クレール日記

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新築予定

クレール高森から見下ろす、黒潮園との間にある中庭では、重機が造成を行っています。
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ここには新築の建物?が建築されるのです。


その基礎を打つために重機が作業をしています。
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そして配筋を行い、基礎コンクリートが打たれます。
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去年の今頃は往来が激しく、見慣れた光景でしたが… 久々に生コン車が上がってきました。




さて、ここに何が建つのかと言いますと・・・

プレハブ式の仮設厨房です。

現在、クレール高森の食事提供は、向かいの黒潮園の厨房で調理したものを運び、ユニットキッチンで加熱・盛り付けを行っています。ですから厨房では黒潮園の入居定員(ショート含む)110名、クレール高森39名、デイサービス悠久40名分の調理が必要となります。

今回の黒潮園改修工事の大きな目玉の一つは、37年間使用し老朽化の激しい厨房の改修工事です。
当然、厨房工事期間は使用不可能となります。そこで、その間の調理を行う厨房を、この中庭に仮設で建てるという計画です。

プレハブ式の厨房といっても、当然、給排水、ガス管の配管、電気の引き込みが必要です。また汚水を処理する浄化槽の設置も必要となります。本格的な建築工事と同様の段取りが必要なんです。

さらに、建築確認申請検査も受ける必要があるんです。

仮設プレハブでも、手続き上は完全な建物の一つとして扱われることには驚きですね。
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by kuroshioen | 2014-07-29 18:52 | Comments(0)

新聞記事 高森の岡?

ご紹介が遅れましたが・・・

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7月16日付け

地方紙 『日刊熊野新聞』の紙面

片面の上半分を占める記事


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『新宮出身の建築家益田滋子氏さん』です。

片面1/4が顔写真。

インパクトあります。


クレール高森の内覧会の取材時に行われた益田設計士へのインタビューが、新聞記事として掲載されました。益田設計士ご本人は、新聞社の方からは何も音沙汰なかったので、記事が没になったと思っていたそうです。(ちゃんとサンプル紙も数部、確保しておきました)







しかし、その新聞記事… よ~く読んでみて下さい。

高森の岡?

しかも、2箇所も同じ表現が…??? (気付きましたか?)
いえいえ、高森の地は私のものではありません(笑)。



『高森の丘』の間違いでしょう!?
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by kuroshioen | 2014-07-28 19:11 | Comments(0)

作戦失敗

36.4℃

これは人の正常の体温です。




一方では、これは・・・

今日、27日(日)の新宮市の最高気温です。
外に出ると焦げてしまいそうなほど、強い日差しが照りつけています。



この連日の猛暑で、心配なのは・・・

まだ植栽して間もないクレール高森の植木や花です。根が張るまでは枯らさないように… と水遣りを頑張っているのですが、数分後には地面が乾燥してしまい、水道ホース程度では追いつきそうもない状況です。



これはマズイ。

南棟西面に植えられた紫陽花は、すでに枯れかかっています。
何とか効果的に水遣りができないか・・・


そこで思いついた『作戦』。

クレール高森開設前に消防訓練にて試しに使用した・・・

これです。
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そうです。この屋内消火栓を使って水遣りをする『作戦』です。
(消防訓練の際に放水の水勢はそれ程でもないなぁ…ガラスの多い外壁や窓掃除にも使えるかも?と密かに企んでいました)
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しめしめ… これはいける!?
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と、屋内消火栓のホースを南棟1Fテラスから屋外まで伸ばし・・・


いざ、放水開始!!
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結構いい感じ?



すると・・・

屋内から、 ” リリリー " という音が・・・

これはマズイ!? …と、とっさに察知し、即、放水中止!!


どうやら、警報ベルが屋内消火栓のポンプと連動して鳴るようになっている様です。
皆様のお騒がせとなる所でした。





しかし、何かいい方法がないかなぁ・・・
(ベルの音を消す方法があるとか?)





