クレール日記

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トップライトorハイサイドライト

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昨日、工程報告のなかで南棟の特徴的な屋根の形状と、エアコン設備と採光窓についてお話をしました。

そこでこの採光窓はトップライトなのかハイサイドライトなのか‥ 
何気ない疑問が浮かんだので少し紹介したいと思います。



どちらも高い位置に設けた採光、または通風のための窓のことを言います。

「南棟の窓はトップライト?ハイサイドライト?どっちなんでしょうか?」

鈴木設計士「一般的に屋根面に水平に近い形で設けられるのがトップライトで、壁の上部に垂直に設けられるのがハイサイドライトといいますけど‥」

現場監督さん「私は用語は苦手です‥(笑)。」

鈴木設計士「クレール高森の場合は屋根の一部に取り付けられてますが垂直方向だから‥ トップライトではなくハイサイドライトでしょうか。」

居住空間に差す自然の光によるコントラストは気持ちを安らげますよね。
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クレール高森は海の青と森の緑に囲まれた素晴らしいロケーションを取り込むことに加え、自然の日差しによる暖かい空間づくりにこだわっています。
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紀南地方は海を照らす日差しが四季折々の風景を作り出します。
また冬でも日当たりのいいところは暖く感じられるほど、太陽の恩恵を肌で感じることができます。
一方で、台風がやってくると、その様子は一転し、想像以上の海から吹き上げてくる猛烈な風と雨にさらされます。

このようなデザインと景色の取り込みに工夫した大きなサッシやハイサイドライトを設計するにあたり、風雨対策など、この紀南地方特有の気象条件に十分に配慮することを念押ししていることは言うまでもありません。

建築はデザイン、居住性・使いやすさ、そして機能性を高い次元で満たすことが重要です。




床から天井まで切り取られた開口の大きな居室窓
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車椅子のフットレストの高さにより設計されたキックガード
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# by kuroshioen | 2014-01-15 14:49 | Comments(0)

第18回定例会議 週間工程確認

今日は毎週火曜日に実施している定例会議の日です。

設計士、施工現場監督、電気、水道下請け業者と私たちが資料を囲み協議を行います。

注目は、1月10日に終えた1階躯体に続く2階部分の共用棟コンクリート打設です。
予定では27日(月)に入れられました。

現場視察の様子
【共用棟】
次のコンクリート打設に向け、2階部分の配筋・型枠建て込みが開始されています。 
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早速、1階部分の上に配筋された壁が顔を覗かせています。(写真右)


【北棟】
コンクリートの養生期間を終え、型枠の脱型が進められています。
1階部分(ショートユニット)の脱型は終わり、空間の広がりが視覚的にイメージできるようになりました。
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【南棟】
1階は造作大工さんの作業場となり、図面に基づいて木枠、サッシ額縁が製作されています。
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各居室のLGS下地に取り付けられた木枠。居室入口です。



サッシの取り付けも進行中です。 
コンクリート躯体への溶接作業は垂直・水平など位置決めが重要ですね。
溶接が終わった箇所には、隙間へのモルタル充填が行われています。 次は木製額縁を取り付ければ完成です。 
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2階では各種配管・配線作業が行われています。 天井の一際存在感のある設備機器は何かわかりますか?
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エアコン本体とそこから各方向へ向かう送風ダクトです。 
2階は三角屋根の形状をいかし、ハイサイドの採光窓や、傾斜天井など室内空間に特徴があります。 
このように天井の形状が複雑なため、通常良く見かける天井埋込みカセット型エアコンの設置は難しく、このような大型のエアコン本体から各箇所の吹き出し口に送風される設計となっているのです。
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5台の天井埋込みカセット型エアコンを、この2台でまかないます。
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(天井埋め込みカセット型エアコン)





南棟屋根ハイサイドからの日差し
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# by kuroshioen | 2014-01-14 15:47 | Comments(0)

浴室設計④ 介護個浴槽

【従来型特養の個浴】

従来の特養では寝台型や車椅子対応型の特殊機械浴槽が多用されてきました。この特殊機械に流れ作業的に行われる入浴は、これまでの生活での普通のお風呂とはかけ離れています。

近年、従来型の特養においてリフォームを行い、個浴槽を採用するケースが増えていることもお話をしました。檜風呂を用いるなど、より家庭的な雰囲気に配慮され、ご利用者さまにも評価が高いようです。
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しかし、一定時間内に大人数の入浴を必要とする従来型ケアでは、一つの浴室に複数の浴槽を並べることが必要となります。 みんなで数個の浴槽に分かれて入る個浴‥ 何となく違和感があります。

大人数での入浴ということであれば、いっそのこと温泉のような設えのお風呂の方がいいのでは‥ と思います。
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こんなお風呂がバリアフリーで設計された施設なら魅力的ですね。
(これまでの多くの施設の一般浴槽はどこかプールのような‥ 施設特有の設計が多いですよね)


本当にゆっくりと心を休めることのできる理想の入浴は、一浴室一浴槽のマンツーマンケアではないでしょうか? ハード面とソフト面の両側面から個浴の有用性を十分に発揮できるのはユニットケアだと言えます。




【重度化対応と個浴】

より家庭的な入浴という点から選択肢の1つとして、浴室設計③では介護に特化したユニットバスについてお話をしました。これらの商品は現在、急増中のサービス付き高齢者住宅(サ高住)やグループホームでの採用が多いのではないでしょうか?

