クレール日記

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北棟コン打設の目処が立つ

おはようございます。

最終の修正工程表に基づき、11日(水)の北棟躯体1階部分のコンクリート打設を目標に工事を進めてきました。 明日、配筋検査を行い、予定位通りコンクリートを打つことができそうです。

現在、2階床スラブ(1階天井)の配筋と型枠建て込みが最終段階にあります。
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南棟では外壁の型枠が全て外されました。
向かいの黒潮園から、屋根のデザインや、中庭を囲むように屈折した構造など、建物の存在感が覗えます。


11日(水)は190㎥(生コン車45台)のコンクリートを打ちます。
また工事予定の掲示板には2階部分のコンクリート打設を12月28日と予定が掲示されました。
これに間に合えば、ちょうどお正月休みをコンクリートの養生期間とし、年明けから内部仕上げ作業に取り掛かることができます。
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このクレール高森建築は、政権交代による公共工事増、災害復興や消費税増税前の駆け込み需要など、建築費から人材確保などあらゆる面において非常に厳しい、建築には不利な時期での計画となりました。

全国的に工事の件数に対して、圧倒的に職人が不足しており、公共工事も含めどこの現場も工事の進行に苦労している状況にあります。当地方においても人材だけでなく、重機やクレーン車の確保も難しい状況と耳にします。

クレール高森の現場には大阪など県外ナンバーの車も入っています。厳しい社会事情の中でも現場監督5人体制で段取りを組み、目標に向かい工事が進められているのです。





今朝の三輪崎海岸
波のない凪の太平洋と空‥ 冬の海です。
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クレール高森の完成する桜の季節には、また違った表情の海を眺めることができるでしょう。
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# by kuroshioen | 2013-12-09 11:03 | Comments(0)

照明計画⑤ 排泄ケアと間接照明?

照明計画のお話も、第5話まできてしまいました。

計画段階から、先日の第13回定例会議まで私たちの間でずっと話題となっていた‥ 
間接照明について紹介したいと思います。



直接照明と間接照明

照明の手法には直接照明と間接照明があります。

直接照明は発光元(蛍光灯や電球など)が直接対象物を照らす方式の照明のことです。部屋の明るさを確保する照明は一般的に直接照明となります。
一方で、間接照明はその反対に光を壁や天井などに光を当て間接的に空間を照らす手法です。反射光を利用することによって柔らかい光となり、空間に奥行や広がり感のあるお洒落な空間を創ることができます。
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お洒落なホテルや飲食店などではインテリアやムード照明として採用されていることが多く、最近では住宅でも寝室や和室などに、落ち着きと癒しをもたらす工夫として採用されているケースも多く見られます。
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クレール高森では間接照明を居室入口上部に仕掛けており、壁面から天井に向かって柔らかな光が照らされます。個人的には間接照明の雰囲気は大好きですが、施設にお洒落感‥? 色々と悩み議論しました。 これは設計士の鈴木さんの提案で、是非やりたいということから採用されました。






個室トイレの課題

さて今日のテーマにある『トイレと間接照明』ですが、話の流れからは連想し難いですよね。

実は各居室にトイレを採用するにあたり、どうしても採用したい照明計画がありました。
それはランプの点灯など何らかの方法で、ご利用者さまがトイレに入られたことを私たちが気づくことが出来る仕組みを作ることです。


私たち黒潮園では、専門性のあるケアの取り組みとして、できる限りおむつを外し、排泄自立を支援するケアに取り組んでいます。
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そこで決まった時間に一斉におむつ交換を行う作業的な一律ケアではなく、お一人お一人の排泄の間隔や時間帯のデーターを取り、個々の排泄リズムに合わせた個別の排泄ケアに取り組んでいます。

このような質の高い排泄ケアを行うためには、お一人お一人の排泄状況を把握することが必須となります。

居室内にトイレがあることは、プライバシーへの配慮や、生活空間にトイレが隣接することで自力でトイレに行ける環境となります。しかし、居室の扉で中が見えないことにより、いつおトイレに行かれたかということが把握できないというデメリットもあるのです。






排泄ケアと照明計画

居室トイレの照明計画では、スイッチは人感センサー式を採用し、扉を開けると照明が自動で点灯する仕組みとなっています。そこで、このセンサーを活用し、もう1系統、同時に居室外のランプを点灯させる案を提案していました。

そうすると、私たちはこのランプを頼りに、ご利用者がトイレに入られたことを把握することができるようになります。また必要であればお部屋をノックし、さりげなくおトイレの介助をさせて頂くこともできます。


では、どこにそのランプをどのように設えるのか?

