クレール日記

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地震と敷地地盤

地震への対策と地盤は密接な関係があります。

特に水を含んだ砂質地盤では、地震の際に液体のよう に噴き出す液状化現象が問題となります。
これは建物が傾いたり、地中に埋められた配水管、下水管が破損するなど重大な被害へとつながる可能性があります。
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新宮市の平野部のように熊野川からの砂が堆積した地盤では、この液状化現象が起こる可能性が高いと言えます。



高森の高台に建つ黒潮園とデイサービスセンター悠久の地盤は岩盤です。

よく職員からは「地震があっても横揺れはほとんど感じなかった」「地響きのような感じだった」といった声を聞きます。このように岩盤の上に直接建つ黒潮園では、阪神淡路大震災の時も明らかに揺れが少なかったということです。


クレール高森建設敷地の地盤も表層は粘土質の赤土ですが、石混じりの硬い礫層がありその直下が岩盤となっています。

実はこのしっかりとした地盤が工事をする夏山組さんを困らせています。
最も深い共用棟の地階部分の掘削では、この岩盤を砕く必要があり想定以上に時間を要しているということです。
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本事業は工期が限られており、工事が1日も遅れたくないという事で、重機を駆使してこの岩盤の掘削を頑張ってくれました。




地盤がしっかりしていることで工事は大変ですが、その上に建つ建物は地震に強く、安心して暮らすことのできる住まいとなるものと思います。
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# by kuroshioen | 2013-07-19 13:49 | Comments(0)

第3回定例会議  基礎配筋検査ほか

おはようございます。

連日猛暑続きとなっていますが、いかかがお過ごしでしょうか?

ブログの更新がご無沙汰となってしまいましたが、工事は着々と進んでいます。


南棟基礎の配筋を終え、いよいよ基礎部のコンクリート打設となります。
その前に行う検査の日程の関係から、隔週の火曜日に行っている定例会議は13日(土)に行いました。
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基礎配筋検査は建築中の検査の最初の重大なポイントとなります。クレール高森の構造設計を担当するレン構造設計事務所の栗原さんが東京から来られ、丁寧に確認を行ってくれました。
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炎天下のなか2時間以上にもなる検査で皆汗だくとなりました。ご苦労様でした。
右から レン構造設計事務所 栗原 豊氏
     益田一級建築士設計事務所 鈴木 義一氏
               〃        益田 滋子氏
     夏山組 現場監督  畠 貴士氏


結果は配筋の数、ピッチ、かぶり厚など全項目に問題はなく良好とのことです。

いつも厳しく設計管理をされている益田設計事務所鈴木さんからも珍しく?
「とてもきれいに配筋されている」と高評価のコメントも‥‥。


これを受け、16日(火)に基礎ベース(底盤部)のコンクリートの打設を行っています。
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好天に恵まれ工事は順調に進んでいますが、暑さ対策にはくれぐれもお気を付けください。
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# by kuroshioen | 2013-07-17 10:16 | Comments(0)

災害対策② 井戸の掘削か沢水取水か?

災害時の水確保において井戸の活用は有効な方法の1つです。高森地区でも昔は井戸で生活水を利用していた事があったと聞いています。そこではじめは井戸の掘削を考えました。

一方で、クレール高森建設予定敷地のすぐ近くに沢水が取水できる場所があります。それほど多くの水が出ているようには見えず、実用的かどうか疑問がありました。
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そこで計画中の今年2月に実際に流入水量を測定してみました。
10ℓの容器が満水になるのに要する時間を5回測定し、その平均が約87秒でした。
これを1日あたりに換算すると9931ℓ=約9.9トン貯まるということになります。
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そこで貯めた沢水で一人何回トイレが使用できるかを計算しました。
施設の定員39名と職員を合わせて55名をトイレの最大使用人数として考えます。設置するトイレ1回の使用水量は約10.5ℓです。

9931ℓ/日÷55人÷10.5ℓ/回=17.1回/人
(1日貯まる水量÷使用人数÷1回トイレ使用量=1人のトイレ使用回数)

少しややこしい算数ですね。

簡単にまとめると、沢水を約1日9.9トン貯めることができ、最大55人が新しい施設でトイレを使用したとしても、一人あたり1日約17回トイレを利用できるという事です。

渇水期の冬の結果ですから、これは十分な結果です。沢水だけで日頃のトイレの排水が賄えると言えます。そこで、この恵まれた環境を最大限にいかし、沢水と雨水を地下タンクに取り込む中水システムを採用することに決定しました。
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# by kuroshioen | 2013-07-13 13:26 | Comments(0)