とんだ『作戦』失敗のお話でしたとさ。
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一部始終を見ていた(共謀者?)の新谷介護職員には…笑われてしまいました。
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by kuroshioen | 2014-07-27 20:33 | Comments(0)

落書き?クレール

こんにちは。

先日、ユニットをまわっていますと・・・

あるご入居者さまが、私に


「こんな所に落書きをするやつがおる。」

「ここは子供が出入りする場所やないし、これは絶対に大人の仕業や!!」

「とっ捕まえて、怒ったらなあかんで!!」

と・・・ 激怒。




そこには『Clair Takamori』の文字が・・・

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そうです。これはガラスの衝突防止のためのカティングなんです。




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クレール高森は大きなサッシが多用されており、開放的で快適な空間を設計しています。

そこで、開閉できないガラス面も随所にあります。こういった場所は、一見するとサッシが開いていて、外に出れるように錯覚する可能性があります。そこで透明なガラス面に、文字を入れているんです。(お洒落のつもりが、落書きに見えたとは・・・認知症高齢者の方の視点は面白い。)
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ショッピングモールや大きな自動ドアなど、大きなガラス面に、近づくと線が入っていたり、金属の丸いもの(衝突防止マーカー)があることに気がつきませんか?
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向こうの景色の手前に、こういったものが自然に視界に入ることで、衝突を回避しているのです。
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ストライプ柄


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電車(東京メトロ)の車両間のガラスドア


大きなガラスのある建物を見かけたら、少し気にして見てみて下さい。
色々なデザインや工夫が見られ面白いですよ。




ちなみに私はやってしまいました。

工事中、サッシだけでガラスがまだ入っていなかった時に、出入りしていたこの場所にいつの間にかガラスが入っており… 見事にガラスに衝突したことがあります。 
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by kuroshioen | 2014-07-25 18:08 | Comments(0)

大暑

今日、23日は暦の上で一年で最も暑い頃とされる日。

大暑です。

愛媛県の松山市では最高気温34.2度を記録したほか、となりの三重県の津で35.8度など、全国17か所で35度以上の猛暑日となりました。

消防庁の発表では、先週、一週間で熱中症で救急搬送された人の数は3,179人だったそうです。
皆様も水分補給、熱中症対策をしっかっり行って下さいね。





さて、梅雨も明け、クレール高森には真夏の強い日差しが照りつけています。
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ということで、出勤して先ず行う仕事は・・・

外構の花や木々の水やりです。
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外構全体の水やりを行おうと思うと…1時間では終わりません。
範囲を分けて午前、午後で行っています。 

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せっかく木々や花で建物全体を囲んだ『植栽計画』and『果樹園』ですが、枯らしてしまったら意味がありませんもんね。



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心なしか… 葉が垂れ、元気のないシンボルツリー『ヤマボウシ』



ここ最近、休日の海遊び(釣りandサーフィン)と、仕事?の水やりで… もう小麦色の肌に変身しています。今日、デイサービスに顔を出すと…久々にお会いするご利用者様からは「オバマ大統領?みたいに黒い」と言われました。個人的にはそんなに黒いとは思ってないのですが・・・



夏の強い日差しは、海の色や建物のコントラストを強くします。
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『夏』独特の景色を作り出します。私はこの季節の表情がとても好きなんです。
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by kuroshioen | 2014-07-24 23:07 | Comments(0)

解体

入居者がクレール高森に引越し、

空っぽになった黒潮園3Fフロアーですが、

居室入口から顔を覗かせているのは…

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腕?

重機のアーム(腕)です。


いよいよフロアーの解体工事が始まりました。





普段はご入居者が行き来するローカ。
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ここに重機。不思議な光景ですね。






もうひとつの『解体』

活躍するのはこの人。
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白い防護服に身を包んだ専門の業者です。

手に虫取り網?

そうです。TVでもたまに見かけるスズメバチ駆除です。
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黒潮園のベランダの一番端にバレーボール大のスズメバチの巣があったのです。先ずはこれを解体しないと工事が安全に進められません。

駆除されたスズメバチ
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この季節、夏は成長が早く、1、2週間のうちにあっという間に、巣もバスケットボール大まで大きくなるということです。約100~00匹規模の巣に成長するそうです。

このスズメバチ。生き残ったやつがまた新たに巣を作ります。できる限り残さず駆除することが重要になります。(最後は外出から戻って来るハチを待ち伏せして、1匹づつ網で捕獲していました。)




黒潮園改修工事ですが、床や天井などの撤去作業『解体』工事が始まりました。
来週からは1階浴室周りの解体工事も同時に進められます。

一般浴を岩風呂へのリフォーム… 第一歩です。
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by kuroshioen | 2014-07-24 09:09 | Comments(0)

個浴… 色々

こんにちは。

先日、東介護職員より、『いざ個浴へ・・・』という記事がありました。

そこで、『クレール日記』支配人よりコメントあり… という予告がされていましたので、私の方からも個浴が開始されて、その後の色々をお話させて頂きます。


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いよいよ始まった個浴





北2Fユニットのご入居者Nさま(レベル2の介助の方です)

入浴介助を行い・・・

緊張の中、浴槽に入った第1声・・・

「気持ちい~い!!」

その後も終始「なんて気持いいお風呂!!」を連発!?

