クレール日記

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広報コンテスト入賞

こんにちは。

週明けから3日間の日程で和歌山市に滞在しています。

全国老人福祉施設協議会の全国大会がこの和歌山県で開催されるということで、運営委員として「第70回全国老人福祉施設大会(和歌山大会」に参加しています。今回、全国から約2千人もの福祉施設の関係者が参加され、この和歌山の地にお集まり頂いています。
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その会場の一角ではこの全国老人福祉施設協議会主催の、『平成25年度広報コンテスト』入賞作品が展示されています。
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今年度、私たち黒潮園からはホームページ部門とフォトコンテスト部門の2部門に応募致しました。
なんとその2部門ともに作品が入賞し、その会場に展示されています。

<ホームページ部門>では全国から80近くのホームページのエントリーがあったと聞いています。
その中からアイデア賞に選んで頂きました。 
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審査員コメント
サービス説明や情報開示等基本的事項に加え、本当に旅行の計画を立てたくなる「地域のごあんない」、充実した地域交流、グラフを使った解り易い決算報告等、きらりと光るアイデアがちりばめられたホームページである。



<フォトコンテスト>では何となんと‥ 最優秀賞を受賞することができました。
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このクレール日記をはじめ、ホームページ、年2回発行する広報誌などすべて、企画から作成まで職員の手づくりです。実は私自ら、そしてIT関係に強い越水事務職員と2人で主な作業をしています。理事長兼施設長、そして兼広報企画員?として頑張っています。

このダブルタイトル受賞は大変栄誉なことであり、大変驚いているところです。



特にホームページの更新コンテンツの継続は労力と根気を要しとても大変です。しかしこの広報活動には強い想いがあり、その想い一つで頑張っているところです。その私たちの想いがこの受賞につながったことは大変嬉しく思います。

地域に貢献する社会福祉法人として、情報をいかに皆様にお伝えできるかという事はとても重要です。職員は日頃から、質の高いサービスの提供、利用者本位のケアに向上心を持って取り組んでいます。この私たちの熱意、取り組みの可視化、そして発信することがあって初めて、地域の皆様の信頼を頂くことにつながるものと考えます。

またこのホームページを通じて、地域の皆様に私たちの成長を見守って頂いております。そして、様々なご意見やお褒めのお言葉を頂いています。その一つ一つが私たち職員の励みとなっており、職員のやりがいにおいてもこの広報活動は大切だと思います。



まだまだ十分な内容ではございません。もっとお伝えしたいことが沢山あります。今回の受賞を糧に、そしてその賞に恥じないように、なお一層より充実した情報発信に取り組んで参りたいと考えます。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

受賞作品展示会場にて‥
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今大会には黒潮園から職員5名が参加しています。
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by kuroshioen | 2013-10-30 14:27 | Comments(0)

黒潮園のネットワーク

こんにちは。事務部・越水です。

クレール高森の開設により、当法人は3つの事業所で6つの事業を実施することになります。
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現代社会においてはどのような業種であれ仕事にコンピュータは欠かせません。当法人でも様々なソフトを日々の業務で使用しています。法人として一元管理する必要のあるデータや各事業所で共有しなければならないデータがありますので各事業所間を結んだ法人としてのネットワークを構築する必要があります。

これらの3事業所は隣接はしているものの別棟ですから相互に接続する方法を検討する必要があります。
一昔前ですと専用線を用いて接続していましたが、インターネット環境が整備された現在においてはVPN(バーチャル プライベート ネットワーク)と呼ばれる手法が一般的に使われるようになりました。
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VPNとはインターネットのような共用ネットワークを経由して拠点間を結び、あたかもプライベート接続されているような環境を仮想的に作り出すものです。専用線による接続と比較して以下のような特徴があります。

VPNのメリット

 ・コストが安い
   それぞれの事業所にインターネット接続環境さえあれば構築が可能。

 ・1対多の接続が可能
   インターネットに接続さえすれば複数拠点との接続が可能。

 ・リモートアクセスが可能
   出張先や自宅からでもインターネット環境があればアクセスが可能。

VPNのデメリット

 ・セキュリティの問題
   共有回線を使用するため、情報の漏洩や改竄等の危険がある。

 ・安定性には劣る
   安定性や通信速度は利用するインターネット環境に依存する為、場合によっては不安定となることもある。

メリット/デメリットを比較するとコストが安く、また自由度も高いVPNは魅力的です。
セキュリティ対策は十分に行う必要がありますがインターネットVPNを導入したいと思います。
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by kuroshioen | 2013-10-30 13:14 | Comments(0)

