クレール日記

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排泄予知端末『DFree』


こんにちは。

前回、『排便リズムの把握』という記事にて、私たちの取り組む『おむつに依存しない個別排泄ケア』のノウハウについて紹介しました。



毎日、ご入居者と寄り添う介護職員ですが、認知症で十分にコミュニケーションが取れない方であっても、日頃の仕草の変化からおトイレのタイミングを察知して、支援するという場面があります。

このように一般の家庭介護では実現できない暮らしの支援を行う介護職は、間違いなく高い専門性を発揮する専門職だと思います。



このようなノウハウを確立するためには、個々のスキルアップから施設全体の体制づくりまで、みんなで数年かけて取り組んできました。






さて、


この『個々の排便リズム』の把握ですが・・・






ここに画期的な機器が開発されています。

排泄予知ウェアラブル端末「DFree」です。

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これホントすごいんです!!

この小さな端末を腹部に装着すると、超音波で体内(直腸)の動きを検知し、排便のタイミングをスマートフォンに知らせてくれるというものです。


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「現在、〇%溜まっています。〇分後にトイレの時間が来ます」といったように、その時間まで事前に知らせてくれるというから…さらに驚きです!!



そして、私たちが記録表のデーターから個々の排泄リズムをアセスメントするように、この機器でも排泄時間を記録し、より正確な排泄タイミングを学習し通知の精度向上を行うとあります。

私たちの積み上げてきたノウハウが…これ一つで解決してしまう!?

介護現場における排泄ケアのセオリーが、ガラッと変わってしまうかも知れませんね。



驚きと複雑な気持ちです。(笑)





開発者のトリプル・ダブリュー・ジャパン代表中西敦士氏によると、開発の経緯は米国留学をしていた際に、突然の便意に襲われ、もらしてしまったことから、便を漏らす恐怖で外出しづらくなってしまったという自身の体験がきっかけとなったそうです。

介護者にとって大きな労力が必要な排泄ケアですが、自身の経験から「介護者も大変だが、便を漏らす本人はもっと大変。できれば漏らしたくないし、おむつを着けるようになるのも抵抗がある」と考え、「おむつ(diaper)をフリーにする」という意味を込め、DFreeを開発したという事です。




さらに…

排便の予知だけでなく、排尿を予知するタイプの機器もあるのです。

尿失禁の悩みは高齢者だけでなく、出産経験のある女性にも多くあり、これも需要が多くあると予測されますね。また、子供のトイレトレーニングへの活用など、介護分野だけでなく幅広くそのニーズはあるように思います。






この機器。先行予約の受付がすでに始まっているそうです。


気になる価格は・・・・

•DFreeタイプA(排尿予知)18,000円
•DFreeタイプB(排便予知)24,000円
•DFreeタイプC(排尿、排便予知)36,000円





排泄の問題を解決し、その人の尊厳を守るケア…

でなく、その人の尊厳を守る『機器』の登場です。


1日にしては成り得ない介護職の専門性ですが、機器の活用にて飛躍的に向上できる時代にきているのかなぁ・・・???
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by kuroshioen | 2015-11-24 17:45 | Comments(0)

排便リズムの把握


私たちは、『おむつに依存しない排泄ケア』に取り組んでいます。

新入居の際には、ご家族に施設について説明させて頂くのですが、「施設に入居されている方で、おむつを常時必要としている方は何割くらいだと思いますか?」とお話すると…

「7,8割くらいでしょうか?」といった答えが返ってきます。

実際に、私たちの施設では日中におむつに排便をしないといけない状況にある方は1~2割程度で、多くの方はトイレでの排泄を支援させて頂いています。




では、なぜ高齢者の方はおむつを必要としているのでしょうか?

