クレール日記

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ユニットケア実施研修 ~長野編~ ⑨

こんにちは。





いよいよ最終回です!
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      【感想】

      ●職員の動き
      ●業務用語の飛び交い
      ●訪問者であるということ
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◐写真はクレール1F南ユニットの入居者の生活の様子です。
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『職員の動き』ですが、実施研修の5日間、リビングやローカのソファーに座り感じたことは、職員の動きはゆっくりだったということです。

お邪魔させて頂いたユニットの入居者の平均介護度は高い方だと思います。介護度が高ければ高いほど、介護量は増えていきます。なので、ゆとりのあるケアではなかったと思います。常に、職員は動いていましたが、どんなに忙しくても、言葉遣いや行動にはあらわれない。走ったり、早歩きになったり、忙しく動いているという印象はありませんでした。


私は走ることはしませんが、ついつい早歩きになってしまっていることが多々あるので、「正直すごーい!」と思いました。
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歩行器の使い方が何パターンもあるHさん
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2つ目の『業務用語の飛び交い』ですが、白駒の森では、リビングやローカの全ての生活の場において、業務用語の飛び交いは一切ありませんでした。職員は私服な為、誰が介護職員なのか、誰が看護師ななかを把握するのに3日間かかりました。
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面倒くさがりやのkさん。
極たまに気が向いた時に閉めてくれる。
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入居者の前で「今日は立ち上がりが悪い。」等の情報を言うことはなく、情報を伝える時は、必ず職員の傍へ行き、ご本人は勿論のこと、他の入居者の前でも聞こえないように配慮がされていました。介護職員は勿論ですが、看護師、ケアマネージャー、相談員、事務員、施設長が、ご入居者の尊厳を徹底して守っていました。
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Kさんの日課になればと思っていたら・・、
「毎日しやったら日課にさせられるさかね~。」だって!
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3つ目の、『訪問者であるということ』

あくまでも私達は、訪問者であるということです。施設案内の時に、ユニットへ出入りする時には、必ず「お邪魔します。」「お邪魔しました。」等を言うようにと教えて頂きました。この言葉は、白駒の森の職員全員が必ず言われていました。施設案内の時も、勿論のこと、私達を優先した案内の仕方ではなく、ユニットで暮らしている入居者の方を優先に考えた案内の仕方でした。
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ユニットに訪れる誰もが「お邪魔します。「お邪魔しました。」と言い、出入りする言葉の意味を深く考えると、ユニットで暮らしている入居者の方の【暮らす場】に、私達が1日8時間お邪魔させてもらう。こちらで用意した建物に、入居者の方が暮らしているという考え方から見直さなければいけないのかもしれないと思いました。
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黒潮園やクレール高森では、地域でインフルエンザが流行した時には、感染症対策の為、マスクの装置をすることになっています。名札も家族の方等に失礼のないように職員全員がしています。

私の施設を否定するわけではありませんが少し疑問に思うことがあったので… 実施研修中の質問時間に、前々から私の中で気になっていた『マスクと名札』についてを伺った所、「職員自身が風邪をひいていないのに何でマスクをする必要がある?そんな、異様な光景が家にあったら不自然でしょ。名札も家ではしないでしょ。」と言われていました。
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この実地研修を通じて施設長の方から、ユニットケアについて質問や話を聞き感じたことは、私自身の考え方と殆ど変わりがないということでした。この研修を通じた気づきは、これからも続いていくクレール高森でのユニットケアに携わる上での自信につながりました。
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これからも、職員全員で頑張って、より良いユニットケアを築き上げていければと思っています。



長い間、最終回までお付き合いありがとうございました。
                介護職員 峯。
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     ユニットケア実施研修 ~長野編~



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by kuroshioen | 2016-01-29 20:25 | Comments(0)

ユニットリーダー実施研修 ~長野編~ ⑧

こんにちは。




最終回の予定だったんですけどね・・。
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もう少しのお付き合い宜しくお願いします。




では、早速・・
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   【課題】
     ●ユニットケアの理念の浸透
     ●ハード面のリスク
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   白駒の森で飼われているインコです。


