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クレール日記

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外出支援

こんにちわ。

『クレール日記』ゲスト出演から、準レギュラーに昇格しつつある東潔明です。

クレール高森もいよいよ完成間近になってきています。

昨日は僕も作業員?として、クレール高森に入りました。介護の仕事をしていて、このような経験をすることは中々無いことですね。それだけ私たちはこのクレール高森の完成に熱い想いを持っているということです。
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中に入った印象としては、これまでの施設の雰囲気とは一線を画する、お洒落な「住まい」といった感じです。完成が楽しみですね。

私達も「住まい」はありますが、ずっと家の中でいるわけではありません。外に遊びにいきますよね?入居者の方も施設内で生活は完結しません。外出はもちろんします。今回は外出支援について書きたいと思います。


黒潮園ではさまざな外出支援をさせて頂いています。本人の希望により、釣り、回転寿司、外食、花見、花火などまだ他にもたくさんの外出をしています。希望の訴えが言いずらい、要介護状態が重い方にでも季節感が感じられる外出などを企画しています。

外出支援の希望を募る回覧板『ひまわり通信』
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変わった外出支援だと、私が以前勤めていた東京の施設では「浅草にストリップを見にいく」という外出がありました。本当に入居者のニーズに応えていますね(笑)。「施設入居だからストリップは駄目だ」なんていう定義はどこにもありません。私たち黒潮園でも施設だからここにはいけないというのは、出来るだけしたくないと考えています。


私たちは最近、「個別外出」に着目しています。
職員1人、入居者1人のマンツーマンでの外出です。


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(準レギュラーを狙う?)西職員と温泉に個別で外出した時の写真です。




これからの外出のテーマは「地域に出る」ではないでしょうか。クレール高森は地域密着型老人福祉施設です。より地域に密着する事が求められます。


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この写真は勝浦の温泉に行った時の写真です。この外出では交通手段として往路にあえて電車を使っています。
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<当日の行程>
     1.園の車にてJR新宮駅へ (入所者様降車後、車は紀伊勝浦駅へ先回り)
     2.紀伊勝浦駅まで電車で移動
     3.車に乗り換え湯川温泉の 「きよもん」 へ
     4.入浴後、勝浦港をドライブしながら回転寿司 「うず潮」 へ
     5.車にて帰園

入居前の生活では日常的だった電車にで移動して頂きました。認知症の方でもその情景の移り変わりから、ちょっとしたお出かけということが感じられます。施設から車で温泉まで行くだけでは、施設→温泉で終わってしまいます。電車に乗るという事はまさに地域に出るという事ではないでしょうか。



新宮市秋祭りへの外出。
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今後の外出も地域のイベントなどに参加できたらいいなと思います。もっと先は地域の老人クラブなどのインフォーマルサービスも活用できたらなぁ‥なんて想いは膨らみますね。




最後に息子様が新宮市内で肉屋を営む入居者様の外出です。若い時はコロッケを握っていたそうで、その「コロッケを食べよう」という事でこの企画を立てました。この外出もマンツーマンの個別外出です。
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家族皆で出迎えてくれました。本人様、ご家族様の笑顔を拝見させて頂き、施設での暮らしと地域、ご家族との架け橋‥とても大切だなぁ~と改めて感じることができました。



施設でよくみる外出として、でっかいハイエースに何台かで大勢で行く。これはこれでみんなと賑やかに楽しくて好きです。黒潮園では専門的ケアはもちろんですが「寄り添うケア」も目指しています。寄り添う?普段の1日業務の中で個人の入居者の方と関われる時間は20分くらいでしょうか、その中でも寄り添うケアはできますが集団ケアには限界もあります。

個別外出では1人の入居者の方と2.3時間向き合える事ができます。普段見れない表情、言動が見られ私達職員もその方とより深い関係を築き上げる事ができます。とても大切なことですね。

クレール高森で行うユニットケアでは少人数単位のケアということで、スタッフのチームワークがとても重要となります。もちろん限られた人員配置であっても外出支援は積極的に取り組んで行きたいと考えています。
by kuroshioen | 2014-03-28 19:36 | Comments(0)