一つに足腰が弱ったなど、トイレへ行くという移動能力低下の問題により、仕方なくおむつを付けるという事があると思います。

また、認知症の進行や様々な要因により、おトイレの感覚が鈍くなり、いつとなく出てしまうという事です。いわゆる尿意や便意が失われているという問題ですね。

実際には、この2つの要因が何らか重なっていることが大半です。

特に在宅介護など、介護する人が常に関わることができない環境では、このような課題に直面し、やむを得ずおむつを使用することが多くあると思います。




そこで、

自分自身に置き換え想像してみてください。 


歩くといった移動能力が衰え…

そして尿意や便意がはっきりしなくなっていく。


暮らしの充実どころか、生きていくことに自信を喪失するかもしれません。



おトイレが自分の力で出来なくなり、おむつを付けなければならないという事ほど辛いことはないでしょう。

そして、排泄に人の助けを要するようになる・・・




排泄の自立は尊厳ある暮らしにおいて、最後まで保たれるべきADLではないでしょうか? 例え自立できなくなった時こそ、その人の尊厳に最大限に配慮されたケアが最も重要ではないでしょうか?

ですから、私たちは『おむつに依存しない排泄ケア』を大切にしたいと思っています。





先ほど、おむつを必要となる要因についてお話しましたが、トイレへの移動能力の課題に対しては、おトイレに行けないからベッド上の排泄ではなく、おトイレへお連れするという事です。

単純なことですがそれ相当の介護力が必要となり、限られたマンパワーの在宅ならともかく、意外と施設でも出来ていない所が多くあります。私たちは介護度4,5といった重度要介護者であってもトイレで座って頂く介護を行います。



次に尿意、便意の問題です。そこで私たちは全入居者の排泄の状況を細かく記録し、そのデーターから、個々の排泄リズムを把握しています。特に排便に着目し、その人それぞれのリズムに合わせて、おトイレでの排便を支援していきます。

みなさんも「毎朝スッキリ!!」「2,3日に1回かな…」と排便の間隔は個々によって違いますよね。仮にご本人の便意がはっきりしなくても、この傾向がつかめれば私達の方からおトイレを支援し自立を促していきます。また便秘の方にはその原因をアセスメントし、改善を促します。

ここで便秘だからといって下剤を服用するとなると、薬の作用で強制的に排泄するため、本来のリズムが把握できない他、さらに便意を失うことになってしまいます。ここで下剤の中止がおおきなポイントとなります。




実際に現場のアセスメントで使用する記録は1日の「生活チェック表」と排便の失敗の方を1月単位でアセスメントする「個別排泄記録表」です。
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「生活チェック表」の排泄の記録欄。
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排泄介助のタイミングと、排便の有無。ベンの性状を細かく記入。



「個別排泄記録」では1ヶ月の傾向を分析し、個々の排便リズムをアセスメント。
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その際の便状から下剤の調整も行います。
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そして最も大切な、週1回開催するスタッフカンファレンスの記録
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この記録に基づき、個別の細かなケアの内容や目標をユニットのスタッフ間で共有し、1週間の支援を行います。これは目標が明確な課題解決型のケア体制の重要なポイントです。

こうやって毎週、29名のご入居者の課題やケア方針の検討を継続することは大変ですが、これがクレール高森のケアの質の大切な土台となっています。


このように、おむつ交換型の介護ではなく、自立を支援するケアを実践できることは、介護職の高い専門性とチームワークがあってのことです。




特別養護老人ホーム黒潮園では、平成27年3月に「おむつゼロ特養」に認定されました。クレール高森では現在、どうしても排泄におむつを必要としている人は2,3名というところです。

現在、おトイレでの排泄自立に向けたリハビリ介護に取り組んでいるところです。病院や他施設ではおむつを使用していた方が、クレール高森ではおむつを必要とせず排泄が自立した生活に回復された方も多くおられます。

このような、最後まで尊厳ある暮らしを保って頂きたい。というケアへの想いの結果として、クレール高森でも今年度中に「おむつゼロ」が達成できれば… と取り組んでいるところです。



私たちには信頼し合えるチームがあります。

そして、それは必ず質の高いケアにつながるものと思います。

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by kuroshioen | 2015-11-23 15:34 | Comments(0)