照明計画③ 色温度の選択

照明計画②では照度(明るさ)についてお話しました。

照明の光はその明るさ以外に、青みがかった白い光や黄みがかった光といった色合いの違いがあることに気付きませんか? 家電量販店やコンビニの照明は、白っぽくて活発なイメージで、ホテルのロビーや高級感のある飲食店の照明は、オレンジっぽい落ち着いたイメージです。その色の違いを色温度といいます。

今回は照明計画における色温度についてお話をしたいと思います。


色温度とは
明るさはlx(ルクス)という単位で表されます。色温度とは光の色を客観的に表す指標で、K(ケルビン)という単位で表されます。色温度が低いほど赤っぽい色になり、色温度が高くなると白色から青みがかった色になります。色温度は人間の心理や時間感覚にも影響し、また、照度との関係も無視できません
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色温度と生活リズム
太陽が昇ると活動をはじめ、夜になると休息するという人間の生活リズムには、光の色温度も関係していると言われています。もっとも影響しているのは自然光(太陽光)です。日中の仕事や学習を行う時間帯は、昼白色の蛍光灯といった昼間の太陽光のように高い色温度の照明の方が活動的になります。逆に日が沈んで自宅でリラックスするような時間帯は、電球色といった低い色温度の照明が適していると言われています。


色温度と空間イメージ
同じダイニングであっても、照明の色温度によって空間のイメージは全く異なります。その空間の目的に会った色温度の照明を選択する必要があります。

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ちなみに蛍光灯のような昼白色と、色温度の低い電球色では、どちらが食卓の料理が美味しそうに見えると思いますか?

料理の良し悪しは盛り付け次第とも言いますが、照明によっても見栄えは変わってきます。
答えは意外にも電球色なのです。

ショッピングモールで服のショップに入ると、白く明るい照明で綺麗に照らされたショーウインドウの服を見ると、「あの服ええなぁ‥」って思いますよね。いろんな建物やお店に行った時に、普段は気にしていない照明について、その仕掛けを少し気にかけてみると面白いものですよ。

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クレール高森照明計画と色温度
人は無意識のうちにその周囲環境から大きな影響を受けています。そしてその環境に適応するために変化していきます。「生活環境が変わったとたん認知症が急速に進行した」と言ったように、特にお年寄りの方はその影響が強く、精神状態や認知症の進行、健康状態を左右します。施設設計はその点に十分に配慮したものである必要があるのです。照明計画もその一つとして大変重要なものと考えます。

前述したように物の見え方や、部屋の雰囲気は色温度によって変わります。

以前、黒潮園のデイルームをリフォームした際、認知症の方の落ち着く空間づくりとして電球色の照明を採用しました。と同時に床材の色も数多くのサンプルから検討し決定しました。いざ完成すると通常の蛍光灯の下で選んだ床の色が、実際の電球色のもとではイメージしたものと違いを感じ大変勉強になりました。
ですからクレール高森ではさらに慎重な検討を重ね床材を決定しています。
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電球色はたいへん落ち着いた雰囲気となります。しかしユニバーサルデザインという視点から、白内障や視力低下といったお年寄りの方にとってはどうなのか?という迷いもあります。

ですからクレール高森の照明計画における色温度の決定は、実際にサンプルで比較し最終確認をしますが、現時点では落ち着きを演出したい居住空間では、昼光色と電球色の中間にあたる温白色を基本としたいと考えています。当然、ユニットスタッフコーナーや事務所など作業性に配慮すべき箇所には昼光色で明るいものを考えています。

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一方で実際にケアにあたる職員が使いやすさの検証も不可欠です。照明計画が複雑なものであっては意味がありません。スイッチの位置、ON/OFFのゾーンニング、また人感式センサーによる点灯など細部にわたって使いやすさを検討し設計を行っています。

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次は照明計画④『照明機器の種類』にてダウンライトやシーリングライト、吊り下げ式のペンダントライトなど、照明の種類の選択についてお話をしたいと思います。
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by kuroshioen | 2013-10-27 23:38 | Comments(0)

やっと天気に‥

おはようございます。

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数日続いた雨がようやく上がりました。
心配された台風27号ですが、進路がずれて南海上を通過しました。

しかし、この雨は後期には辛い雨でした。


現場では南棟2階の型枠建て込みが続けられていうます。
雨の日も休まず頑張って頂き、ありがとうございました。
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南棟は屋根など複雑な構造となっており、型枠大工さんが加工図面を工夫しながら進めてくれています。