その日、入浴介助担当だった新谷介護職員は、今までに見たことのないNさまの満面の笑みと喜びに、安堵感と嬉しさでユニットケアに取り組んで良かったと心から感じた瞬間だったそうです。




北2FユニットのMさま(レベル2の介助の方です)

これまで従来型の一般浴槽では、浴槽に入ることは拒まれ… 施設入所以来、浴槽で湯に浸かることは一度もありませんでした。

関わりも難しく、浴槽への入浴をお勧めすべきか?
職員も不安にお思いながら、洗体のお手伝いをさせて頂き・・・

すると、これまでのことは何もなかったかのように、ご自分から浴槽へ向かう仕草が…
入浴介助をさせて頂くと、しっかり肩までお湯につかられくつろがれていました。

この様子に、私たちも驚くばかりです。

その後の入浴日も入浴拒否されることはなく、毎回、湯船に浸かられています。
なかなか難しい方ですが、お風呂はどこか楽しみにされている様にも感じます。

このことは、面会のこられた奥様も大変喜ばれ、どんなお風呂か見学をされたそうです。




南2FユニットのKさま(レベル1の介助の方です)

浴槽の横に設置した入浴台に自ら腰掛けられ、片足ずつ浴槽に入れ、想定していたレベル1の手順通りに何ら問題まなく、ご自分でスっすと湯船に浸かられました。半埋込みの浴槽、そして入浴台や手すりなどの補助具の効果ですね。
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肩までお湯につかり足を伸ばしてくつろぐ様子は、まさに家庭のお風呂そのものの様子です。

この様子に、私たち職員もほがらかな気持ちになりました。






ショートスティご利用の方(レベル1の介助or見守り)

個室ユニットということで、初めてクレール高森を利用の方です。

あるデイサービスでの大人数での入浴を初めて経験して以来…
「こんなに痩せてしまった身体を人前にさらけるなんてとんでもないわ。」と入浴は完全に拒否されているということです。


そこで、職員が…
「明るくキレイなお風呂ですよ。お一人で入ることができるので入ってみませんか?」とお勧め。

浴室までは足を運ばれたので…
「私はここで失礼しますから、どうぞご自身でゆっくりお入り下さい。」とその場を離れる。

隅から様子を拝見していると、背中が上手に洗えていない様子。
「失礼します。いかがですか?少し背中を流しましょうか?」

と声かけを行い、お手伝いに入らさせて頂く。 
すると不安が取れたのか笑顔で「スッキリしたわ。」「ありがとう!」との言葉が。

気持ちよく洗身を終え、そのまま湯船に… 

「あ~気持い何て気持いいお風呂かしら!?」

「こんなお風呂に入れるのなら、何度でもショートテイを利用するわ!!」

と大変喜ばれ、そしてその後の滞在も穏やかに過ごされたという事です。




このように、個浴ではこれまでの大人数での一斉入浴とは全く違った様子で入浴されています。

その背景として

①マンツーマンor2名の最少人数介助により、馴染みの環境がつくれている
②個浴という環境+明るく開放的な浴室の設計が御本人のくつろぎの環境となっている
③個浴そのものがこれまでの暮らしの環境の延長であり、自然な入浴となっている
④プライバシーを守るケアができている

などが考えられますね。

参照:浴室設計②浴室の採光



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南1Fユニットのリフトは出番がない状況です






その一方で、とても面白い経験もさせて頂いています。


南1FのNさま
しっかりとされたNさまは、クレールへの引越しに大変満足されていました。

浴室に入った第一声・・・

「こんなに広くゆったりした素敵な施設なのに、なぜお風呂だけがこんなに狭いの!?」
と激怒されたとか?