『サンファイバー』と『サンファイバーAI』の使い分け

当ブログでは『下剤の恐ろしい副作用』『水溶性の食物繊維の効果』という記事へのアクセスも多い様です。

恐らく排泄ケアに携われている施設関係の方が見られているんでしょうね。





また、昨年の12月、水溶性食物繊維「サンファイバー」の発売元である太陽化学株式会社の青山伸彦氏をお招きし、施設内研修会を実施した内容をお伝えしました。

参照記事:
『水溶性の食物繊維の効果』http://kuroshioen.exblog.jp/23438770/
『下剤の恐ろしい副作用』http://kuroshioen.exblog.jp/23479093/
『人生を変える賢い腸のつくりかた』http://kuroshioen.exblog.jp/


それぞれの分野で研究や商品開発に取り組む企業の最新情報はとても勉強になります。社会福祉法人黒潮園では、年間研修計画に介護に関するメーカーを招いた勉強会を積極的に企画しています。







今年度も、太陽化学青山氏をお招きした施設内研修会を実施しました。
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前回と同様に排便の仕組みから腸内細菌と腸内環境の関連、高発酵性の食物繊維の働きといった、基礎知識について学びました。

そこで、新製品『サンファイバーウォーター』の紹介がありました。
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ファイバーを摂取できる経口補水液。水に溶かす粉末タイプ。

おいしい所をついてきてますねぇ~。





さて、

そこで、以前から疑問に思っていたことを質問させて頂きました。

それは発売されている『サンファイバー』と『サンファイバーAI』の2つの食物繊維の使い分けです。

講義資料では、それぞれサンファイバーでは「便秘」。サンファイバーAIでは「便の硬い方」と記されており、どちらも便秘の方に使えるようにも受け取れます。ただサンファイバーにおいては「便秘・下痢どちらにも使えます」とあるのです。




施設ですでに使用している方。これって疑問に思いませんか?

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『サンファイバー』と『サンファイバーAI』どちらも便秘に効果あり??? 

では、実際にどちらが便秘により効果的なのか?ということです。




青山氏の回答では、

「硬くて困っている方には『サンファイバーAI』を使ってください。」

「ハッキリ言って、これだけでOKです!!」との事。



『サンファイバー』の原料であるグァーガム分解物は、どちらかと言うと、低栄養の改善や褥瘡の治癒の症例報告もあり、腸内環境を改善させることが大きく期待できるということです。ですから便秘というより、軟便で困っている方に使用します。



現在、私たちは下剤に頼らない自然な排泄と、出来る限りトイレでの自立した排泄(おむつ外し)といった、ご入居者の排便コントロールに取り組んでいます。

そこでこの高発酵性食物繊維の摂取は研究データにあるように、自然な排便の回復に見える成果が得られています。その適応範囲は広く、現在多くの方に摂取して頂いています。




そこで現在、私たちはその使い分けを以下のようにしています。

『サンファイバーAI』
・便秘(硬便)、排便困難な方に対して全面的に適応

『サンファイバー』
・軟便で困っている方
・虚弱で栄養状態が十分でない方の排便コントロール
・褥瘡がなかなか治癒しない方

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どちらを使用するかは、週1回のカンファレンスで使用状況と効果を検討し決定します。

私たちの施設の実際の使用割合は同じ程度ですね。





また、参加者から「摂取カロリーが糖尿病の血糖値に影響がないのか?」という質問もありました。

100gあたりのエネルギーと糖質
サンファイバー  205kcal 糖質7.2g
サンファイバーAI 209kcal 糖質9.1g

とあります。

糖質は消化の過程でブドウ糖に分解され、小腸で吸収されます。これらのファイバーの糖質は小腸で吸収されない特性があり、血糖値に影響しないという研究結果があるとのことです。近年、腸内フローラ(腸内細菌叢)の研究が進んでおり、いわゆる善玉菌の働きが血糖値や血圧を下げる効果が明らかになっています。

ファイバーの摂取による血糖値が上がる心配は無い上に、逆に血糖値を下げる効果も期待できるという可能性があるということですね。




私たちは他にも脱水予防の経口補水液(OS-1)、濃縮ゼリーの栄養補助食品など様々なものを提供させて頂いています。一方では、その費用負担も課題です。医薬品ではなく健康補助食品のような物であり、保険の対象ではない為、今の所は施設で全額負担させて頂いています(年間100万円超)。