1階の躯体コンクリートが固まり、強度が確認されたので、型枠を支える数百本のサポート(鉄製の支柱)が外されています。壁や柱、天井の形づくる空間の広がりが感じられます。
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ここは1階南ユニットのリビング(共同生活室)です。広くていい感じです。


居室の窓が切り取る緑の風景‥ 設計で思い描いた通りです。
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今日は午後から、社会福祉法人黒潮園の理事会・評議員会が開催されます。
上半期の事業概要に加え、このクレール高森新規事業の進捗状況を報告、協議したいと考えています。
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by kuroshioen | 2013-10-26 12:07 | Comments(0)

ユニットケア実地研修に行ってきました

クレール日記2回目の登場の平根です。

9/30~10/4の5日間、ユニットリーダー研修の実地研修として、京都にある特別養護老人ホーム「天神の杜」に行ってきました。今回は講義ではなく、実際ユニットケアを行っている施設で5日間の実地研修ということで、不安と期待で前日から浅眠でした。

事前課題として出発前に「ユニットケア導入・運営計画書」(自施設にて具体的な行動計画書)を作成し、理事長と事務長からのコメントをいただきました。これを手にプレッシャーで気持ちがいっぱいでしたが、頑張ろうとの意気込みで京都に向け出発しました。


1.実地研修のねらい
ユニットの運営上の留意点や工夫について理解し、自施設でどのようにユニットケアを展開するか検討するというものです。
①利用者それぞれの時間の流れや生活の流れを体験する。
②利用者の1日の過ごし方とそれを支える職員の動きを体験する。
③スケジュールのない施設のケアを体験する。
④ユニットにおける起床・食事・排泄・身だしなみ・入浴・就寝を体験する。
⑤申し送りや記録、合同カンファレンスやミーティング等の情報伝達や情報の共有方策を知る。
⑥施設内の研修体制やプログラム、職員間のサポート方法を知る。
と、いろんなことを実際の現場(施設)で体験することができます。

ただし、ユニットケアの基本は講義で学んだものの、この実習ではテーマはなく、「自分自身がいかに目的意識を持って実地研修に参加するか?」が大切です。

そこで私は‥
①入居者になったつもりで体験する。
②ユニットケアで実際に働いているリーダーや職員の人材育成について
③地域との関わりでボランティア参加の仕組みや仕掛けについて
を自分自身のテーマに実地研修に参加しました。



2.実地研修に参加してみて
同じ時期に5名の参加がありました。既にユニットケアを実践している施設、黒潮園と同じく今から新しくユニットケアに取り組む施設など様々ですが‥ なんと全員男性ばっかりでした。(最初は「男だけか・・・」と思ったのですが)みんな同じ介護職ということで思いや悩みも同じで、すぐに意気投合し‥初日から飲みに行き、みんなで熱いトークで盛り上がりました。

実習最初の3日間は、「早く帰りたいなぁ‥」と思う気持ちもありましたが、4日目になると受講者同士の気心も知れてきて、みんなで「明日で終わりと思うと何か寂しくなってきたなぁ」ってお互い言い合う程の関係を築くことができました。

私は、黒潮園に入職して以来、様々な勉強会や研修に参加させてもらっていますが、このように実際の現場で長期にわたり見学、体験できる実習は初めてで、そこで働く職員さんや、施設長さんとの交流を通じてとても貴重な経験をさせて頂きました。特に施設長さんと熱い想いを語り合うことができ、大きな刺激を頂きました。

これは、これまでの研修にはない感覚といいますか‥心の奥底からやる気になり、是非ユニットケアを実現したいという想いが、フツフツと溢れてくるような研修でした。すべてを言葉に表すことは難しいですが、是非、この実地研修で見出した想いを必ずカタチにしていきたいです。
(5日間の研修の詳細は後日改めて報告させてもらいます。)




3.これからの目標について
まずは、入居者の生活習慣や好みを知り、寄り添うケアを行い、落ち着く居場所の提供。
入居者は「ここに来て良かった」、職員は「ここで働いて良かった」、また自分や家族が入りたいと思える施設づくりを目指していきたいと考えています。

次の目標は、和歌山県ではユニットケアの実地研修施設はまだ無いので、クレール高森が和歌山県で初めて指定してもらい、今回大変お世話になった「天神の杜」の皆様への恩返しを行い、日本ユニットケア推進センターの研修会で自信を持って発表できるように取り組んでいきたいと考えています。

最終日に共に学んだ仲間と施設長を囲んでの記念撮影
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ピースをしているのは私だけ?
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by kuroshioen | 2013-10-25 22:17 | Comments(0)

