クレール日記

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お灯祭り 2015

2月6日 お灯祭りから無事帰ってきました。

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あの伝説?の松明も無事、御神火を頂き火を灯すことができました。

今年のお灯祭りの様子は、別グループで登った東潔明ユニットリーダーが記事をUPする予定なのですが・・・ 先ずは私たちのグループの様子を紹介させて頂きます。





私たちのグループはクレール高森平根主任と黒潮園森沢介護職員に北村主任と2人の息子さん。友人の下平君親子。そして私と次男の隼。大人と子供を合わせて9名です。
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お灯祭りに登る者を「上り子」と言います。白装束に腰縄姿で松明を手に神倉山を目指します。

この腰縄を巻く数は奇数と決まっており、初心者など基本は7本です。経験者は?5本もありです。威勢のいい者は3本、1本も… 私たちは1本を「喧嘩上等」といいますねぇ~。

この身体を守る腰縄は街の熟練者が縛ります。私たちは毎年、北村主任の親父さんにお願いしています。今年もスタートは「北村表具店」。




縛り方を少し紹介。
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最後に縛る部分を残して上り子は肩の上で縄の端を持ちます。


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縄が締まる方向に捻りながら、1回、2回… と回って縄を巻き上げていきます。


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そして最後の余りを、着物の帯のように後ろで束ねて縛り上げます。このあたりが技でしょうか?

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完成!!
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伸びる縄の端は、子供など後ろから着いてくるものが握ることが出来るようにしているんです。




松明は5角形で、それぞれの面に願い事を書きます。
家内安全、交通安全、無病息災…武道上達…  北村主任は?
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快晴爆釣(魚が沢山釣れる事)。願い事は人それぞれです(笑)。





準備が整ったら先ずはお神酒を一杯。そしてお豆腐やかまぼこなど口に出来るものは全て白い物というのがこのお祭りの仕来りです。ちなみに息子の学校給食もご当地メニューということで、白いものしか出なかったようです。

その様子は2014-02-07『お灯まつり』の記事で紹介させて頂いたので… そちらをご覧頂いて、今年はもっと臨場感に満ちた記事を…とデジカメを巾着袋に入れ・・・GO!!



神倉山に向かうまでに新宮市内を歩き、順に阿須賀神社、世界遺産である熊野速玉大社、神倉山の麓にある妙心寺を参拝し、最後に神倉山の石段を上り神倉神社を目指します。

途中ですれ違う上り子は「頼むでー!!」という掛け声とともに、互の松明をぶつけ合います。
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また通りでは、地域の方が応援に並んで「気をつけてねぇ~」「行ってらっしゃい!!」と声をかけてくれます。またお神酒や白い食べ物などを振舞ってくれる方もおられ・・・ 日が暮れるとともに…お酒の美味しさも後押しし、次第に気分が高揚しお祭りムードが高まってきます。
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「よく寒いでしょう?」と聞かれますが、正直、全く感じていません。(不思議です)

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今年も途中。国の重要文化財に指定されている西村記念館の前で記念撮影。以前お世話になった医師の米良先生も一緒に… お祭りは人の絆も深めてくれるものです。 




阿須賀神社からさらに練り歩き… 速玉大社につく頃には空は真っ暗に。
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写真を撮る手が定まらず・・ピンボケ。酔っ払ってるのか?

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初登りの4歳の息子さんの父親として、お酒を我慢して頑張る北村主任。その歩き疲れた子供を担ぐのは平根主任。こうやってみんなで協力しつつ次の行き先を目指し・・・・




最後に太鼓橋を渡り…いよいよ、ここから538段の石段を上り、御神体のゴトビキ岩のある神倉神社の境内を目指します。特に登り始めは急な段が続き、ほのかにお神酒がしみこんだ身体には堪えます。
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なかなか進まない上り子の列に、どこからとなく「ワッショイ!!」の掛け声が上がり・・・

これに続いて集団も「ワッショイ!!」と声を張り上げ・・・

男衆がこの石段を踏みしめ一団となって頂上を目指しまます。





もちろん子供も、その中で一生懸命登るのです。





大の大人の集団に揉まれる子供に… 周囲も「子供おるでー!!」「頑張れ!!」と声を掛け合ってくれます。こうやって新宮の子供たちは強くなるのかもしれません。

この熱気を是非写真に… と思いましたが、流石に無理です。






ようやく頂上にたどり着くと暫く待機。ホッと一息です。

子供連れは奥に。そして威勢のいい者は山門近くに…が暗黙のルールです。ここからは私と息子は皆と別れて前列近くに… 息子に男の世界を。
 





しばらくすると、奥のゴトビキ岩で火打石で火が起こされ、暗く静かな境内が一転し、沈黙を破るように燃え上がる御神火が明かりとなり周りを照らします。

すると待ちに待った上り子たちが口々に「ウォー・・」という声が上がります。個人的にこの瞬間も好きですね。御神火が大松明に移された後、各上り子たちに火が行き渡ります。
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非常に狭い山上の境内にすし詰め状態の中で2000本もの松明に一気に火がつけられる訳で… 炎とその煙の勢いは半端ではありません。子供も大人も耐えます。


そして山門の前では、我こそ先にと熱気に満ちた男衆が押しあったり、もみ合いになりながらその時を待ちます。いわゆる喧嘩ですね。今年は大きな事故はなかったという事で安心です。
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そこでほら貝の合図とともに閉められていた山門が開けられ、燃え盛る松明を手にした先頭集団が「ウォー」という雄叫びとともに一気に駆け下りていきます。

そして、山の麓には多くの観客や、無事帰ってくることを待つ家族が沿道に列を作って待っているのです。そこに男は御神火を持ち帰ってきます。そして家まで火を持ち帰ります。
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お灯祭りは1400年もの歴史があり、日本でも大変珍しい祭りです。これは女人禁制の祭りで、その由来は色々あるようですが、先日、息子の学校の授業で「お灯祭りの神様は女の人で、ヤキモチを焼くから男の子だけしかアカンのやって!?」と習ったそうです。(ほんまかな?)





この勇壮な男の祭り。

よく祭りで見かける華やかな露店など出店も全くないお祭りです。

女が祭りの準備をして、男は御神火を頂きに山を上り…そしてその帰りを待つ。

幼い子供も大人と同じことを経験し、お父さんの背中を見て育つ。

男仲間、男の親子でしか経験できない世界がそこにあります。


上手にお伝えできませんでしたが… 
日本古来の文化であり、昔からこの新宮の暮らしにある文化。とても不思議な魅力があります。




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家まで持ち帰った御神火



今年は金曜日とあって昨年より100人近く多い、2057人が下り龍のごとく神倉山に松明の火を灯したということです。



東潔明ユニットリーダーからの報告は『お灯祭り その2』の記事をご覧ください。
by kuroshioen | 2015-02-08 23:59 | Comments(0)