不思議なものですね。長く施設生活をされていたことで、従来型特養のスロープで入る一般浴槽が日常的となっていたんですね。 初めて浴室を見た第一声でしたが、その後はゆったりと入浴されています。



次の方は・・・

北2FのHさま
軽度の認知症がおありの方です。入浴の感想を尋ねると・・・
「私はこれまで、一人でお風呂に入っていたのに… さっき風呂に入ったら服着た人が一緒に入ってきたんや!! その人を怒っといて!!」とやや興奮気味。

引越し前、従来型特養では、当然、服を着た介護職員の介助にて入浴をしていました。しかも大人数で…。 クレール高森の生活の環境が、さらにそれ以前の自宅での暮らしにタイムスリップをしたのでしょう。2回目以降は状況認知が出来るようになり、笑顔で入浴されています。



7月16日勉強会
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平根主任・西副主任より「個浴の取り組み」が報告される





『 個浴… 色々 』 お面白いですね。

人は5感で感じるあらゆる環境により影響を受けています。 環境の中で生きているのではなく。環境に生かされているとも言います。

『環境適応』と『アフォーダンス』という考え方です。

説明をすると難しくなるので、興味のある方は勉強してみて下さい。
(運動学習に対してリハビリの分野でも重要視されています)



施設(住まい)の環境と、ケアの環境・・・ 

高齢者ケアにおいてはとても大切です。
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by kuroshioen | 2014-07-22 17:59 | Comments(0)

運動療法機器と自立支援


こんにちは。

竣工式には間に合わなかったんですが、先日、クレール高森に簡単なリハビリ機器が届きました。
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これは低床の座位で下肢運動ができるものです。
よくフィットネスジムで見かける自転車エルゴメーターと同じようなものですね。

実はこのクレール高森の設計の前に、病院勤務時代に改修に伴うリハビリ室の設計を担当したことがあります。その際にこの機器を導入した経験があり、私たちは「モナーク」と呼んでいました。

懐かしき河内総合病院リハビリ室
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写真右下に写っている2台の機器です。


この自転車エルゴメーター(モナーク)はフィットネスだけでなく、リハビリ現場では活用頻度が非常に高い機器です。

例えば、低負荷における有酸素運動では、心肺機能向上や全身持久力(体力)向上に有用です。呼吸器疾患や心疾患のリハビリには欠かせません。逆に高負荷でのトレーニングを行うと、下肢筋力の向上が得られることが研究において明らかとなっています。

また実はジョギングやマシーントレーニングなどの運動と比較し、膝など関節にかかる負荷は軽くなるという研究データーがあり、スポーツ選手の膝靭帯損傷後のリハビリにおいても積極的に活用されています。




ユニットケアではご入居者さまが、ゆったりとリビングで過ごされていることが多いですね。

一方でユニットを単位とした生活環境では、長いローかといった従来型施設に見られる生活導線と比較して、歩く距離が短いなど活動量が少なくなることも懸念されます。

私が勤務していた急性期病院では、内科的な疾患などで入院され体力が低下した高齢者の方のリハビリも行っていました。高齢者の方は入院生活ですぐに下肢筋力低下が進み、病気が治った頃には歩けないなど… 日常生活(ADL)の自立が難しく、要介護状態となる方が圧倒的に多く見られます。

そこで、歩行練習のほかに、心肺機能の廃用予防(体力低下の予防)を目的に、この座ってこぐ自転車を用いた運動をリハビリのプログラムとして実施していました。

健常な方は自転車エルゴメーターに腰掛けることができますが、ご高齢の方は自転車をまたぐことができません。これは車椅子の方が椅子へ移乗することと、同じ介助で安全に乗り移ることができます。ここがポイントですね。

また脈拍センサーで運動負荷をモニターでき、年齢に応じた運動負荷のリスク管理もできます。

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南1階ユニットに設けたリハビリスペースに2台設置しました。

1ユニットにしかないリハビリスペースですが、こういった場所を通じて、お互いにユニットをまたいだ交流があってもいいなぁ… と思って設計しています。


ここはちょうど中庭に下りる遊歩道や、その先の植栽、そして黒潮園を眺める場所にあります。

景色を眺めながら… 

「あんたは、今日どれだけ運動するの?」
「わしゃ~ 10分」
「わしも頑張ろ」
なんて2人で会話しながら運動をする時間をイメージしています。
(運動は一人でしても楽しくないですからね)
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運動療法、運動習慣は高齢者ケアにおいて最も損なわれている部分でありながら、唯一、認知症予防におけるエビデンス(効果)が示されている他、体力の維持、自然な排便を促すなど… 最も重要なことです。