ユニットケアの理念の浸透ですが、白駒の森の施設長の方の教育方法は、『自分の家にそんなものはあるのか?家でそんなことをするのか?』を徹底して教育されているそうです。

白駒の森の職員の中には、従来型や介護未経験、ユニットケア未経験の職員がいます。入職オリエーテーションでは必ず『ユニットケアとは。』を研修されているそうですが、研修後も職員の中でユニットの理念が浸透するまで、毎回言い続けていると施設長はおっしゃっていました。



クレール高森でも、同じ様に職員の中で浸透するまで、伝え続けなければいけないのかもしれません。また、ユニットや介護に対する考え方も、今までよりも、もっと頭の中を柔らかくして、介護の目線ではなく、極普通の目線で考えていくことも必要なのかもしれません。
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施設内には、花が沢山飾られていました。
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次に、ハード面のリスクですが、白駒の森では、踏むとナースコールが鳴る「センサーマット」を使用していませんでした。『家には当然無い物ですし、24時間の暮らしを把握しているから必要ない。』が理由でした。




クレール高森でのある日の事。

ショートの新規利用者の方がいました。情報シートに「転倒のリスクがある」と記載されていました。

夜間の見守りの準備として、利用者の方にセンサーマットに馴れて頂くことも考慮し、遅番帯の時間からセンサーマットを使用することになりました。何度かナースコールが鳴り訪室すると、「これ(センサーマット)を取ってくれ。家でこんなんしてないし、気になって眠れんわ。」と毎回言われていました。正直、そんな辛い思いをするなら取ってあげたいと思いましたが、その利用者の方に説明をし、利用者の方が受け入れる(折り合いをつける)という形で了承を得て頂きました。


生活の営みは、何をするにも、どこに居てもリスクはつきものだと思います。しかし、そのリスクを受け入れて尊厳を選ぶという選択は、時には難しい時もあるのは事実です。ですが、安易に行動の抑制はせず、頭を柔らかくして、他に方法はないかを考えることも、これからの『介護』にとってとても大事なことだと思います。
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現在、南1Fユニットでも『動物飼育・インコを飼う!』という企画を進めている最中です。



私たちもユニットケアの『生活の豊かさ』について、様々な支援方法を考え提供してきました。

人には温もりがあります。自然の中にも太陽の温もりや風の心地よさにより、ご入居者の心が癒されることがあると思います。
しかし、私たちで支援しきれない時に、動物の温もりや存在が時には、入居者の心の寄り所となることもあるように思います。



動物のある暮らし。

実現できればいいなぁ・・・。
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次回で最終回です!


  ユニットケア実施研修 ~長野編~ 





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by kuroshioen | 2016-01-28 13:42 | Comments(0)

ユニットリーダー実施研修 ~長野編~ ⑦

こんにちは。


引き続き、ユニットリーダー実地研修の報告を致します。



次回で終わる予定・・・。
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   【入浴】

     ●ユニット内に浴槽を設置することが望ましい
     ●個別浴槽をメインで活用する
     ●リフト浴槽やリフトの設置を考慮する
                  (重度化対応)

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ユニット内に浴室を設置することが望ましいとありますが、そうすることでお風呂までの移動距離が短くなり、入居者の負担が少なく、その気になったら直ぐに対応ができるというメリットがあります。

また、個別浴槽をメインに活用することで、家庭的な雰囲気の中で入浴ができます。ユニットケア施設では介護度が4や5の方でも、座位が確保できていれば個浴への入浴を行っています。
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個別浴槽のメリットは、家庭的な雰囲気で入浴ができることや、入居者の好み、例えば、入浴時間や温度、入居者のペースに合わせた入浴ができ、プライバシーの配慮ができます。

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白駒の森では、良い香りがするとのことで、桧風呂でした。お風呂は2ユニットに1つでした。これに加え、大浴場やリフト浴もありましたが、これらは現在使われていないとのことでした。