しかし、これらはご入居者の暮らしの質、私たちの実践する高い質のケアの提供には、欠かせないものとなっています。

実際に、その効果がしっかりと体験できており、ご家族さまにも説明させて頂いた上で、費用のご利用者負担についても検討させて頂ければと考えています。





今のところ国の定める介護保険制度では、ケアの質を評価する仕組みはありません。より良いケアに積極的に取り組むことが介護報酬に反映する等、今後の保険制度の在り方に期待するところです。
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by kuroshioen | 2015-11-20 16:33 | Comments(0)

マイナンバー


今、何かと話題の『マイナンバー制度』。


クレール高森に郵便屋さん。
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当地方、新宮市でも本日より「マイナンバー通知カード」の配達が始まりました。



早速、クレール高森、黒潮園に住所のあるご入居者さまのものが届きました。

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この大切な個人情報の取り扱いについては、各事業所さまもその対応に困惑されていることと思います。



当法人でも適切な取り扱いができるよう、運用に先駆けてセミナーに参加し情報を収集する等、準備に取り組んでいるところです。

また近日中に、職員を対象に専門家をお招きした勉強会も企画しています。




とりあえずは・・・

しっかりと金庫に保管しました。




そろそろ皆様の自宅にも届いている頃ではないでしょうか???
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by kuroshioen | 2015-11-19 15:21 | Comments(0)

わた菓子

クレール高森のロビーに多くのご入居者さまが集まっています。
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その先には…




わた菓子コーナー!!
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今日は東口介護職員の企画による、わた菓子のレクリエーション。

このわた菓子機… 

実は東口介護職員の私物なんです。





どうもお父さんが、地域の子供達を喜ばせようと購入されたようで、これをクレール高森に持ってきたそうです。

家にこんな本格的な『わた菓子機』。

楽しいですねぇ~。





さて、わた菓子屋さん2代目の東口介護職員。

その腕前は・・・・???
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これが、なかなか難しい。

きれいに丸くならないんです。



「お父さんに使い方ちゃんと聞いて来たら良かった…。」






新谷事務員。西村ケアマネ… 平根相談員と入れ替わり立ち代り試みるも…
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やはり、きれいな形になりません。



うーん・・・

機械が調子悪いのかなぁ???



もちろん、私もチャレンジ!!
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スーツにわた飴が絡むばかりで惨敗。



作り方のコツをインターネットで調べたり・・・・
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バタバタして材料のザラメを床にばら撒いてしまったり・・・・
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この騒ぎ?にショートステイのご利用者も出てこられ、周りの観客は大きな輪に!?





皆さんの注目の中・・・

何やかんやと悪戦苦闘しながらも、お待ちかねのわた菓子が完成!!
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形はともかく…

昔懐かしい駄菓子を美味しく召し上がられていました。
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悪戦苦闘する私たちに大笑いのお二人!!


ということで、ご利用者さまにも体験していただきました。
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「ほんと難しいねぇ~。」



「私もやってみようかしら?」
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「どう?なかなかの出来栄えでしょ!?」



この企画。ホント皆さん、大変喜ばれていました!!







一方で、私たち・・・



もっと上手にできるよう研究し、再企画でリベンジしよう!!



…となっています。






目指すのは、今話題の『わた菓子アート』???

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by kuroshioen | 2015-11-18 17:54 | Comments(0)

三度、行ってきました。

例の場所・・・・


三度目の正直。


三度、行ってきました。



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高森いやしの丘 パノラマ展望所(旧航空機監視所)






前回、前々回と黒潮園とクレール高森、デイサービスセンター悠久の施設全体写真の撮影にチャレンジしたのですが… どうしても前方斜面から伸びる木々に遮られて、過去に撮影された様な写真が撮れず断念して帰ってきました。

参照記事:『高森いやしの丘展望所』http://kuroshioen.exblog.jp/24567130/
     『リベンジ!!』http://kuroshioen.exblog.jp/24570510/


その際、冗談で「邪魔な木を伐採するか…???」


と言いましたが、


その後、どうなったのかと言いますと・・・・








本当に斜面に降りて、チェーンソーで切り開きました。
(小林部長ご苦労さまでした。)


