取り組むチームで建築に望むことができてこそ、こだわりのある素晴らしい建物が完成するものと思います。



最後に‥

「ここまでこだわっているのだから、医療福祉建築賞の受賞を目指したいですよね!」
と冗談?を言うと‥

鈴木設計士 「プレッシャーになりますけど、張り合いがありますね~」

そこですかさず益田設計士 「応募期間や要項を調べてみましょう!?」

さてどうなることか‥???
by kuroshioen | 2013-10-10 01:26 | Comments(0)

木造の特別養護老人ホーム

前回は施設であっても一般住宅と同じような建材を用いた設えを‥

ということで、床材をフローリングとし、置き床工法を採用することで、木造住宅と同じような生活感を大切にしたいというお話をしました。


ではいっそのこと木造で特別養護老人ホームを建てては?

と思いますよね。



特別養護老人ホームの建物は法律で耐火構造にしなければならないため、建設する際は鉄筋コンクリート造もしくは鉄骨造とするのが一般的でした。

2000年に建築基準法が大幅に改正され、これまでは木造では準耐火構造までしか建設できませんでしたが、性能を満たせば耐火建築物として建設可能となりました。
また戸建住宅などで見られる「ツーバイフォー工法」が耐火認定を取得したことで、近年では木造の保育所や医療施設、高齢者福祉施設などの施設が数多く建設されるようになっているのです。




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また国土交通省が低層の公共建築や公共性の高い病院、福祉施設には、木造を推奨する法律 「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」を制定するなど、新しい流れが始まっています。





木造施設は「木の癒し効果」を期待できるほか、「夏は涼しく、冬は暖かい家」と言われるように、木造住宅はそもそも日本の気候風土に適した住まいと言えます。また木造床は転倒事故での骨折の割合が少ないだけでなく、介護職員の足腰への負担が軽減されたとの声も耳にします。

また木造施設は鉄筋コンクリート造と比べて工期が短くすみ、経済性の面からも建設コストが安く、坪単価50万以下という建築事例も多数あります。


坪単価50万以下で建てられた明治清流苑
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国内最大規模の耐火木造3階建て かざみ鳥
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木造により建物自体を軽量化し軟弱地盤を克服した藤田園
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設計に工夫し梁や内装に木を使った竜爪園
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木造にすると柱や梁を木で仕上げるなど、ログハウスのように内装に木をふんだんに使用できるかというとそうではないのです。
建築基準法には内装制限というルールがあり、防火のために木造でも表面から木が見えないようにする必要があり、木を活かすためには特別な設計が必要となります。ですから初め2例の建築事例を見ても、一見すると普通の施設との違いが分かりにくいですよね。

躯体の構造が木造かコンクリート造か‥という違いであって、内装の仕上げには内装制限があるため、温かみのある生活空間の設計においては同じであり、双方ともに工夫が必要という事です。



このように木造の施設建設には大変興味がありました。

しかし今回、クレール高森では施設の規模、傾斜地という敷地環境、既存特養とのつながりなど構造に配慮し鉄筋コンクリート造としました。



高齢者住宅やグループホームといったように、住宅に近い施設を考える際には、是非とも内装に木目をふんだんに使えるように設計を工夫し、木の温かみ前面に生かした建物を建てたいなぁ~って思います。

森の緑に囲まれた敷地に木の施設

別荘のようで素敵ではありませんか?

想像がふくらみます‥
by kuroshioen | 2013-10-07 17:35 | Comments(0)

施設の床材は?

みなさん鉄筋コンクリート造の施設や病院の床材がどのようなものか気にされたことがありますか?

施設の床にコンクリートの硬さや冷たさを感じませんか?


素朴な疑問ですが、ではなぜ施設は病院のような作りで、一般住宅のような身近な建材を用いて作られていないのでしょうか?

クレール高森の設計にあたり、益田・鈴木両設計士には冒頭に「医療福祉施設の概念化された設計手法には囚われず、住まいとしての空間づくりを前提にした設計にこだわりたい」とお話をしました。





では住宅の床はどうなっているでしょう?

図のように根太組みの上に床仕上げ材を貼るのが一般的です。
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特養ではどのような床材が適するのでしょうか?
1つは車いすの方の移動が容易かということが前提でしょう。また床に飲み物をこぼしたり、失禁してしまうといったこともあります。掃除のしやすさや衛生面への配慮も必要でしょう。


医療福祉施設で用いられる床材
【カーペット】
住宅で一般的に使われるものは、車椅子の操作の抵抗になり移動が非常にしにくい材料です。また汚れがどうしても目立ってきます。最近はタイルカーペットや車椅子操作に特化たものが出ています。カーペットは材質から温かい雰囲気がつくれます。

【木製床(フローリング)】
住宅で一般的に用いられているものです。車いすの移動には支障がありませんが、目地のゴミや、液状のものをこぼした時の掃除のしにくさなどを理由に、医療福祉施設ではあまり使われていませんでした。、最近では高齢者住宅やグループホームといった住宅型の施設を中心に使用されるようになってきています。