居室入口脇の家具調の台の下に見えないようにライトを仕掛けるか。
門扉等として設えるブラケットを改造して電球を埋め込むか。

目立つようでは不自然ですし‥
見えなければ意味がない。


色々と思案した結果。デザインとして提案された間接照明を利用し、その光をトイレのサインとしても活用するアイデアでまとまりました。




デザイン優先の間接照明が施設の設えとして必要か?という悩みが、このようにケアに関連する機能をもたらすアイデアにより、皆が納得いく案として決定に至りました。 というお話でした。

鈴木設計士もホッとしたようです。
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# by kuroshioen | 2013-12-06 12:35 | Comments(2)

第13回定例会議 現場視察


こんばんわ。

今日は定例会議でした。

現場視察の様子を紹介します。
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南棟の躯体のコンクリート打設が終わり、現在、2階部分の型枠の脱型が進んでいます。
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益田、鈴木設計士がコンクリートの質と仕上がりをチェックしつつ、現場監督に指示を行います。
工事は急ピッチで進んでいますが、仕上がりに問題があれば意味がありませんからね。



1階では天井裏の配線や配管が行われており、内部仕上げが順調に進んでいます。
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居室の天井では屋外に向けて走るダクトが見えます。
これは何か分かりますか?


これは各居室のトイレの換気扇のダクトです。
今回は詳細はご紹介できませんが、トイレ臭など施設内の不快な匂いに対する工夫にもこだわっています。
通常の設計では直径100mmのダクトを採用することが一般的ですが、実はこのダクトの直径は150mmあります。 これはキッチンのレンジフードの換気扇に採用されるものです。
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換気扇のスペックも大切です。また空気を排出するためには換気扇だけでなく、吸気など空気の流れがなければ効果的に排気されません。 多岐にわたり検証をし設計をおこなっています。

ちなみにこの換気扇のスイッチの入り切りは、人感センサー式を採用しており、個室トイレに人が入ると自動的にスイッチが入り、おトイレが終わってから一定時間で切れる仕組みとなっています。 高齢者の方が電気のスイッチや換気扇のスイッチなど複雑なもを理解して使いこなすのは難しいですよね。



トイレの壁に目をやると、検証を重ねて位置決めしたトイレスイッチ類の収まるケースが見られます。
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鉄筋コンクリート造の建物のため、、コンクリートを打設する前に必要な配管等を行い、コンクリートの中に埋設されているのです。ですからスイッチや電灯、蛇口の位置など細かい寸法はコンクリートを打つ前に、既に確定しておかないといけません。 ある程度建ち上がってから使い勝手を考えて位置決めをするというわけにはいかないという事です。

この個室トイレのスイッチの高さなど寸法の検討は、第5回定例会議にて行いました。 これはちょうど夏の新宮花火大会の日のことです。

あらためて時間が過ぎるのがあっという間であると共に、ものを作り上げるプロセスは、とにかく積み重ねの繰り返しであることを感じさせられますね。





このように施工の進行に合わせて、その都度、設計図の細部寸法の確認と最終決定を行い、これに基づき施工図という詳細な図面が作成され、そして実際に工事が進められるのです。

この一連の流れにおいて、設計士、私たち、施工者のスムーズなやり取りと、それぞれの視点から議論しまとめることで最終的にいい設計となっていきます。時間(工期)との闘いですが、ここを手を抜くと恐らく形はできたとしても、使い勝手がよく、ご利用さまが快適に過ごすことのできる施設とはならないでしょう。




これまでもこのクレール日記にてお伝えしているように、クレール高森の設計においては、様々なアイデアやコンセプトが盛り込まれており、仕様、寸法などにおいても細部にわたり検証し決定しています。

もっともっとその内容をお伝えしたいのですが、時間が追いつかないのが実情です。
何かと忙しい中ですが、より多くのことをお伝えできるよう努めて参りたいと思います。


南棟2階リビングから望む黒潮園と水平線
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# by kuroshioen | 2013-12-05 00:01 | Comments(0)

ユニットリーダー研修実習編② 履物

こんばんわ。

またまた登場の介護職員東潔明です。

先日の報告に続き、特別養護老人ホーム和里(にこり)さんでの実習の報告をさせて頂きます。

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実は、実習初日で私がまず学んだことはユニットでの履物についてです。
私は施設で履くような物という事で、クロックスのようなもの持っていたのですが‥