この高森の地に在住で、地域の事情に詳しい坂本賢顕一郎氏に相談したところ、実はご本人が何年も前に木を伐採し、案内看板等を整備したものだということです。

そして、今回、ご協力頂き伐採作業を終えました。





伐採前の手前の木…
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切り開かれ… パノラマが復活!!
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施設全体が一望できます。



ちょうど木で遮られていたクレール高森の建物もハッキリ見えますね。
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坂本顕一郎氏は当地方の歴史の研究をされており、特に平家の落ち武者がこの熊野の地で暮らし、当地方の文化の原点にあるということ等を記す3冊の書籍を出版されています。
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熊野地方の落人達:http://www8.plala.or.jp/heike-kumano/





ということで、この高森パノラマ展望所(旧航空機監視所)の『旧航空機監視所』という名前について教えて頂きました。




実はこの場所、戦時中に本当にアメリカ軍の爆撃機を見張る場所だったそうです。


この太平洋を左右に200度近い視界で見渡すことのできる唯一の高台であるこの場所。沖合から飛来するB29爆撃機をいち早く発見することができたのです。


そこでこの展望所の側には、2つの防空壕が掘られていたという事です。



そのうちの1つ・・・

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土で半分埋まっていますが…

入口の石積みがまだしっかりと残っています。
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こんな身近なところに歴史を伝える史跡があるとは・・・







さて、肝心の写真ですが… 

この季節。

なかなか満足のいくものが撮れていません。
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やっぱり、波が磯に打ち付け… 

青い海と空。水平線にわき立つ入道雲!!



初夏の海を背にした風景が最高ですよね。
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11年前に撮影。当然、クレール高森は建っていません。




必ずやその季節にいい写真を撮ります!!









初冬の空と凪の太平洋
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全く違った風情ですね。


このように…私たちの暮らしには、四季折々、表情を変える海や空の風景があるのです。
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by kuroshioen | 2015-11-16 17:46 | Comments(0)

黒潮園・クレール合同『秋の運動会』

今日は、黒潮園とクレール高森合同で運動会です。

あいにくの雨の為、園内での運動会となりました。
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見て下さい。室内でも熱気がすごく、皆さんやる気満々です。

黒潮園3フロア、クレール、4チームの対抗戦です!!


本日のプログラム
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今回はこのプログラムの中から、利用者、職員ともに盛り上がった競技を紹介したいと思います。




『パン食い競争』
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皆さん、食べ物となると目の輝きがちがいますよね。

ゲットしたぱんを早くも食べてる方がちらほら(笑)。



続いて職員。かなり竿をゆらされ悪戦苦闘。
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イエーイ!!




『お菓子釣り』
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小さなフックで引っ掛ける… なかなか難しいんですよね。
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自分で釣り上げた達成感は最高!!





最も盛り上がりを見せた『借り物競争』!!
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面白いお題が色々…コスチュームがチャイナドレスやメイド服などたくさん。
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身にまとった職員、利用者ともに笑顔が絶えず…大いに盛り上がりました。




さてさて何が書かれているのかな? 仮装???
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ボールをトングではさんで走る!!

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相手チームはアフロに馬!?







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他にもフロアー対交での玉いれや、応援合戦も楽しかったですね。
黒潮園の皆さんとの合同レクもいいなぁ~って思いました。




今回は室内での運動会でしたが、来年は青空の下で実施しますよ!

最後に最高の笑顔をみせてくれた利用者さんの写真でMVPです。
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ユニットリーダー宮上
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by kuroshioen | 2015-11-14 13:16 | Comments(0)

あっつ熱の『焼き芋』


こんにちは。

近頃、日に日に秋の深まりを感じますね。




色づいたクレール高森の入口の桜の木の葉も…

北風が吹くごとに舞い… 枝の先は葉が落ちています。






そんな秋深まるクレール高森に、

秋の味覚。あっつ熱の「焼き芋」がやってきました。
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玄関先の駐車場で、ドラム缶のコンロで炭を起こしてくれているのは…
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端地ユニットリーダーの親友の焼き芋名人。

秋になると、ボランティアで焼き芋を焼きに黒潮園に来てくれるんです。

本当にありがとうございます。




例年は、ピザも焼けるという本格的な釜を軽トラックの荷台に積んで来てくれるんです。
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来年はこの釜で是非・・・






焼く芋は2種類。
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この芋は、新宮で最も芋畑に適する地質で有名な広角の畑でつくられたものなんです。





栽培したのは・・・・


ベランダからその様子を覗く、
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東キヨ主任。(実際には奥様が栽培?)