【塩ビ系床材】
長尺シートや塩ビシートなどと呼ばれている厚さ2~3mmのシートを貼るもので、一般家庭でも洗面所やトイレの床材に使われることが多いものです。清掃が簡単で衛生面からも医療福祉施設の床材として最も多く使われています。また仕上げ方法として最もコストがかからない、コンクリート下地への直貼りが多く見受けられます。


塩ビ系床材では木目調のシートを採用することで、一見フローリングのようにも見えます。
施設では職員もご利用者様も運動靴をはくことが多く、気にならないかもしれませんが、当然木のような温かさやクッション性は全くありません。
また高齢者の転倒事故では衝撃吸収性能に欠け(直接コンクリートのため)圧倒的に骨折のリスクが高くなると言われています。

これを防止する方法として床を浮かす二重床という工法もあります。




新しい施設が『住まい』とするならば‥

外履きの靴を履くのはどうなのか?
素足で歩くことは普通では?
床にしゃがむこともあってもいいのではないか?

と床材だけでなく、履物に対する疑問も生まれてきます‥。




ではクレール高森では床材と仕上げはどうするのか?

床材は一般住宅と同じ木製床(フローリング)を採用しています。
そして仕上げ方法は、コンクリート造の建物なので、マンションなどにも採用されている遮音置き床工法(二重床)を採用しています。
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二重床工法は衝撃吸収性が高く、遮音性も期待できます。また歩いた感触など一般木造住宅と同じような感覚で生活出来ることがメリットです。メリットの多いこの二重床工法ですが、施設設計における難点はコストの問題です。

「利用者の生活をさせるユニットケア」(出版:中央法規)では
衝撃吸収材を挟む工法と置き床工法では、㎡単価で約8,000円程度の差があると記されています。
(前者は賃貸マンションでフローリングの仕上げとして多く見られ、後者は分譲マンションに多い?)
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さらに施設に一般的に多い塩ビ系床材の直貼り工法と、この二重床工法を比較すると、㎡単価で1万円ほどの違いが出てくることになると思います。

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今回、この二重床工法はすべての居室とローカ、リビングに採用しています。施工する床面積は1,000㎡を下りません。施工費用がどの程度違ってくるかお分かり頂けますか?

近年介護報酬が減額される傾向にある上、施設建設にまつわる補助金が微々たるものであり、いかにしてコストをかけないで建築するかということが議論となります。
このあたりが一般的な住宅と同じような建材が採用されない理由の一つかもしれませんね。

建物の方向性を決めるのは施設を何のために建設するのか?その目的は?
そして設計に何を求め、何を優先するのかだと思います。

床材の選択から‥クレール高森が目指すものがお解り頂けますか?


地域福祉に貢献することが目的であり‥
住まいとして自らが入居を選んで頂ける、これまでにない新たな施設のあり方に挑戦したいのです。




このベースという建材が40cm間隔で敷き詰められ、フローリングを支えます。
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コーヒーをかけて2時間後に拭き取り実験を行い掃除の問題を確認
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床の色で空間の雰囲気は全く異なってきます。
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カラーサンプルは何十種類もあります。色調もダーク系から茶系など色々です。
この中から選ぶのは大変な作業です。とても悩みますねぇ~。

ユニットごとにコンセプトを変えるのも面白い気もします。

一般的な茶系ではなく、白木の木目を生かした明るい床材もおしゃれでクレール高森の雰囲気にあっているのかなぁ‥

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施設設計では高齢者の身体機能に配慮したバリアフリーに工夫をすることは当然です。
ユニットケア施設では、これまで多く見られる病院や介護施設としての内装ではなく、「住まい」としての内装をどう設えるかが重要ではないかと考えています。

最終決定したフローリングはこちらです。⇒フローリング材の再々検討
by kuroshioen | 2013-10-06 08:01 | Comments(0)

建物デザインと工事の進行

今日から10月ですね。

月日が経つのは早いですね。
工事が着工されてから約4ヶ月が経ちました。


工程では敷地奥から南棟、共用棟、北棟の順に建ち上がって行く予定となっています。
建物が単純な長方形ではない上に、敷地の高低差があるため工事は単純ではありません。
しかし、この構成により、それぞれの棟が異なった表情をしており、別々の建物のようにも感じるデザインとなっています。
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同じ居室数でも、個室で建築すると延べ床面積は大きくなり、結果として建物も大きくなってしまいます。

そこでこのデザインは、手前の既存特養黒潮園との距離感を違えることで、建物の圧迫感を和らげる狙いもあるのです。
また4つのユニットすべて、居住空間(内装)のデザインも違ってきます。

工事が複雑で工期を要しますが、長方形を基調とした単純なデザインにはない‥
趣のある建物となることでしょう!



工事の進行状況は‥
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<2ヶ月前>
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<2週間前>
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<現在>
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徐々に建ち上がっていく様子がわかりますか?
by kuroshioen | 2013-10-01 14:59 | Comments(0)