クレール高森の浴室設計では檜風呂も検討したそうです。しかし経年劣化により浴槽が黒カビで変色したりと… 手入れがなかなか難しく、永くきれいなお風呂で入て頂くことを考え採用しなかったという事です。

クレール高森の浴室(南2Fユニット)
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明るく日が差し、自然豊な景色を眺め入浴できます。 045.gif 






個別浴槽の基本はマンツーマン介護です。

従来型特養の黒潮園では、入浴業務は運び、更衣着脱、中介助、先身と役割分担になっています。役割を分散しないがマンツーマン介護の基本になります。


クレール高森では、午前中に職員2名で介助、午後はマンツーマン介助でしています。

午前中の2人介助には、それぞれ役割があります。1人は入居者を迎えに行き、衣類着脱を行い、入浴中は着替え等を用意します。もう1人は入浴中の主な介助を行います。部分的な介助が必要な時だけ2人で行いますが、基本はマンツーマン介助で行います。

身体を洗う時、湯船に浸かっている時も職員が2人浴室にいることはありません。部分的な介助が終われば、1人は必ず浴室から退出します。更衣も同じです。頭を拭いている中、身体を拭いたり、上から下から同時に衣類を着せたり脱がせたりと、2人同時に介助を行うことはありません。また、更衣中に頭を乾かしたりもしません・・・が、クレール高森での入浴に関してまだまだ課題はあるかなぁ・・・。
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3つ目のリフト浴槽やリフトの設置を考慮するとありますが、クレール高森のユニット内にも一カ所リフトが収納された浴槽が設置されています。現時点では使用せず、1名の体格の大きな重度な方を黒潮園の方で入浴して頂いているんですが、今後クレール高森でも重度化の対応策としてリフト付浴槽の使用を考慮しなければいけないのかもしれません。
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重度化を想定して、ゆとりあるスペースとリフト付浴槽を設置している南1F浴室


ユニットケアではこのように個浴を使った入浴ができることが、大人数の入浴のために流れ作業的になりがちな従来型特養との大きな違いですね。


        ユニットリーダー実施研修 ~長野編~






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by kuroshioen | 2016-01-23 18:15 | Comments(0)

ユニットリーダー実施研修 ~長野編~ ⑥

こんにちは。





だいたい⑤回位で終わる予定だったんだけどな・・。                     015.gif
あと、もう少しなんで・・・。






    【個室】

      ●プライベートスペースがある
      ●トイレがある
      ●洗面所がある
      ●暮らす人によって良い空間
            心地良い空間であること

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◐部屋の中は入居者の方のプライベートスペースな為、写真は 居室のドアの写真とローカから見える各居室の入り口の写真 を掲載します。


部屋にはプライベートスペースがあり、トイレや洗面所があること。

個室の考え方には、誰にも邪魔されず、自分が好きに自由に過ごせることが出来る場所であること、他人の目や音を気にしないで暮らせる場所であるということです。

居室がその人の居場所になる方法は、自宅で使っていた、あるいは、新しく買い揃えた家具等があること。

認知症の方には、使い慣れた家具等があれば落ち着く場所になるのかもしれませんね。
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居室のドアの鍵穴の高さですが、入居者の方が開け閉めできる、自己管理ができる高さであることが大事です。
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そして、居室のドアは職員の都合で開けっ放しにしてはいけません。開放の希望がある場合は、理由を明確にし、職員間で情報を共有しなければなりません。個人での暮らしが把握できないからという理由で、ドアを勝手に開ままにするのは何か少し違うのではないでしょうか。


私達も、家の窓を開けたまま、何人もの人が通り過ぎる中で、落ち着いてくつろいで過ごすことはできないですよね。

クレール高森の1FSの入居者の方にも、ドアを開けたままにして欲しいと希望者がいます。一人は、ご家族からの要望で、「急変時に直ぐに気付いて欲しいから。」という理由があり、もう一人は、本人からの希望で「部屋にいても皆の声が聞きたいから。」という理由で開けたままにしていました。




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研修中、ローカで過ごして気付いたことは、居室の所にはコールを鳴らした時に知らせるナースコール盤や番号がありませんでした。ここにも、家に無い物は持ち込まないがユニットでは徹底されていました。



