クレール日記

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個浴… 色々

こんにちは。

先日、東介護職員より、『いざ個浴へ・・・』という記事がありました。

そこで、『クレール日記』支配人よりコメントあり… という予告がされていましたので、私の方からも個浴が開始されて、その後の色々をお話させて頂きます。


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いよいよ始まった個浴





北2Fユニットのご入居者Nさま(レベル2の介助の方です)

入浴介助を行い・・・

緊張の中、浴槽に入った第1声・・・

「気持ちい~い!!」

その後も終始「なんて気持いいお風呂!!」を連発!?

その日、入浴介助担当だった新谷介護職員は、今までに見たことのないNさまの満面の笑みと喜びに、安堵感と嬉しさでユニットケアに取り組んで良かったと心から感じた瞬間だったそうです。




北2FユニットのMさま(レベル2の介助の方です)

これまで従来型の一般浴槽では、浴槽に入ることは拒まれ… 施設入所以来、浴槽で湯に浸かることは一度もありませんでした。

関わりも難しく、浴槽への入浴をお勧めすべきか?
職員も不安にお思いながら、洗体のお手伝いをさせて頂き・・・

すると、これまでのことは何もなかったかのように、ご自分から浴槽へ向かう仕草が…
入浴介助をさせて頂くと、しっかり肩までお湯につかられくつろがれていました。

この様子に、私たちも驚くばかりです。

その後の入浴日も入浴拒否されることはなく、毎回、湯船に浸かられています。
なかなか難しい方ですが、お風呂はどこか楽しみにされている様にも感じます。

このことは、面会のこられた奥様も大変喜ばれ、どんなお風呂か見学をされたそうです。




南2FユニットのKさま(レベル1の介助の方です)

浴槽の横に設置した入浴台に自ら腰掛けられ、片足ずつ浴槽に入れ、想定していたレベル1の手順通りに何ら問題まなく、ご自分でスっすと湯船に浸かられました。半埋込みの浴槽、そして入浴台や手すりなどの補助具の効果ですね。
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肩までお湯につかり足を伸ばしてくつろぐ様子は、まさに家庭のお風呂そのものの様子です。

この様子に、私たち職員もほがらかな気持ちになりました。






ショートスティご利用の方(レベル1の介助or見守り)

個室ユニットということで、初めてクレール高森を利用の方です。

あるデイサービスでの大人数での入浴を初めて経験して以来…
「こんなに痩せてしまった身体を人前にさらけるなんてとんでもないわ。」と入浴は完全に拒否されているということです。


そこで、職員が…
「明るくキレイなお風呂ですよ。お一人で入ることができるので入ってみませんか?」とお勧め。

浴室までは足を運ばれたので…
「私はここで失礼しますから、どうぞご自身でゆっくりお入り下さい。」とその場を離れる。

隅から様子を拝見していると、背中が上手に洗えていない様子。
「失礼します。いかがですか?少し背中を流しましょうか?」

と声かけを行い、お手伝いに入らさせて頂く。 
すると不安が取れたのか笑顔で「スッキリしたわ。」「ありがとう!」との言葉が。

気持ちよく洗身を終え、そのまま湯船に… 

「あ~気持い何て気持いいお風呂かしら!?」

「こんなお風呂に入れるのなら、何度でもショートテイを利用するわ!!」

と大変喜ばれ、そしてその後の滞在も穏やかに過ごされたという事です。




このように、個浴ではこれまでの大人数での一斉入浴とは全く違った様子で入浴されています。

その背景として

①マンツーマンor2名の最少人数介助により、馴染みの環境がつくれている
②個浴という環境+明るく開放的な浴室の設計が御本人のくつろぎの環境となっている
③個浴そのものがこれまでの暮らしの環境の延長であり、自然な入浴となっている
④プライバシーを守るケアができている

などが考えられますね。

参照:浴室設計②浴室の採光



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南1Fユニットのリフトは出番がない状況です






その一方で、とても面白い経験もさせて頂いています。


南1FのNさま
しっかりとされたNさまは、クレールへの引越しに大変満足されていました。

浴室に入った第一声・・・

「こんなに広くゆったりした素敵な施設なのに、なぜお風呂だけがこんなに狭いの!?」
と激怒されたとか?

不思議なものですね。長く施設生活をされていたことで、従来型特養のスロープで入る一般浴槽が日常的となっていたんですね。 初めて浴室を見た第一声でしたが、その後はゆったりと入浴されています。



次の方は・・・

北2FのHさま
軽度の認知症がおありの方です。入浴の感想を尋ねると・・・
「私はこれまで、一人でお風呂に入っていたのに… さっき風呂に入ったら服着た人が一緒に入ってきたんや!! その人を怒っといて!!」とやや興奮気味。

引越し前、従来型特養では、当然、服を着た介護職員の介助にて入浴をしていました。しかも大人数で…。 クレール高森の生活の環境が、さらにそれ以前の自宅での暮らしにタイムスリップをしたのでしょう。2回目以降は状況認知が出来るようになり、笑顔で入浴されています。



7月16日勉強会
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平根主任・西副主任より「個浴の取り組み」が報告される





『 個浴… 色々 』 お面白いですね。

人は5感で感じるあらゆる環境により影響を受けています。 環境の中で生きているのではなく。環境に生かされているとも言います。

『環境適応』と『アフォーダンス』という考え方です。

説明をすると難しくなるので、興味のある方は勉強してみて下さい。
(運動学習に対してリハビリの分野でも重要視されています)



施設(住まい)の環境と、ケアの環境・・・ 

高齢者ケアにおいてはとても大切です。
by kuroshioen | 2014-07-22 17:59 | Comments(0)