ユニットの生活は正に「暮らしの場」本当に静かです。

その環境から従来型特養のように大人数集まって、みんなでワイワイとレクリエーションといった雰囲気は全くありません。そこで日中の余暇の時間、暮らし方をどうコーディネートできるのか職員に求められてきます。

お一人お一人のこれまでの生活歴や趣味などの情報も大切です。

そしてお一人お一人の希望を上手にお聞きすることも重要です。
ご本人の「したいこと」施設での生活では自分自身から訴えることってなかなか出来ないものです。

読書・手芸・絵画・・・そして、運動(リハビリ)。


認知症予防の学習療法、また音楽療法や押し花教室

時にはユニットにこだわることなく、他ユニットのご入居者が集まって、みんなでワイワイとレクリエーションも、入居者の交流の場となりいいと思います。

まだまだそこまで手が回っていませんが、せっかくのユニットケアです。業務に慣れ落ち着いたら、是非、個々の24時間シートを作成し、『充実した余暇=暮らし』の時間を提供したいですね。
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by kuroshioen | 2014-07-19 19:06 | Comments(0)

水盤… 復活!!

水盤の横で・・・

地中に手を突っ込んで何をしているのかと言いますと…
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水盤への沢水を引き込むバルブを締めているのです。



梅雨の雨で沢水に砂が混じり、そしてここ数日の日差しで一気に気温が上昇し、
水盤の底に茶色の沈殿が・・・
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端にはコケも…

そです。水盤の掃除開始です!!


前回、『水盤』という記事で、水盤にまつわる話を紹介させて頂きましたが、よく都会の街中や博物館のデザインとして用いいられている水盤には、専用の濾過・循環システムが組まれています。
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ですからいつもキレイな水が流れているんです。



では、クレール高森の水盤はと言いますと… 『沢水かけ流し』です。

という事で…いずれ汚れがでる水盤。
設計の打ち合わせでは「とにかく掃除は理事長と小林事務長でお願いします!」と・・・


そこで設計では、掃除の作業もイメージし行いました。
水盤のわきには底面より少し深い溝を掘っています。




まずバルブを締め、水盤への沢水の流入を止めたら、排水の栓を抜きます。
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そして棒ずりたわしでゴシゴシ磨きます
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細部はスモールたわしを駆使し・・・

どうです?before&after
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かなりの砂が貯まります。山あいの田舎で沢水をトイレに直接使用している所では、便器がかなり汚れるということです。今の所、トイレを流す水を貯める中水タンクには雨水を入れており、この沢水は入れていません。やはり沢水は災害時対応とするのが無難ですね。

仕上げは
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高圧洗浄機で、設けた溝を使って汚れを一気に排水口へ流し込みます。
(これを想定し高圧洗浄機の電源も近くに確保しています)

ケアとお年寄りの方の暮らしをシュミレーションし、設計したクレール高森ですが、
掃除作業のシュミレーションと設計… 完璧です。

ただ手間が・・・



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水盤底の石の模様がきれいに見えるようになりました。
また2週間後には掃除かなぁ…???




まだ、マイホームを建てたことのない私ですが、今回、この「クレール高森」というとても大きなお家を建ててしまいました。 そしてその大きなお家の維持管理… 誰がするのか? もちろん先ずは私たちなのでしょう !? 

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ユニットでは職員が時間があれば掃除機をかけたり、モップで掃除したりと、このお家を大切にしてくれています。私たちのこの施設への想い入れが伝わっているという事ですよね。

先日の話ではありませんが、実際には大変ですがみんなで意識をもって協力し合い、この素敵なお家「クレール高森」がいつまでもキレイで素敵なままであるよう努めて行きたいと思います。
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by kuroshioen | 2014-07-18 23:42 | Comments(0)

黒潮組の出動と考えること・・・

今日の天気

快晴!! 青空。最高です。

しかし、日差しはとても強く… 気温も30℃以上。
もう夏日です。


クレール高森と黒潮園の間に中庭があり、黒潮園からはスロープで降りてこれます。
そこで互いに行き来できるよう外構設計を行っています。
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クレール高森から黒潮園2階スロープに向かう平根主任とご入居者。
どこに向っているかと言うと・・・



黒潮園で定期的に開かれる「押し花教室」です。
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今回は夏の必需品「うちわ」づくりです。みなさん。今日は久しぶりの黒潮園でした。