「正直そこまでするんか。」と思いましたが、その徹底さがユニットには必要なのかもしれないと思いました。
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        ユニットリーダー実施研修 ~長野編~




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by kuroshioen | 2016-01-22 18:00 | Comments(0)

ユニットリーダー実地研修 ~長野編~ ⑤

こんにちは。




介護職員の峯です
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今回は
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       【食事】

      ●家では、
       好きな時間に
       好きな物を食べている
      ●食事は 
       美味しく
       楽しく食べてもらう 
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◐写真はクレール高森の1FSのユニットの写真です。
 時間は7時前、朝食の用意をしてくれています。
 白駒の森で暮らす入居者の方の写真は掲載できないの   で・・・



私達は、家で、食べたい時に食べたい物を食べています。ユニットでは、食べたい物を100%提供することは難しいですが、何か食べたいと要望がある時に食べ物を提供することはできるのではないでしょうか。
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食事の時間になり、「相撲をみてから食べるわ。」という入居者がいれば、相撲が終わってから食事をして頂ければ良いわけで、皆が同じ時間に一緒に食べなければいけないという理由はなく、ごく簡単な支援です。


クレール高森では、衛生管理の視点から食事に2時間ルールを設けています。2時間以内に食べて頂かなければ廃棄することになっています。クレール高森では、朝食は早い方で6時30分、遅い方で8時位です。
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次に、美味しく楽しく食べてもらうこと。

温かい物は温かく、冷たい物は冷たく頂いた方が美味しいです。また、一人一人の好み(温度や量)を知ることや、本人持ちの食器を使って頂くことも美味しく食べてもらう一つの要素だと言えるのではないでしょうか。

私達もご飯を食べる時、冷めたご飯や味噌汁より、温かい方が美味しいと感じているのではないでしょうか。業務優先の考えで、早くご飯を盛り冷めてしまっては、入居者の方に美味しく楽しく食べてもらうことは出来ないのではないでしょうか。
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ユニットでは、ご飯を炊いて味噌汁を作ります。ご飯が炊ける音や匂いがリビング内に広がるのも、極普通の家庭にある音で、音を聞き、もう少しで食事の時間だということを知らせ、匂いで食欲をそそる。ということも、食事を美味しく食べて頂く方法の一つになるのかもしれません。




白駒の森では、1日の水分は600cc~1200cc摂れば十分だという考えだったので、色々と工夫はされていましたが、必要以上の声掛けはされていませんでした。

お茶碗や湯のみ、箸は本人持ちの食器でした。食器等には入居者の名前を書いていたり、テープで貼り付けたりせず、職員は入居者の食器等を全て覚えていました。

食事は、厨房から大皿に盛り付けられていて、各テーブルに行き入居者の方の前で量を聞きながら盛り付けられていました。

そして、車椅子で食事をされている方は一人もいません。本来、車椅子は移動手段として使う道具です。白駒の森では、食事やお菓子を食べる時は必ず車椅子から椅子へ座り直すことを徹底されていました。
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リクライニング仕様の入居者の方の椅子です。


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白駒の森の売店です。
入居者の方や職員が買い物をしていました。


ちょっと羨ましい・・・売店欲しいかも。
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ユニットリーダー実地研修~長野編~⑥
            に続く??? 



  
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by kuroshioen | 2016-01-20 18:31 | Comments(0)

ユニットリーダー実地研修 ~長野編~ ④

こんにちは。




介護職員の峯です
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小出し小出しですいません・・・。
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          【リビング】 

          ●食事の場
          ●くつろぐ場
          ●記録する場


リビングを『食事の場』にする方法は、キッチンの活用で暮らしを感じてもらうことではないでしょうか。ユニットでご飯を炊いたり、味噌汁やお茶を沸かしたりすると、ユニット内にいい匂いがしますよね。こういった環境づくりができるのはユニットケアの魅力ですね。


