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クレール日記

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職員全大会議

先日、職員全体会議を行いました。

これは事業年度の上半期と下半期の年2回、パートを含む職員全員を対象に行うものです。
勤務の関係を配慮し、多くの職員が参加できるよう、同一内容を2回実施します。

計100名以上の職員が参加します。

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一部の社会福祉法人では、運営方針や経営状況などが働く職員や地域に十分に公表されておらず、透明性に欠けることが、国が進める社会福祉法人改革法案の審議指摘されています。

この『職員全大会議』は私が着任した平成21年度から毎年実施しています。


目指すビジョンの実現と組織の成長。

そして「働きやすい職場づくり」の第一歩は、

職員への情報公開と共有だと考えます。





さて、その職員全体会議の様子です。

やはり今年度は何と言っても、介護報酬改定(マイナス改定)がされたことですね。私たち介護保険事業者の経営に大きく影響することです。もちろんその内容は職員に解説します。
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日本の財政を家計に例えると・・・
1世帯収入40万円に、必要経費77万円。
毎月借金33万円。
そしてローン残高6,661万円!? 
(平成23年度財務省ホームページより)

この先不透明な介護保険事業…職員皆で共通の認識が必要です。





続いて今年度事業計画の説明です。
今年度法人基本計画については、法人の代表として私が説明をします。

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平成27年度事業計画のテーマは『新たなビジョンに向けた財務基盤安定化』です。



その冒頭の内容を以下に紹介します。

私たちは平成21年度に中期ビジョンを打ちたて、質の高いサービスの提供と職員処遇の改善に取り組んできました。前年度事業計画では、テーマを「未来に輝き続ける法人を目指して」と掲げ、新施設地域密着型特養『クレール高森』の開設、老朽化した既存施設黒潮園改修計画、法人初の給与規定の見直しと新人事制度の構築に取り組んで参りました。

3つの法人基本計画は、団塊の世代の高齢化など今後多様化するニーズへの対応、不足する介護人材の確保など、刻々と変化している高齢者福祉の課題に対して、この先の未来に求められる福祉施設の在り方、魅力的な職場の在り方を見据えた非常に大きな変革への取り組みであったと言えます。特に新施設の建設と既存施設の改修工事には多額の資金を投下してきました。

一方で、今年度は介護報酬改定が行われます。その内容は大変厳しいものとなっています。平成12年度の介護保険制度開始時、約3兆6千億円であった介護保険費用が、平成26年度は約10兆円を超過するまで膨れ上がっています。また消費税再増税延期により約1,5兆円の税収減が見込まれており、国家財政の赤字解消においてこの介護保険給付の削減が優先課題として議論されました。結果、報酬全体で2.27%減の大幅な減額改訂となり、特に特別養護老人ホームとデイサービスの基本サービス費の削減が大きく、大幅な減収が見込まれています。 

新施設の開設による事業拡大など中期ビジョンを実現してきた今、この厳しい社会事情の中で、新たな次期法人中期ビジョン立案のために、その成果の検証と新たな課題抽出を必要とする時期にあります。そこで、この介護報酬減額改定の影響は大きく、質の高いサービスの提供と職員処遇改善のために取り組んできた、手厚い人員配置と、高い職員処遇の維持は大変難しい状況に立たされています。このように限られた財源の中でこれをいかにして維持し、経営基盤を安定化させることができるかが今年度事業計画では求められています。

今年度は黒潮園の改修工事も終え、新特養クレール高森、デイサービスセンター悠久と法人3事業が全面的な運営を開始します。また新人事制度を導入し、法人独自のケア理論やケア方針など、これまで積み重ねてきた「質の高いサービス」を、組織全体の水準となるよう標準化し、これを実行できる個々の資質向上、人材育成体制の整備を重点項目とし進めていきます。又、事業規模が確定した中で、適正かつ効率的な人件費配分、報酬改定の収入への影響を検証し、内容を反映した長期財務計画の立案と、次期中期ビジョンの策定に取り組む1年間としていきます。

私たちは、より良い職場があって初めてより良い人材が集まり、そしてより良質なケアにつながるものと考えます。「福祉サービスを利用するなら黒潮園」、「介護の仕事をするなら黒潮園」と地域の皆様に信頼して頂けるような法人を目指し、施設環境の整備、必要備品の充実、人員配置の適正化と取り組んできた現在、この厳しい状況であるからこそ、その成果をしっかり出して行かなければいけないと決意する所であります。

理事長 岡 司




続いて各部署の部門計画の説明です。


事業規模の拡大に伴い、今年度は3事業所を統括する法人本部を設けました。

小林事務長は本部部長に…
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黒潮園介護部計画は北村主任が…
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クレール高森の計画は…
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今年度介護主任に昇進した東潔明ユニットリーダーが説明。


デイサービスセンター悠久倉本主任
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田ノ上主任生活相談員は職員互助会の会長でもあり、
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毎年、バーベキューやボーリング大会など互助会の企画を話され、場の雰囲気を和ませてくれます。


この様にして、私たち社会福祉法人黒潮園の1年間の取り組みが始まるのです。
by kuroshioen | 2015-04-15 23:59 | Comments(0)