あるご入居者さまの居室
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毎年、この季節に作っている「うちわ」が並べられえていました。

この木建具にはS字フックをかけることの出来る溝が切ってあり、壁に釘を刺さなくても壁に飾りをレイアウト出来るように工夫されているんです。こんな使い方もありですね。





さて、一番初めの写真。黒潮園のスロープ上段、3階からのスロープに人影が写っていましたが…
お気づきでした?
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そこには黒潮組の作業員?が写っています。

ご入居者がクレール高森に引越し、空っぽになった3階フロアーのベッドの搬出作業です。
来週からこの3階の改修工事が本格的に開始されます。そこで残ったベッドや備品などの整理、搬出をしなければなりません。今日の黒潮組の仕事は引越し清掃作業です。

備品を一旦、秘密地下倉庫に運びました。この炎天下。汗だくの作業です。
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そこで・・・

「痛たた・・」との声。



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足をつったと、足を引きずる東課長。


「もう若くないんだから…」とちゃかす取り巻き。
初代、黒潮園水分ケア隊長! 自身の水分ケアもしっかりお願いしますね(笑)。







小ネタはさておき… 本題です。正直、この作業大変です。

37年間の歴史を重ねた施設です。
あらゆる物、物、物があらゆる場所に置かれ… よくある古い施設の光景。

引き出しを開けると… 汚れや古く使われていないと思われる物が…
普段は見ることのなかった現場の現場を知ることになりました。

トイレ。今回全面改修するので敢えて言わせて頂きます。
正直、施設特有のケアに必要なものを置きさがした、住いとかけ離れた環境。自分ならここではおトイレをしたくないですね。限られた環境。そこからの慣れ… 辛いですが古い特養の現状です。

これらを雑巾で一つ一つ拭き上げ綺麗にしていきます。そして必要な物とそうでない物の選別。
果てしない作業に、丸一日かかりました。1フロアーでこれですから・・・全施設と考えると気が遠くなりますね。
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休憩する黒潮組作業員。その様子が想像できますか?


黒潮園幹部、黒潮組作業員は何でも率先してこのように作業を行います。
現場は現場で大変ですから・・・ 少しの時間でもケアに向き合って欲しからです。

しかし、本来ならば、敢えて現場職員にこのような作業をさせるべきなのかもしれません。
そして感じるべきなのかも知れんませんね。

このように… なぜか特養。知らぬ間に物が増える。知らぬ間にそこらに書類や注意書きの紙をセロハンテープで貼り付ける。知らぬ間に汚れた汚れを放置してしまう・・・。 私はそういった職場は大嫌いですね。(新たなスタートを切ったクレールではまず許しません)

当然、自分の家での暮らしなら絶対嫌でしょう!?






このクレール日記では、クレール高森の建築とユニットケアでは、住いの設えといった環境がご入居者の行動や暮らし方に大きな影響があることをお伝えしてきました。よく経営セミナーでは組織・職場のチェックポイントに「整理整頓ができている現場か?」があげられます。私は職員の行動、働き方もその環境に左右されるものと考えています。

「キレイな新築の家」と「古く汚れた家」では気持ちも、行動も違ってきますよね。

そして何より、みんなのもの?誰かのもの?他人事ではなく「自分たちの家(施設)」と思えるかどうか個々の意識が重要です。なぜなら私たちは家庭的な寄り添う支援を目指している訳で…他人事のような介護はしたくないですからね。




ですから、今回の黒潮園の改修はご利用者さまのためでもあり、職員の働きやすい環境づくりでもあり、働く職員の資質向上のためにも絶対に実行したいと、着任時より計画してきました。それがこれから未来に向けた高品質なケアを目指すというビジョンの第一歩です。

黒潮園の永い歴史における大工事。
より高い次元を目指すがゆえに…大きな投資を行い実行するのです。

そこで新しくなった黒潮園。 もう「古い施設だから…」「これまでこうだから…」は言い訳にはなりません。妥協もしません。質の高いケアの原点は、整理整頓。掃除の行き届いた環境から始まります。これを機に原点に立ち戻り「利用するなら黒潮園」「働くなら黒潮園」私たち自らが選ぶ施設を追求していきたいと思います。



これからの特養のあり方を施設ではなく「暮らしの場」とするのであれば、私たちから考え方を変えていかなければいけませんね。
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by kuroshioen | 2014-07-17 23:59 | Comments(0)