白駒の森では、おかずを盛り付ける時も、菜箸等を使用し、刻む時も手袋を使っていませんでしたね~。理由は、「家で手袋を使っておかずとか盛り付けたりしないから。」
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そして、洗い物の音がする。リビングには、極当たり前の暮らしの雰囲気がありました。不自然な音は無く、極自然の音だけしかありませんでした。
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冷蔵庫の活用法は、24時間365日何かしら常備食があることが望ましいですね~。
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白駒の森でも、個人持ちの常備食がありました。その入居者は、ある時間帯になると必ず「お腹が空いた。」と伝えに来られるそうです。私達も、お腹が空いた時に冷蔵庫にある物や、買い物へ出かけたりしますが、入居されている方の要望に応えようとすると、買い物へ出かけるのは、なかなか難しい時もあるので、常備食を備えておくのも一つの方法だと言えます。



白駒の森では、面会に来られた方にお茶を出されていました。


クレール高森では台所は職員だけの場所ではないということで、家族が面会に来られた時は、入居者とそのご家族の方で、冷蔵庫や食器棚にある物、電化製品等を自由に使ってもらい、自分達で飲み物などを用意して片付ける。『キッチンの開放』といった支援方法をしています。(まだまだ、十分に浸透してないですけどね)
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朝の7時のリビングの写真です。入居者の方は、まだ誰も起きてきていません。7時30分から、一人一人とリビングへ来られ、一番遅い方で、10時にリビングへ来られました。


クレール高森では… 早い方で6時に起き、遅い方で8時位です。




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次に、リビングを『くつろぐ場』にする方法は、テーブルや椅子、ソファー等を配置し、椅子に座った時に外の景色が眺められたり、窓を開けると涼しい風が入ってきたり、その場にいて自分もくつろげるかどうかを考えることが大事なのかもしれません。
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自分の好きな場所で、好きな時間に過ごしてもらうこと。
あと、普通の家にある物、TVや雑誌、カレンダーや時計がある。花を飾ったりするのも、『くつろぐ場』を作る一つの方法だといえるのではないでしょうか。
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隣のユニットと行き来ができるようになってました。
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そして、リビング内に自然な音しかなくても、不自然な言葉があれば、リビングを『くつろぐ場』として提供はできないのではないでしょうか。




3つ目の『記録をする場』。記録の場所を作ること、記録を置く場所を作る。守秘義務の厳守があるので、誰でも取りやすい、目にしやすい場所には置かないことです。
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当たり前ですが、入居者の前で記入したり、書類などは見ない時は必ず棚等に直すこと。確認する時に取り出し、読んだ後は片付ける。

白駒の森では、これらのことが徹底されていました。義務用語の飛び交いはなく、机の棚はいつも綺麗でした。
クレール高森では、業務用語についてはまだまだ課題の一つかなぁ…って思います。
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デスクの上のすだれにはナースコール盤が隠れています。勿論、家には無い物ですから。



白駒の森では、自宅に無い物は、ユニット内に入れない、持ち込まないが徹底されていました。
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私たちも、まだまだ頑張らないといけないな・・・
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ユニットリーダー実地研修~長野編~⑤
               に続く・・・




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by kuroshioen | 2016-01-20 18:30 | Comments(0)

ユニットリーダー実地研修 ~長野編~ ③

こんにちは。




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ユニットリーダー実地研修の報告③です。
小出しにしてるんで、少し長い付き合いになりますが・・
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引き続き、特別養護老人ホーム白駒の森をご紹介させて頂きます。


【ローカ】

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ソファーの奥に見えるのが玄関になります。左側の襖の奥にはリビングがあります。所々にソファーがあり、飾り物も沢山ありました。ソファーの前には、こたつの部屋があり、この部屋で洗濯物をたたんだり、入居者の方が昼寝をされているそうです。
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ソファーを数ヶ所に設置している理由として、「その時、その日の気分により、1人になりたい時、安らげる自分の居場所を作ってもらい、たまには休憩場所として。」が理由でした。
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          【トイレ】f0299108_17133501.jpg
      ●カーテンよりドアの方が望ましい
      ●音や臭いを遮断
      ●プライバシーを守る