こんがり焼けるいい匂いに、

ちょうど、摂食嚥下リハビリの指導に来られていた言語聴覚士の神代先生も駆けつけ… 
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「味見に一つどうですかぁ~!?」




ちょうどいい感じに焼きあがった頃。

クレールのロビーでは音楽療法が終わったばかり。




おやつの時間です

そこに焼きたてアツ熱の焼き芋が登場。
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「熱!! アチチー!!」

と平根主任もアルミホイールを破るのに一苦労。

本当に熱いんです。





そして…二つに割ると、中はほっこり黄金色。





炭の香りがほのかに残る、あっつ熱の芋。

味は言うまでもなく「最高!!」

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みなさん丁寧に皮の焦げた部分をむいて、
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美味しいところを満喫。



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「美味しいねぇ~」 「もう1つ食べる?」


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ショートステイの方もご賞味。






「やっぱり広角の芋は一味ちがうねぇ」
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そして何より、焼きたての芋の味は最高です。



伝わります??? 
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この美味しそうな表情・・・
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by kuroshioen | 2015-11-07 20:15 | Comments(0)

窒息対応 掃除機がダメな理由

こんにちは。

前回、窒息対応 『ハイムリック法』という記事にて、新宮消防署救急隊をお招きした施設内研修会の様子をお伝えしました。

窒息対応 『ハイムリック法』
リンク:http://kuroshioen.exblog.jp/24520439/



施設におけるご入居者の安全なケアの提供において、急変時の対応力はとても重要です。施設の一部の熟練した職員だけが出来るという事では意味がありません。

という事で、職員に周知する研修は2回実施しています。


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その第2回勉強会の様子から…

皆様が大変興味を持たれている、『窒息時の掃除機による吸引』の問題を少し紹介します。







その前に・・・



つい先日。クレール高森のご入居者が喉を詰めました。





朝食時です。




ちょうど1名のスタッフがリビングの見守り担当という状況です。

気付けば目の前のご入居者さまが苦しまれていたそうです。




背中を叩くも改善されず・・・

ご入居者の苦しむ様子はさらに悪化。





そこで周囲に窒息していることを伝え助けを要請。





聞きつけた東キヨ主任が手動式吸引器「エマージェンシー・アスピレーター」を取りに走り・・・

その間に駆けつけた平根相談員が、先日実技練習をしたばかりの腹部突き上げ法『ハイムリック法』を施行。


1回、


2回、


繰り返し施行するも、一向に解消されず・・・・





いよいよ顔色は真っ青に。




必死に背部叩打法とハイムリック法を繰り返し実施し・・・


7回、


8回、


ご本人の身体が浮き上がる程の力を加えた際に、

ポンっと、ピンポン玉より少し小さいくらいのパンの塊が吐き出されました。




実施した平根相談員もしばらく体の震えが止まらなかったと話されていました。

「正直もうダメかも… 救急車か。」と諦めかけた時、この気道内異物の除去が成功したということです。



その後、ご本人の顔色は戻り… 

窒息事故が回避されました。



そして、内蔵を傷つけている可能性があるため、嘱託医に状況を報告し指示を仰ぎました。







この対応については、救急隊員からも大変褒めて頂きました。

ハイムリック法でだめなら、背中叩打法と交互に実施することが推奨されています。



平根生活相談員は、ちょうど数日前にこの研修会第1回目に参加したばかりでした。
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今回の第2回も参加です。







ではここで、近くにある掃除機を持ってきて…

口に突っ込み、スイッチON。
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この対応だったとしたらどうなのでしょうか?