雨‥ 今日も雨‥ そして台風

今日も一日雨模様です‥。
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工事に着工した6月は梅雨にも関わらず雨量が少なく工事は順調に進みました。
しかし、ここに来て台風の発生が相次ぎ、雨の日が多くなっています。

今週末にかけては北上する台風27号、28号の2つの台風の影響により雨が続く予報が出ており、週明けまでは本格的な工事は難しい状況です。
特に台風27号はスピードが遅く、秋雨前線の活動の活発化と合わせて大雨への警戒が必要とされています。
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このような2つの台風が発生し動きが複雑となる現象を『藤原の効果』と言うそうですね。

藤原の効果
2つの熱帯低気圧が接近した場合、それらが干渉して通常とは異なる進路をとる現象のことである。1921年に当時の中央気象台所長だった藤原咲平が、このような相互作用の存在を提唱したためこの名がある
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この雨の中、今日も南棟2階部分の型枠の立て込み作業は進められました。
しかし、今日も北棟の基礎の埋め戻しといった、土をいじる土木作業、そして配筋作業は行えませんでした。
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今日も活躍することなく北棟脇にたたずむ重機

この天候の不順により、特に北棟の工期がじわじわと遅れてきています。
今年の台風発生件数は例年になく多くなると予測がされています。
天候の影響は私たちにはどうしようもないことです。 はやく天候が安定することを心から願うところです。




また今日は第10回になる定例会議を行いました。

悩みに悩んできた、各ユニットの床材(フローリング)を決定しました。
また、検討を重ねている照明計画についても、多くの時間をさいて検討を行いました。
その内容は改めて照明計画①からお伝えしている連載で紹介したいと思います。
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by kuroshioen | 2013-10-23 17:41 | Comments(0)

柱と梁

こんにちは。

今日は天気予報とは異なり、朝から雨が降っています。
工事は進められています。
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現場で雨を喜んでいるのは、このカタツムリだけでしょうか?





建築物の支える構造として「柱」と「梁」はとても重要です。

南棟では昨日から2階部分の柱の型枠に続き、柱と柱の間に梁の型枠を渡す作業が進められています。
クレーン車との連携プレーで型枠大工さんが段取りよく作業を行っていました。
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この「柱」と「梁」の型枠が建て込まれると、何もなかった平面に立体的に建物の形が浮かび上がり、工事が一歩前進したことがはっきりとわかります。(逆に壁の型枠などが建て込まれると複雑になりますから)



見上げる空に、建物の枠組みだけが映える風景‥

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個人的ですが‥ 
このスケール感! 現場に立つのが楽しみな瞬間です。

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下半分の1階部分は建ち上がっています。
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斜め上方に伸びる「梁」は屋根を支えるものです。 


クレール高森の特徴でもある、このコンクリートで造られる三角屋根。
四角いビルの屋上の施工はイメージできますが‥どのように型枠を組み、どうやってコンクリートを打設するのでしょう? (傾斜で流れてしまわないのかな?)

その工法が大変興味深いですよね。 また次の機会に‥。
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by kuroshioen | 2013-10-22 15:50 | Comments(0)

照明計画② 照度(明るさ)と生体リズム 

前回、照明計画①『空間設計と照明計画』にて、黒潮園の1階デイルーム改修における照明への工夫についてお話しました。今回は照度(明るさ)について少し掘り下げてお話をしたいと思います。


クレール高森では、これまでこの照明計画について幾度も設計打ち合わせを重ねてきました。
ようやく、私たちの考えるコンセプトがプランとしてまとまりつつあります。

一般的に設計では、施設内の照度(明るさ)の確保を基本に照明計画がされます。




照度ルクス(lx)
照明の明るさを示す単位をルクス(lx)といいます。
実はJIS(日本工業規格)では建物・部屋ごとに、そこで行う行為に対しての推奨照度の基準値を示されています。例えば住宅編では寝室は10~30ルクス(lx)、居間は30~75lx、勉強・読書をするときは500~1000lxと高めに設定されています。

この住宅編の他に事務所・工場・病院編があり、施設設計ではこの病院編を参考とすることが多い様です。
これによると病室での読書は300lxの明るさが推奨されており、基本プランではこれを基準として照度計算されています。ちなみに照度の必要な手術室は1,000lxとなっていますね。
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図面ではレイアウトされた照明機器の照度分布が示され検討しています。
(保守率60%:経年劣化による40%減光を考慮)





照明計画では1日の生活場面やケア場面の流れから、そのシーンごとに検討することが重要と考えます。

例えば、ご入所者の生活の中心となる共同生活室(リビング)