勿論ですが、カーテンよりドアの方が望ましいですね。それは、音や臭いを遮断でき、プライバシーが守れるからです。

なるべく、排泄をされている時は、プライバシーに配慮し、その場所から退出し、ドアの所で様子を伺う。排泄をされている時に、側で見守られては出る物も出なかったりする事もあるのではないでしょうか。


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玄関横のトイレです。右側奥の白い棚には、パット等が収納されています。手前の茶色い棚には、パット等を入れるバックや介助時に必要な物品が置いてありました。



排泄用のバックを使う意味には、今から排泄をすると思わせない配慮があります。勿論、トイレへの声掛けにもリビング内に聞こえるような大きな声ではなく、入居者の方の側へ行き、他の入居者の方に聞こえないよう配慮する必要があると思います。やはり、他の入居者の方に聞かれるのは恥ずかしいものです。





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ローカの奥には、入居者の身体に合わせた、左右対象の共有トイレがありました。
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写真を見て頂くと、白駒の森では、L時柵の手すりがありません。初めは、付けていたそうですが、立ち上がる時に、力む事により失禁してしまうからという事で外されたそうです。
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使用済みのパットを捨てる大きなゴミ箱もありませんでした。「自宅にはそんな物は無いから。」というのが理由でした。茶色の籠には膝掛けがあり、オレンジの箱にはパット類。白い台は、便座に座った時に足が床に着かない方の為に使用しているそうです。

排便を促す為に、足が中に浮いていては、踏ん張りが出来ないですからね。



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白駒の森では、ファンレストテーブルがありませんでした。代わりに、前方手すりの様な物が設置されていて、トイレに座ると、この手すりの位置が、前屈みになり排便を促す為に少し遠い場所に設置されているということです。

それと、白駒の森では、下剤、浣腸、摘便はされていないということでした。
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ミョウバン水は消臭剤に使用されていました。ミョウバンは、スーパーでは重層と同じ場所に陳列されています。

白駒の森のトイレでは、臭いは一切ありませんでした。
皆さんも、一度試してみては?
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          ユニットリーダー研修 ~長野編~




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by kuroshioen | 2016-01-19 19:00 | Comments(0)

ユニットリーダー実地研修 ~長野編~ ②

こんにちは。



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ユニットリーダー実地研修~長野編~ part②!!

では、早速・・・045.gif




【ユニットケアの4つのポイント】

①少人数のケア体制を作る
②入居者が自分の住まいと思える環境を作る
③24時間の暮らしを保障する仕組みを作る
④今までの暮らしを続けてもらえるような暮らしを作る


① 少人数のケア体制とは、10人前後のグループに職員を固定配置する。それぞれの入居者の24時間の暮らしを把握して、ユニットごとに勤務表を作る。固定配置にすることにより、入居者の情報の把握がしやすくなるというメリットがある。

② キッチン、リビング、トイレ、洗面所などが分かれている暮らしの場所と地域を感じられる場所を作る。

③ 入居者の暮らしに合わせた職員の働き方の仕組みや、他職種との連携と情報の共有の仕組みなどを作り、入居者の24時間の暮らしを支える仕組みを作る。

④ 今までの生活と変わらず、自由に過ごす。例えば、食べたい時に食べ、飲みたい時に飲み、寝たい時に寝て、起きたい時に起きるなどの『暮らし』を作る。


以上の事がポイントとなります。
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   白駒の森の中庭・・デカい(゜ロ゜;ノ)ノ





         【玄関】

●『私の家はここから始まる』として認識できること
●玄関のデザイン
●玄関の演出
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まず、玄関なんですが、私の家はここから始まると認識できることが大事ですね。
例えば、認知症の方でも、玄関を見て「これは玄関だ。」と分かる方が良いと思います。


