こんにちは。
秋の大型連休『シルバーウィーク』はいかがお過ごしになられましたか?
紀南地方も秋晴れに恵まれ、観光に訪れる方多くみえられたようです。
次のシルバーウイーク5連休は、11年後の2026年までないということですね。
(来年は3連休となります。)
さて、社会福祉法人黒潮園では9月22日に『敬老イベント』を開催しました。
地域の皆さまのご協力により、午前の部では三輪崎郷土芸能保存会さまによる『獅子舞と鯨踊り』の披露。そして午後の部ではブレス・ユーさまによる歌とフルートの『ミニコンサート』を企画させて頂きました。
三輪崎郷土芸能保存会の皆様には毎年、この秋祭りの季節にお越し頂いています。
これまでは黒潮園のデイルームに集まっていましたが、
今年はクレール高森の玄関前駐車場を会場としました。
晴天の下に太鼓と横笛のはやしの音色が響き…
どことなくお祭りの雰囲気が伝わってくるものです。
「鯨踊り」とは、江戸時代の初期より熊野地方で盛んに行われていた捕鯨のカタチを踊りにしたものです。新宮市三輪崎に今もなお伝承されており、毎年9月の地域の秋祭り、三輪崎八幡神社例大祭にて大漁と航海の安全を祈願して奉納されています。
この踊りは二つの踊りから成り、鯨を網で囲う模様を踊りにした「殿中踊り」と、鯨をモリで突く模様を踊りにした「綾踊り」とがあります。この二つの踊りは総称「三輪崎の鯨踊」として和歌山県無芸民俗文化財に指定されています。
捕鯨文化と言うと和歌山県太地町が有名ですが、新宮三輪崎地区においても昔は盛んに行われていたんです。
「殿中踊り」
「綾踊り」
棒を銛(モリ)に見立てて振りかざす様子
地元三輪崎出身の職員さんの話によると、小学校でこの「鯨踊り」を覚えるということです。どこの町にも昔からある地域の文化。受け継ぎ守っていくことは大切なことですね。
近年、少子高齢化や地域の繋がりの希薄化などによって、祭りを引っ張る若者が少なくなり継続も難しい地区もあるようです。
郷土芸能保存会にの方にお伺いすると、小学校の頃の経験もあって、毎年、若者が加入し現在は70名程の会員で活動しているということです。
私も大阪で暮らしている頃は、地域の方のお誘いを頂き『地車保存会』で活動させて頂きました。
よく耳にする大阪の祭り「だんじり祭り」ですね。
地域の子供から大人までが一つになる、『祭り』を通じて様々なことを学ばせて頂きましたねぇ~。
特に子供にとっては、日本の文化に触れる大切な経験ができたものと思います。
日本の文化『祭り』の雰囲気を、このクレール高森で少しでも感じて頂ければ嬉しく思いますね~。
獅子舞も一見同じように見えても各町や地区によって、その舞には違いがあます。
小さな子供による「天狗の舞」。
ご入居者の皆様は真剣そのものの表情で見入っていましたね。
地元、三輪崎地区出身でクレール高森最長寿のKさま。
息子様が活躍する勇姿をご覧になられ… 大変喜ばれていました。
来年も楽しみですね。
このようにして秋晴れの下、『祭り』の臨場感を身近に感じるひと時を過ごしました。
又、ご家族にも御案内をさせて頂き、ともに地域で暮らしている事を感じる大切な時間となりました。
最後になりましたが、郷土芸能の保存に尽力されている三輪崎郷土芸能保存会の皆様に敬意を表するとともに、秋祭りでお忙しい中お越し頂いたことに厚く御礼申し上げます。