施設という環境で、介護職という専門職の選択する手段として、第一にこの方法を選択するという事は、これまでの窒息事故の裁判の判例の傾向をみると、厳しい見解となる可能性が高いでしょう。

介護職のプロ「専門職」としての見解水準が近年とても高くなっています。

求められているのもが、家庭介護のレベルではダメということです。


特に、この選択で成功すれば結果オーライですが、何らかの事故に至った場合は過失に相当するのか難しい判断となるでしょう。








前回の施設内研修会でも職員から、救急隊員にこの「掃除機の使用」について質問がありました。


そこで今回の研修では、あるデモをしてくれました。





実際に掃除機を用意し・・・


ペットボトルを肺に見立て、
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スイッチON!!



どうなると思いますか?




・・・・・



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中の空気が吸われ…一瞬にしてペットボトルがくしゃくしゃになりました。

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実際に目の当たりにすると、結構と衝撃的なデモです・・・。


実は、これが怖いんです。





下手すると、肺胞(気管支の最末端分枝に続く,半球状の小さな嚢)を傷つける可能性があるのです。


近年の掃除機の吸引力は相当強いため、もし、どうしようもなくて掃除機を使用するのであれば、せいぜい1~2秒程度とする必要があります。

正式な論文として、窒息時の掃除機使用の善し悪しが明記されているものは中々見当たりませんが、窒息リスクマネジメントを「掃除機使用」とされている施設の方…是非、考えてみて下さい。



どのような考え方をするかは…その施設次第ですけどね・・・・。






第2回目の勉強会では、黒潮園のスタッフのレベルが高いという事で、このような救急救命コース上級編で学ぶことを教えて頂き、とても勉強になりましたね。

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解剖学の解説。

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もちろん。ハイムリック法練習マネキン『チャーリー』も活躍。

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熱心に質問するスタッフ







最後にもう一つ、介護現場でよく見られる間違いについてお話しをしたいと思います。



喉に指を突っ込んで掻き出す。

もしくは嘔吐反射を使って、オエッて吐かせる。


という対応です。




ここで、よく考えて頂きたいのは、実際の喉の構造(解剖学)です。


実際に異物が気道を塞ぐ咽頭(喉の奥)は、皆さんが思っている程、手前ではないという事です。


ちょうど、救急隊員さんの荷物の中に模型があったので、ちょっとお借りして・・・ パシャっと撮影。

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上顎がない状態ですが、このアングルが口を開けたときに自然に見える様子ですかね。



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大きく口を開けてもらって、これが喉の奥を見る精一杯でしょうか?



何が言いたいのかといいますと… 

窒息物を指で掻き出すということは現実的に有り得ないということです。

気道を閉塞には至らず、あくまでも口腔内に突っかって、飲み込めない状況で苦しんでいる方でしたら、口の中の食べ物を目視して掻き出すことが出来るかも知れなせんが、完全に窒息に至っている状況では逆に喉の奥に異物を押し込んでしまい、より一層、気道閉塞を強めてしまう可能性が高いのです。


実際の気道閉塞(異物)

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こんな奥まで指が届きますか?



ですから、窒息対応で「指で掻き出す」も間違いです。







この窒息シリーズもくどい程になりましたね(笑)。

間違った高齢者の嚥下食
リンク:http://kuroshioen.exblog.jp/24013866/

秘密兵器!?『エマージェンシー・アスピレーター』
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秘密兵器②『イマムラIMG吸引ノズル』
リンク:http://kuroshioen.exblog.jp/23995113/

誤嚥・窒息のリスクマネジメント
リンク:http://kuroshioen.exblog.jp/24089916/

窒息対応 『ハイムリック法』
リンク:http://kuroshioen.exblog.jp/24520439/


まだ伝え忘れたことは無かったかなぁ…。

という事で、これにて食事ケアと誤嚥窒息編は完結としたいと思います(笑)。




施設ケアの水準を左右するものは正しい知識と、スタッフの専門職としての資質です。

そしてこれが一つになったチームです。





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by kuroshioen | 2015-11-01 17:15 | ユニットケア | Comments(0)