「家の中で靴やクロックスを履きますか?スリッパではないでしょうか?」
というお話を頂き、ごく一般的な家庭のスリッパに履き替えることから実習が始まりました。
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そこで、ユニット玄関でスリッパに履き替える事の出来る施設はユニットを浸透する事ができるとまで言われてました。実際、和里さんもリーダー研修実地施設の認定試験を受けた時に、検査員に最初にスリッパに履き替えない事を指摘されたそうで、「自分の家では靴のまま上がるんですか?」と言われたそうです。




これまでの施設は病院をモデルとしてきたこともあり、職員も動きやすい運動靴を室内履きとしていることが一般的です。ご利用者さまもリハビリシューズなど靴を履きます。特に違和感を感じません。

実習から帰って、理事長にその話をすると、「実はクレール高森でもまず、履物をどうするのかを考えて設計に取り掛かったんですよ。」という話がありました。

クレール高森では暮らしを支援することを目指しています。『施設では当たり前になっていても家庭ではしないこと』として履物についてこれまでも疑問に思っていたそうです。
そこでまずハード面が大切と考え、床の仕上げをフローリングの二重床工法を選択したという事です。履物を家庭のように‥とするのであれば、施設の設計もそれに合わせたものとしなければいけないという事です。

当然、各ユニットの入口には下駄箱が設えられているということです。

ただ、ご利用者の出入の多いシュートスティについてはまだ悩んでいるという事でした。
ショートステイは家で過ごすという感じではないし‥
ホテルのように泊まりに行くという感覚でくつろいで頂きたい‥

その場合、履物は外履きなのか? 
内履きとしてもスリッパを持参する方は少なく、やっぱりリハビリシューズのようなものを用意される方が多いのかなぁ‥?

などとユニットケアについて話しが盛り上がりました。





最後に理事長が、
10年後に振り返って、「あの時、クレール高森の開設には苦労したけど、頑張ってよかったなぁ‥。」
って達成感を持って一緒に美味しいお酒が飲める。こういう経験ができる仕事ってとてもやりがいがあると思うよ。とおっしゃていました。

私は以前、東京のユニットケア施設で勤めていました。故郷である新宮に帰ってきて、このクレール高森の計画で、一からユニットケアを作りあげて行くことに関わる貴重な機会を頂きました。 責任も重大ですし、大変なこともあるかと思いますが、精一杯頑張りたいとおもいます。





またまた、そのまた登場するかも‥‥ (^-^)
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# by kuroshioen | 2013-12-02 21:43 | Comments(0)

職人さんの熱意と工事進行

最終決定した工程表にある12月11日北棟1階躯体コンクリート打設に向け、
工事は急ピッチで進められています。

型枠大工さん、鉄筋工さん、そしてその進行に合わせて段取りよく足場を組む鳶の職人さん‥
それぞれが作業する音が現場に響いています。


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いつものように現場を徘徊し
型枠大工さんの棟梁に声をかけると‥

 
「何とか間に合うように精一杯やるでー!」

総勢16名の体制で頑張って頂いていることに礼を言うと‥

「それぞれ色んな現場の予定もあるけど、職人さんに声かけたら皆集まって来てくれたんや! 長い付き合いとお互いの協力やさかいになぁー」

と威勢のいい言葉が返ってきました。


この現場の活気。嬉しいですね。
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この1週間であっという間に北棟1階部分の型枠の建て込みが進みました。
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その奥、南棟では‥

先日、2階躯体のコンクリート打設を終えた南棟2階では、脱型(型枠を解体すること)が行われています。
搬出される相当な量の板や角材、そして打ち付けた釘を見ると、あらためて建物の規模の大きさを感じます。
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コンクリートの強度はセメント、水、骨材を混合し流し込28日後に100パーセントの強度発生すると言われています。実際にはコンクリート圧縮く強度をテストピースにより測定し、設計上必要な強度が得られたことが確認されれば、この型枠を解体することができるのです。





また既に脱型が終っている1階現場に入ると‥

パイプや電気線などが搬入され、天井裏となるスペースの配管工事や電気の配線工事が行われていました。これから内部仕上げがどんどん進められて行きます。
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今は配管は丸見えですが、天井が貼られると見えなくなります。 天井裏は配管・配線の迷路のようになって建物の機能を担っています。




月曜日からは鈴木設計士が現場事務所に張り付き作業を行います。
この緊張感のある建築の進行により湧いてくるモチベーションでもって、3月末完成に向け全力で取り組んで行きます。

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# by kuroshioen | 2013-11-30 18:01 | Comments(0)