災害対策① 水の確保

平成23年3月11日、東北沖で巨大地震が発生し、1000年に一度の大津波が襲来し、死者・行方不明者合わせて約2万人の東日本大震災となりました。この「想定外」の自然災害のほぼ半年後の9月3日から4日にかけて、台風12号による「想定外」の豪雨が紀伊半島を襲いました。大洪水と、山津波とも呼ばれる土砂災害により紀南地方でも死者・行方不明者44人の大惨事となりました。
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                              氾濫した熊野川
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東日本大震災の様子をテレビの映像で見て本当に心が痛みました。それに加えて、紀伊半島豪雨直後の被災地に支援物資を運んだ際、実際に自身の目で見た光景と、そこで受けた衝撃は忘れもしないものでした。

「想定外」はもう想定外ではなく想定すべき事実です。この経験から、たとえ建築費をかけたとしても大規模災害を想定し、事業継続ができるような機能を設計することを決意しました。

近年、補助金制度が変わり、施設の建設と経営はたいへん厳しい状況にあります。ですから新しい施設を建築する際には、いかにコストをかけずに建てるかということに論議が集中しています。このことは経営としては大切な論点とは思いますが、いかがでしょうか?

このクレール高森は建物の機能、生活空間の質、そしてケアに特化した設計にこだわっています。
経営は挑戦です。社会福祉法人は地域に貢献すべきものと考えます。



紀伊半島大水害により新宮市では上水道が約1週間完全に断水となりました。厨房での調理はできなくなり、トイレの水も流せず排泄物の処理が出来ないなど施設において、水が使えない事による様々な問題を経験しました。
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そこで、この『水の確保』について、クレール高森では
雨水や沢水を活用する設備(中水システム)を設計しました。

黒潮園の裏の山麓から沢水が流れでています。この沢水と雨水を取り込む中水システムにより、地下のタンクに約10トンの水を貯めることができます。
この水はトイレの排水や庭の散水に利用するよう設計されています。

この設備により、断水時においてもトイレの使用が可能となります。衛生面の確保は災害時に最も重要な課題です。また、これにより日頃の生活において、無駄な水道水の使用を減らすことができるなど経済的にも利点があります。

水の確保においては井戸の掘削も検討しました。その点については次回(災害対策②)にお話したいと思います。
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# by kuroshioen | 2013-07-11 16:11 | Comments(0)

クレール高森の開設時期と黒潮園改修計画

今回、計画したクレール高森は平成26年3月末の完成を目指しています。
中期事業計画のビジョンにありますように、その後時期をずらした開設を計画しています。
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この7月1日で現行の黒潮園は、開設36年を迎えます。
昭和56年前に鉄筋コンクリート造の建物の耐震基準が改訂され、以前の建物は現行基準を満たさない可能性があると言われています。
学校や県事務所など公共の建物の耐震補強工事や建て替えが行われているのはこのことが1つにあります。そこで黒潮園の耐震診断を行ったところ、居室棟は全く問題なく、事務棟など一部に軽度の耐震補強工事で十分な安全が確保されることが分かりました。
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黒潮園は築年数が経過した今でも綺麗な状態を保っています。
しかし、様々な課題もあります。
当初の設計ではトイレや浴室においてはプライバシーが十分に配慮できているとは言えません。
また、厨房など水回りの作業を有する部分の老朽化もみられます。
より理想の施設をとの想いを持てば持つほど不満も出てくるものです。



地域福祉を支える高齢者施設としてクレール高森とともに、黒潮園はこれから更に数十年の歩みを必要としています。建て替え計画も一時ありましたが、現在は補助金制度が大きく変わり、大半を自己資金で計画しなければならず非常に難しい課題です。しかし一方で現行の施設の改修工事は、入所者さまを一時的に退所していただく訳にもいかず、大変難しいことです。

そこで、今回、この新しい施設が完成すれば、一時的に黒潮園のご入所者さまに移って頂きながら、空いたフロアーごとに改修に取り組む計画をしています。ですからこの新規事業計画はまたとない施設の改修のチャンスとも言えます。



平成21から平成23年の第一次中期計画では、介護職員の増員や処遇改善など魅力ある職場づくりと、専門的な質の高いケアの構築に向けたケアの見直しなど、全面的な現場改革に取り組みました。
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今回の平成24年からの新たな中期事業計画は、新施設の建設と既存施設の改修というハード面に関するたいへん大きな計画となっています。

黒潮園はこれまで重ねてきた素晴らしい歴史の歩みから、これから永く未来に向けた施設へと、とても重要なターニングポイントにあります。この計画を成し遂げることが出来るよう全力で取り組んで行きたいと思います。
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# by kuroshioen | 2013-07-10 17:37 | Comments(0)