こんにちは!
皆さん。最近、ニュースで『働き方改革法案』という言葉を耳にしていませんか?
その内容はご存知でしょうか?
この法案の内容は、仕事をする皆さん、また雇用者においても重要なものです。
先日の、『平成30年度上半期職員全大会』においても全職員に説明をしました。
先ずは、事業者10日以上の年次有給休休暇が付与されるすべての労働者に、必ず年5日以上の有給休暇を取得させることが義務付けられます。
働く職員にとっては当然よい事ですよね~。
介護事業所ではなかなか有給休暇の取得が進まない状況があり課題と思います。当法人では2年前から事業計画に位置付け法人全体として推進に取り組んでいます。
ちなみに、平安29年度の全職員の平均有給休暇日数は12日でした。 大企業でしたら最大の20日取得実績というところもあるかと思いますが、介護施設であってもこれに近づけるよう頑張りたいですね!
他、残業時間の上限規制や、同一労働同一賃金の厳格化などが盛り込まれています。
介護現場ではフルタイムパートという雇用があり、同一労働同一賃金の原則から逸脱した現状があります。これも当法人では平成27年度から短時間パート以外の全職種、全職員の正職員化を進める『全員正職員制度』にチャレンジしています。
また、我が国全体の人材不足に対して、今後は定年の延長などシルバー人材の活用も議論になっています。
黒潮園では新たな働き方改革の一つに、今回、定年後の再雇用職員の処遇向上の改定を実施します。
このように今回の「働き方改革法案」の内容は、黒潮園がこれまで取り組んできた「働きやすい職場づくり」そのものと言っても過言ではありません。
おそらく、事業者は「この法律が可決されたことで何らかの対策をしないと」と、その対応策を考えれていることと思います。
介護報酬改定にしても、この法案にしても、国が示す方針だから対策・対応するという考えは当然だとは思いますが、その背景には現場に課題があるからであって、対策するというカタチに合わすのではなく、それぞれにある本当の課題を常に考え、あるべき姿に向かって解決していくことが、よい職場、良いサービスの創出につながるものと考えます。
現在、国会では外国人労働者の受け入れ拡大に関する法案の審議がされていますが、人材不足の解消=外国人人材の活用 という単純な発想ではなく、
そもそも介護の仕事や労務環境を魅力的なものにする自己努力と課題解決が置かれている課題と言えるのではないでしょうか?
介護の職場でも出来る。
介護の仕事で実現していく。
魅力ある職場づくりに向け、できないでなく、変えていくことが新たな価値の創出につながります。
全国的に問われている介護現場のずさんな労務環境イメージを…変えていく強い意志と行動力が、安心できる高齢者福祉を創出することにつながると言えるのではないでしょうか?