サ高住やグループホームでは、アパートや家屋のような比較的お元気な方の暮らしを想定した建物が建てられます。これらの施設で問題となってくるのは入居者の重度化です。

開設当初は比較的お元気なお年寄りも、5年、10年と入居生活の経過とともに体が不自由となり、介護負担が大きくなってきます。このように要介護度が重くなると、職員配置などケア体制の問題から対応が難しくなり、施設の退所を迫られるケースも多くあります。この問題は介護スタッフにとっても、ご本人ご家族にとっても非常に大きなものです。

現場職員の声では、具体的な介護負担の一つに入浴介助があげられます。手すりなどを設置しても、一般的な浴槽ではどうしても無理が出てくるのです。




【介護個浴槽】

そこで、この一般的な浴槽と、特殊機械浴槽の中間的な位置づけの介護個浴槽が開発されました。
メトスの「個粋」、酒井医療の「パンジー」、OG技研の「ボランテ」といった製品です。
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「個粋」はメトス㈱と大阪市立大学との共同研究「個別対応型入浴システムの提案」に基づき開発されたもので、浴槽と一体的にデザインされた収納式のリフトを備えており、歩行が自立している人から、車椅子移動の人までが利用できるユニバーサルデザインが特徴です。




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「パンジー」は入浴装置らしくない介護用の浴槽を目指し開発されたものです。入浴動作の中で最もバリアーとなる浴槽をまたぐ行為を、浴槽の壁面が下降する機能(開閉式昇降エプロン)を採用することで、車椅子の方も安全に安心して移乗できる画期的なアイデアで注目されました。




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「ボランテ」は前述の2つの製品に遅れて発売されたものです。浴槽壁が上下する構造はパンジーと同様ですが、貯湯タンクを備え毎回お湯を入れ替えることを可能とし差別化を図っています。お湯を循環させる機能がついており、ろ過・殺菌行い新湯を30ℓ追加するだけで次の入浴ができることを特徴とし、これにより光熱水費を80%カットでき経済的としています。



他、アマノから「アビット」という同様の製品が発売されています。
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これらの製品が開発されたことは、機械的な浴槽での入浴が当たり前であった施設での入浴のあり方を大きく変えることになりました。歩行が困難であっても、これまで家庭で使ってきたお風呂と同じように入浴ができる素晴らしいものだと言えます。

特にご本人の身体能力を最大限に生かした「自立支援のケア」という視点から、中等度要介護者の身体機能に最も適した浴槽ではないかと思います。


さてクレール高森では、これらの介護個浴槽のなかでどれを採用したかと言いますと‥

メトス社の「個粋」を採用しました。
その詳細は次回、浴室設計⑤でお話をしたいと思います。
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# by kuroshioen | 2014-01-12 15:42 | Comments(0)

共用棟コンクリート打設終える



こんにちは。


昨日は大阪に出張しており報告できませんでしたが‥

予定通り、共用棟1階部分のコンクリート打設を終えました。


これで北棟と南棟が連結されました。

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一晩のうちにコンクリートが硬化しており、もう共用棟2階に立つことができます。

【写真①】 南棟から共用ロビーを挟んで北棟を望む
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【写真②】 共用ロビーから海を望む
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共用ロビー2階からも素晴らしい眺望が期待できそうです。
1階から吹き抜けでつながり、大きな窓(カーテンウォール)による開放感は狙い通りです。



先日搬入された南棟1階サッシが取り付け完了しています。
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コンクリート躯体へアンカーで溶接固定されています。次はモルタル充填によりこの隙間が埋められます。




今日は大阪にある河内総合病院から言語聴覚士の神代先生が、入所者さまの嚥下指導に来てくれています。
月2回の訪園のため、工事が進行している様子に興味津津です。
このような大きな建築物が建ち上がって行くプロセスに、いつも感心されています。
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サッシが入ってもまだガラスは入っていないので、通り抜けることが出来ます



ちなみに、せっかっくなので屋根に上がること勧めましたが‥ 高所恐怖症なのか?断られました(笑)。
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# by kuroshioen | 2014-01-11 17:43 | Comments(0)

消費税増税間近!

事務部・越水です。

本年4月に消費税が8%へと引き上げられます。これに合わせ介護報酬の改定が行われます。介護報酬改定は通常3年に一度で次回は2015年度ですが、増税後となってしまうため、定例の改定とは別に消費増税対応の改定が行われることになりました。

介護保険のサービス利用料金は非課税ですが、介護事業者にとってはサービスの提供に必要な物品を購入する際消費税を負担しているわけですから今回の増税によりサービス提供コストがアップします。このアップ分を報酬に上乗せするのが今回の改定です。その改定内容が徐々に見えてきました。

まずは気になるアップ率ですが、昨年末に0.63%に決まったようです。
消費税のアップ分3%に比べて一見して随分と少ないように感じられますが・・・
介護サービス事業の提供コストの内訳を見ると、最も大きいのが人件費でこれには消費税がかかりません。その他の非課税費用を合わせると全体の7~8割程度が非課税になります。そう考えると3%の2割が0.6%ですから0.63%アップというのは妥当なところではないかと思います。

また居宅サービスを利用する際の利用限度月額も増額されることが決まりました。利用料金が上がることで利用限度額を上げなければ保険で利用できるサービスの絶対量が減ってしまいますからこれは必須事項でしょう。

施設関連では、食費、居住費の標準額は現状のまま据え置かれることが決まりました。食材費や水道光熱費が上がる中で料金据え置きというのは正直に申しまして厳しいものがあります。特に毎月の『ご馳走の日』の取り組み等、ご利用者様の食の充実に力を入れている当法人にとっては現状でも足が出ている状況ですので・・・

ともあれ増税まであと3ヶ月をきりました。請求システムの更新等大変な作業が控えていますが頑張りたいと思います。

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# by kuroshioen | 2014-01-10 19:24 | Comments(0)