居室から始まった南棟1階の床張り作業ですが、あっという間にフロア全体に下地ボードが張られました。
内装仕上げの進行にいより住まいらしさが感じられるようになってきた空間に立ち…
「ワンルームマンションみたいでいいね」
と黒潮園の嚥下リハビリの指導に来園された神代先生
やはりコンクリートの床を歩くのとは感覚が違いますね。
南棟2階に上がると…
作業を行っていた造作大工さんは再び引越し
次は北棟1階(ショートユニット)で作業開始です。
造作大工さんの現場の移動で仕上げ工程の進行がうかがえます。
南棟1階⇒南棟2階⇒北棟1階(現在)… 次は北棟2階でしょうか?
さて、この造作大工さんはサッシや居室入口の木枠、壁の巾木など躯体に関係する木製建具を専門に加工しています。木製家具を担当する家具大工さんとはまた違った仕事なのです。
使われている木材はホワイトアッシュといいます。 原産国北米の落葉広葉樹で主に内装材や家具に使われるものです(日本のタモ、シオジと類似種)。 この木材で身近なものとしては「野球のバットにもよく使われている」というと分かりやすいでしょうか? あとギターといった楽器でも使われていますね。
色が白く目が荒いのが特徴で木質は重く強靭で硬さにすぐれ、衝撃にも強いという特性があり、仕上がりがきれいで加工性に優れている木材です。ですから車椅子の衝突などを考えると木枠や巾木に適すると言えます。
造作大工さんはこのホワイトアッシュを加工し取り付けを行いますが、このままでは色は無垢材の白木のままです。クレール高森では各ユニットでフローリング床材の色が異なります。ですからこの木建具は塗装して初めて床と同じ色となりインテリアとしてまとまるのです。
(色々な木建具は材木そのものの色ではなく、後から色をつけているということです)
ここで出番となるのが塗装屋さんです。塗装屋さんといえば外壁のペンキ塗りの仕事をイメージすると思いますが、このような木建具の色合わせや塗装も專門です。
使用する木材現物に色を塗ったサンプルを手に現場事務所にやって来た塗装屋さん
各色の微妙な配合により、同じ茶系でもその表情は微妙に違います。
フローリング材と家具のオレフィンシート(表面仕上げ材)と比較し色合わせを行います。
根気のいる作業ですが、塗料の配合比率を調整し4ユニットそれぞれの色合わせが決まりました。
(何度もサンプルの塗り直しを行って頂いた塗装屋さんのお陰でバッチリです)
現場では早速、決定したカラーが木製建具に塗られています。
南棟2階は少し落ち着きのあるダークウッドを基調としたインテイリアとなります。