写真を見て頂くと、白駒の森では二重扉になっています。奥の扉は家の中が見える仕組みになっていますが、手前の扉は家中が見えない仕組みになっています。


玄関のデザインですが、少し豪華な玄関ですが、家庭にあるような玄関の作りになっています。


そして、玄関の演出では、ドアがあり、玄関にはローカとの仕切りがあります。下駄箱、スリッパ、花や絵画を飾り、小物等がある。そういった演出が「ここが玄関だ。」という認識ができるのではないでしょうか。
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クレール高森では、職員は玄関でスリッパに履き物を履き替えます。
こういった私達の行動も「ここは玄関ですよ。」という演出になっているのではないでしょうか。



ユニットリーダー実地研修~長野編~part③
                 へ続く・・・




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by kuroshioen | 2016-01-19 18:00 | Comments(0)

ユニットリーダー実地研修 ~長野編~ ①『特別養護老人ホーム白駒の森』

こんにちは。



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クレール高森でのユニットケアが始まり1年半年が過ぎました。012.gif

まだまだ、クレール高森でのユニットケアは様々な可能性に溢れていて、職員皆で模索の日々・・047.gif





だ~いぶ前に、理事長から「勉強会で発表したユニットリーダー研修の内容をブログにアップして下さいよ~。」と言われ、この日まで引き延ばしてきましたが、そろそろ重い腰を上げないと・・・079.gif




私は去年の3月に長野県茅野市にある特別養護老人ホーム・白駒の森へ実施研修に行ってきました。
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【ユニットケアの原点】とは

『介護が必要になっても
  極普通の生活を営むこと』    

「極普通の生活」とは、一人一人の個性が生き、それぞれの生活リズムに沿って営まれる生活であり、かつ社会生活の中に自分が位置付けられ、他の入居者との人間関係の中で営まれる生活である。




    【ユニットケアの理念】

     『暮らしの継続』
 入居前の生活と入居後の生活が
       連続したものになるように・・・。


    ※『ユニットケアの理念』

ユニットケア型特別養護老人ホームは、入居者一人一人の意思及び人格を尊重し、入居者へのサービスの提供に関する計画に基づき、その居宅における生活への復帰を念頭に置いて、入居前の居宅における生活と入居後の生活が連続したものとなるように配慮しながら、各ユニットにおいて入居者が相互に社会関係を築き、自律的な日常生活を営むことを支援しなければならない。
              老人福祉法第33条



   【ユニットケアの視点】

     『1日の暮らし』
介護のサポートでその人の1日の暮らしを支える。   
  一人一人の違った個別支援をする。
 


ユニットが暮らしを営む場所なら、考え方は単純で、皆さんの家と同じであれば理想という事です。例えば、玄関やリビングがあり、部屋、トイレ、浴室、脱衣所があるという事。



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白駒の森は、2005年、今から11年前の12月に開設された施設です。2階建てで、1フロアに4つのユニットがありました。次回から紹介する写真は、白駒の森の施設内の写真です。



ユニットリーダー実地研修~長野編~part②
                 へ続く・・・ 




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by kuroshioen | 2016-01-18 14:34 | Comments(0)

おむつゼロ達成

突然のご報告です。




昨年、12月6日

私たちクレール高森において『おむつゼロ』を達成しました。




これは「尿漏れ対策としてパッドは使用しますが、排便のためのおむつはできる限り使用しない。」そしておトイレでの排泄自立を支援するというものです。







先だって、黒潮園が全国老人福祉施設協議会の主催する介護力向上講習会に参加し、『おむつゼロ特養』の認定表彰を受けました。
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黒潮園ロビーに飾られた楯
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おむつゼロ特養にその証として授与されるクリスタル









クレール高森も今年度、県下の23施設が参加し、1年間を通じて「自立支援のケア」を学び実践する、介護力向上講習会和歌山分校に初参加しました。




私たちは、『その人らしい暮らし』の継続を支援する、ユニットケアに取り組んでいます。
『暮らし』=おむつ?では、私たちの目指すユニットケアとは言えません。ということでクレールこそ、おむつゼロを目指したい・・・



クレール高森 開設1年目。

取り組み初参加で『おむつゼロ特養』を実現しよう!!

