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クレール日記

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ユニットケア実地研修に行ってきました

クレール日記2回目の登場の平根です。

9/30~10/4の5日間、ユニットリーダー研修の実地研修として、京都にある特別養護老人ホーム「天神の杜」に行ってきました。今回は講義ではなく、実際ユニットケアを行っている施設で5日間の実地研修ということで、不安と期待で前日から浅眠でした。

事前課題として出発前に「ユニットケア導入・運営計画書」(自施設にて具体的な行動計画書)を作成し、理事長と事務長からのコメントをいただきました。これを手にプレッシャーで気持ちがいっぱいでしたが、頑張ろうとの意気込みで京都に向け出発しました。


1.実地研修のねらい
ユニットの運営上の留意点や工夫について理解し、自施設でどのようにユニットケアを展開するか検討するというものです。
①利用者それぞれの時間の流れや生活の流れを体験する。
②利用者の1日の過ごし方とそれを支える職員の動きを体験する。
③スケジュールのない施設のケアを体験する。
④ユニットにおける起床・食事・排泄・身だしなみ・入浴・就寝を体験する。
⑤申し送りや記録、合同カンファレンスやミーティング等の情報伝達や情報の共有方策を知る。
⑥施設内の研修体制やプログラム、職員間のサポート方法を知る。
と、いろんなことを実際の現場(施設)で体験することができます。

ただし、ユニットケアの基本は講義で学んだものの、この実習ではテーマはなく、「自分自身がいかに目的意識を持って実地研修に参加するか?」が大切です。

そこで私は‥
①入居者になったつもりで体験する。
②ユニットケアで実際に働いているリーダーや職員の人材育成について
③地域との関わりでボランティア参加の仕組みや仕掛けについて
を自分自身のテーマに実地研修に参加しました。



2.実地研修に参加してみて
同じ時期に5名の参加がありました。既にユニットケアを実践している施設、黒潮園と同じく今から新しくユニットケアに取り組む施設など様々ですが‥ なんと全員男性ばっかりでした。(最初は「男だけか・・・」と思ったのですが)みんな同じ介護職ということで思いや悩みも同じで、すぐに意気投合し‥初日から飲みに行き、みんなで熱いトークで盛り上がりました。

実習最初の3日間は、「早く帰りたいなぁ‥」と思う気持ちもありましたが、4日目になると受講者同士の気心も知れてきて、みんなで「明日で終わりと思うと何か寂しくなってきたなぁ」ってお互い言い合う程の関係を築くことができました。

私は、黒潮園に入職して以来、様々な勉強会や研修に参加させてもらっていますが、このように実際の現場で長期にわたり見学、体験できる実習は初めてで、そこで働く職員さんや、施設長さんとの交流を通じてとても貴重な経験をさせて頂きました。特に施設長さんと熱い想いを語り合うことができ、大きな刺激を頂きました。

これは、これまでの研修にはない感覚といいますか‥心の奥底からやる気になり、是非ユニットケアを実現したいという想いが、フツフツと溢れてくるような研修でした。すべてを言葉に表すことは難しいですが、是非、この実地研修で見出した想いを必ずカタチにしていきたいです。
(5日間の研修の詳細は後日改めて報告させてもらいます。)




3.これからの目標について
まずは、入居者の生活習慣や好みを知り、寄り添うケアを行い、落ち着く居場所の提供。
入居者は「ここに来て良かった」、職員は「ここで働いて良かった」、また自分や家族が入りたいと思える施設づくりを目指していきたいと考えています。

次の目標は、和歌山県ではユニットケアの実地研修施設はまだ無いので、クレール高森が和歌山県で初めて指定してもらい、今回大変お世話になった「天神の杜」の皆様への恩返しを行い、日本ユニットケア推進センターの研修会で自信を持って発表できるように取り組んでいきたいと考えています。

最終日に共に学んだ仲間と施設長を囲んでの記念撮影
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ピースをしているのは私だけ?
by kuroshioen | 2013-10-25 22:17 | Comments(0)