クレール日記

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第17回気づきを築くユニットケア全国実践研究フォーラム 〜初日発表~



こんにちは。

東潔明です。




今回、第17回気づきを築くユニットケア全国実践研究フォーラムに参加し、2事例の発表をさせて頂きました。

初日に実践研究発表『人事考課制度とチューター制度による新人教育への取り組み』、また2日目は去年の実践研究発表『暮らしの中で家族と看取る』が好評を得て、アンコール報告に選ばれ登壇することになりました。






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初日の実践研究発表では、発表の前半をブログ管理人理事長が、そして後半を僕が話すという構成です。




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理事長からのは特養の経営の実態から話がありました。

少人数でゆったりとここのリズムでの暮らしを実現する『ユニットケア』はとても魅力のあるケア手法です。

しかし、全国の特養の約30%が赤字という実態を話され、その中でもクレール高森のような小規模特養では、その半数近くの47.9%もの施設が赤字という状況にあることが示されました。




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そこで収入に対して高い人件費率が問題とされています。

一方で、介護施設では人材不足が深刻化しており、人材確保も大きな課題となっています。




一般的には経営の安定のために「人件費を抑えること」が重要とされており・・・ これは逆に言えば「職員処遇を抑える」という事になります。

そのような考え方で本当に「人材確保と育成」の問題を改善することができるのかという問題提起がされました。



そこで、当法人では「介護の仕事を魅力的に!」と全員正職員雇用制度にチャレンジしている他、業績に応じた一時金支出や、職員旅行の企画などの福利厚生の充実など職員処遇向上に取り組みとともに、人材育成を目指し人事考課制度を導入したという経緯が解説されました。


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また、人件費率の考え方についても、これを抑制するために人件費支出を抑えなくても、収入を上げる努力をすることで同じ人件費支出でも人件費率は下がるという事を分かりやすく解説し、『働きやす職場作り』『高い職員処遇』を実現するためにこそ、経営基盤安定化への創意工夫と積極的な取り組みが重要であることが述べられました。





介護現場では、「人を雇えない」「物は購入できない」「節約」・・・と言われながら頑張っている現状をよく耳にします。

悲観的となるのではなくどうすれば「出来るか」前向きに取り組める職場風土と実績を築くことが、理想とするユニットケアの実現、また施設そのもの行くすえを左右するのではないでしょうか、と話で前半が締めくくられました。














後半、僕の方からは実際の人材育成、定着の課題について話をさせて頂きました。

よく介護現場の離職率が話題となりますが、特別養護老人ホームの離職率は、従来型施設は19.2%に対してユニット型施設では25.9%と、ユニット型施設の離職率が高いとされています。(平成19年全国老施協離職率調査より) 特に入職して3年未満の離職者は40%と、ユニット型施設では新人教育が難しいことが伺えます。


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なぜユニット型施設の離職率が高いのか?その背景には「ユニットでの1人勤務が多い」「1人夜勤体制」といった環境から来る不安感あるのが現状です。

従来型施設では集団ケアがメインであり、数十人の入居者、数十人の職員体制であります。

従来型施設よりユニット型施設のほうが精神的負担が少ない要因は?と言いますと、「必ず、近くに先輩職員がいる。」「いつでも頼れる。」「分からない事があればすぐ聞ける。」「出来ていない事が見えやすいので指導してくれる。」という事で、これが安心感に繋がっています。




また、ユニット型施設では、入職して1、2ヵ月は職員が付いてくれますが、それ以降は1人勤務に入るケースが多いのが現状です。

入職して1、2ヵ月で体験していないイレギュラーなアクシデントが起こった際、一人で対応出来ない事に不安を感じ「何かあったらどうしよう…。」という心理状態に陥ってしまいます。



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この「何かあったらどうしよ」のという”何か”という不安を明らかにして解消する必要があり、クレール高森では新人担当者(チューター)を決めてフォローする『チューター制度』を導入しました。また、人事考課制度で使われている職務評価(業務内容が260項目ある)を使い、職務の習得状況を自己チェックできるようにし、担当職員の評価と合わせて面談を行い課題解決に取り組んでいます。


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なぜ今回の様な取り組みを行ったかというとですね。どこのユニット型施設でも「新人職員の指導が行き届かない」という課題は認識してるんです。


しかし、この問題に対して「でもね、ユニットケアは1人勤務が多から仕方ない。」という事で片付けられるケースが多いのでは?と感じています。






「でもね」はなんの解決にもなりません。


もちろん新人職員の不安解消にもなりません。


「じゃあ、こうやってみよ!」と行動に移さないと課題解決は出来ないと感じこの取り組みを始めました。






もちろん、取り組みは継続しないと意味がないと思います。


これからも常に新人指導の課題に向き合って行かなければならないと感じています。






今回、原稿なしで発表する場面も多く、その分、やはり緊張しました。


でも、その一つ一つが自分の成長です。


発表前はいつもの「もうこれで、外部で発表するのは終わり」という気分にもなりましたが、1人でもこの発表に対して関心を持って頂ければと思います。



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ちなみに、会場にはクレールオープン喫茶担当の東口店長(介護職員)が聴いていましたが、熱心に聴いていたのか?発表写真を一枚も撮ってくれる様子がなく・・・・







管理人が「記録に残さにないと・・・・」と、


発表席から、そーっと出ていき、会場側から僕の発表の写真を撮って戻ってきました。






そこまでする!?


さすが、ブログ管理人です。(笑)







さて、


続きは、発表2日目へ・・・・・。



第17回気づきを築くユニットケア全国実践研究フォーラム 〜2日目発表~
https://kuroshioen.exblog.jp/29653588/

by kuroshioen | 2018-03-12 22:18 | Comments(0)