と東キヨ主任と目標を立てました。







先日、『排便リズムの把握』という記事で、私たちの取り組む排泄ケアについてお話をしました。
29名のご入居者の中で、どうしてもこの排便リズムのコントロールが成功せず、おむつを外せない方が1名おられました。



その方は、近くのサービス付き高齢者住宅から入所された方でした。



当初、ご夫婦で入居されていたそうですが、


旦那さまが先立たれ … 

やがて発語も殆ど見られなくなり …

常に目は閉じたまま …

食が細くなり …

体力は日に日に衰え …



ここ1年間はベッド上の生活となってしまったそうです。





そして最終的にはお食事を摂ることが出来なくなってしまったという事です。






やわらかく陽が射し… お花が飾られた居室
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TVの音が聞こえてくるお部屋で、Sさまは静かに休まれています。






92歳とご高齢でもあることもあり、医師から看取りを考えていく判断がなされ、看護師が常時配置されている特養に… とクレール高森に転居されてきました。






入所時の私たちのアセスメント(直感?)では、
まだケアで回復する可能性があるという印象を受けました。


いつ誤嚥してもおかしくない状況でしたが、病状の回復に向け毎週カンファレンスを行い、日々のきめ細かなケアを重ねてきました。






何も口にされないということに、ご家族からの聞き取りにあった「シャーベットがお好きだった。」という事から、栄養剤を凍らせたシャーベットを数口食べて頂き、栄養量を確保するという所から始まりました。





環境への配慮として、食事もベッドではなく、

普通にリビングのテーブルに座って頂き・・・



4ヶ月かけて、さまざまな食事への工夫を重ね・・・


最終的に普通の食事をほぼ全量召し上がって頂けるまでに回復されました。





このような劇的な回復の中で最も嬉しかったことは・・・

初めて一言二言、言葉を発せられたときでした。




とても感動しました。




日頃は目を閉じて、お話しをされることは殆どありませんが・・・
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静かに過ごされ品のある方です。






ただ・・・・



おトイレに関しては、入居時よりずっと不安定で、積極的におトイレに座って頂くも難しく、おむつに排泄をされることがほとんどでした。



ここまで回復されたのに、排泄はおむつに・・・




何とかこの状況を解決したいと、職員が一丸となって支援を行ってきました。


排泄リズムの把握は大変難しく難航しました。








しかし・・・


諦めなかった結果、トイレでの排泄の成功に至ったのです。





この最後のお一人の方のトイレの自立は、職員も相当頑張って支援してきたこともあり、その喜びはひとしお大きいなものでした。







このように92歳で食事を食べられなくなり… 終末期を迎えられたと判断された方が、普通に食事を食べられるまでに回復されたこと。これはご家族や医師の考えを遥かに超えた、想像もできないものでした。

しかし私たちはこれまでの経験から回復の可能性を感じ、かなりハードルが高いことを承知でチャレンジしました。入居時には医師とは違った私たちの見解に、ご家族の少し困惑する表情が印象的でしたね。




今ではそれまで以上にご家族の信頼を頂いていることは言うまでもありません。


そして私たちの大きな自身にもなりました。





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自宅で使い慣れた家具と、ご本人が大好きなお花





今回、施設として『おむつゼロ』を達成したこと以上に、このようなきめ細かなケアを実践し、成果を上げることのできるチームがあるクレール高森に誇りと感動を覚えます。

『暮らし』の継続を理念としたユニットケアですが、その『暮らし』を左右するものとして、ご本人の身体能力や病状が根底にあることは間違いありません。

お世話をさせて頂く家庭的な支援だけでなく、専門的な視点から自立を支援するケアのノウハウがあることが私たちの強みであり、そこに本当の意味で、ご入居者さまの『その人らしい暮らし』の継続があるものと思います。





今後も幅広い視点からご入居者の『暮らし』を考え、支援をしていきたいと思います。






PS:現在、必要となる資料を全国老人福祉施設協議会に提出し、近日中に『おむつゼロ特養』に認定されるものと思います。
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by kuroshioen | 2016-01-14 17:30 | Comments(0)