人気ブログランキング | 話題のタグを見る

クレール日記

kuroshioen.exblog.jp
ブログトップ

ひかり電話(IP電話)

こんにちは。事務部・越水です。

クレール高森の開設後のネットワーク環境については以下の記事でご紹介しました。

 黒潮園のネットワーク

これを機に現在アナログ加入回線を使っている電話についてもひかり電話(IP電話)に変更しようと検討中です。


             現在黒潮園で使用中の電話機。アナログの加入回線です。
ひかり電話(IP電話)_f0299108_15481331.jpg


IP電話については既にご家庭で使用されている方も多いかと思います。インターネットなどのIP(Internet Protocol:パケット通信プロトコル)を使って提供される電話サービスのことです。

インターネットが本格的に普及し始めたのは90年代半ば頃、Windows95が登場した辺りからでしょうか。当時は個人で使用できる通信回線は電話回線しかありませんでしたのでインターネットへの接続もダイヤルアップという方法で電話をかけて行なっていました。パソコンのデジタル信号をアナログの音声信号に変換して電話回線で送り、再度デジタルに変換するという方法でパソコン通信を行っていたわけです。

2000年代に入るとADSLやCATV、FTTHなどブロードバンドと呼ばれる高速で定額制のインターネット向け回線サービスが提供されるようになります。そうなるとインターネットで音声信号も送れますから電話もインターネットを使って通話する方が従来の電話回線を使うよりも安く利用できるようになりました。以前とは逆に、アナログの音声をデジタルに変換してインターネットで送り、再度アナログ音声に変換する方法で通話するわけです。

電話回線を使ってインターネットに繋いでいたものが、ブロードバンドの登場で逆にインターネット回線を使って電話をかける時代になったことは古くからコンピュータを使っていた世代にとっては感慨深いものがあります。

もちろんIP電話にもデメリットはあります。まず通話品質です。交換機を使って専用回線を切り替える加入電話に比べ、データをパケットという単位に分割して共用回線で送るIP電話は通話品質の確保が難しい面があります。ただ近年では技術が進み、加入電話と比べても遜色ないレベルになっているようです。

対障害性の問題もあります。電話回線の場合は局給電により停電しても電話は使えますがIP電話の場合は使えません。この点については非常電源の整備やいざとなれば携帯電話で代替できることから大きな問題とはならないでしょう。

IP電話への移行によりかなりの通信コスト節約が期待できます。




by kuroshioen | 2013-11-25 15:53 | Comments(0)