自然の日の射し方による明るさの変化で、一日の時間の過ぎていく様子を感じて頂きたいと、出来る限りサッシを大きく取るなど採光に考慮した設計をしています。
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その中で照明の役割として‥

曇りや雨天時の日中の明るさを補うための明かり。
夕方、リビングで集まり夕食を食べる時間の団らんを演出する明かり。
日暮れ後、就寝までのくつろぎの時間をすごす明かり。
夜間、夜勤の職員の見守りや巡回のために必要な明かりかつご入所者の安眠を促す明かり。

このように生活のシーンに合わせた明かり(照明)の計画が必要と考えています。

すべてのシーンで同じ照度が必要とは思いません。
というより、違える必要があるのではないでしょうか?



ここで光と私たちの生体との関係を紹介したいと思います。

照度とサーカディアンリズム
私たち人間の身体は、1日約25時間の周期で繰り返される生体リズム(体内時計)を持っていると言われています。これをサーカディアンリズムと言います。

周期が1日24時間よりずれているため、そのままにしておくと睡眠と覚醒のリズムがズレ始めます。それを防ぐのが強い光で、朝太陽の光を浴びることにより体内時計を毎日リセットして正しい生体リズムを刻むことができます。

この周期にはメラトニンという脳で分泌されるホルモンが大きく関わっています。メラトニンの分泌は光の影響を大きく受けます。人は朝日の光を浴びることでメラトニンの分泌が抑制され、目が覚めて活動を開始します。そして日が暮れ夜になると再びメラトニンの分泌が増えて眠りにつくのです。

また東日本大震災以降、節電対策として照明を減灯するオフィスが増加しています。オフィスにおけるJISの推奨照度は750 lx(ルクス)とされています。一般的に、照度が下がると覚醒度が低下すると考えられており、減灯による照度不足の影響として「知的生産性」低下が報告されています。

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このように照度は人の覚醒度や生体リズムと大きく関連性があるのです。




介護現場で関わられている方では、この覚醒リズムと聞くとピンとくる方も多くみえられると思います。

日中にもかかわらず、ぼーっとしているご利用者‥
夕暮れになると落ち着かず不穏になる認知症ご利用者‥
夜になっても一向に眠る気配がなく、徘徊するご利用者‥

このように施設という環境では、昼夜逆転など覚醒リズムが乱れてしまう高齢者の方が多くみえられます。

もしも一日中、夜もリビングが明るい蛍光灯で照らされているとしたら‥ 
認知症により、状況認知機能が低下した方にとっての一日の時間変化はどうなのでしょうか?





光(照度)は人間の生体リズムに影響をおよぼします。ですから特に福祉施設では照明計画も自然の太陽光や人間のサーカディアンリズムに合わせて、コントロールするプランが望ましいと言えます。

クレール高森はどのユニットのリビング(共同生活室)も東の海から昇る太陽からの日差しがさします。夕方から夜間の照度コントロールに配慮した照明設計の工夫がポイントとなると思います。照度のほかに照明光の色合い(色温度)もとても重要です。この点については照明計画③『色温度の選択』でお話したいと思います。




快晴の青空をバックに工事が行われています。高所での作業、くれぐれも安全第一でお願いします。
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by kuroshioen | 2013-10-21 14:00 | Comments(3)

特養IT化?

こんにちは。事務部・越水です。

私事で恐縮ですが、黒潮園でこの仕事を始めたのが14年前、それ以前は某IT企業でコンピュータのソフトを作る仕事に16年程携わっていました。(歳がばれてしまいますね・・・)


            ただいまハードディスクがクラッシュしたノートPCを修理しております
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コンピュータといってもパソコンではありません。現在ではメインフレームと呼ばれている大型の汎用コンピュータで、銀行のオンラインシステム等、大企業や官公庁で使われているものです。
30年前、当時はまだパソコンというものがありませんでした。(厳密にいえばマイコンと呼ばれていた8bitの個人向けコンピュータはありましたが・・・一部のマニアが趣味で扱うもので一般の方がコンピュータを使える時代ではありませんでした。)

前職の入社試験に『コンピュータの未来についての展望』という小論文がありまして、「今後、コンピュータの小型化、高性能化、低価格化が急速に進み、個人でコンピュータを所有するのが当然の時代になる。また情報通信技術も発達し、コンピュータによる情報処理と情報通信が結びつくことで何時でも何処でもあらゆる情報にアクセスできる高度情報化時代が近いうちに到来するでしょう。」と書いたのですが、30年が経過し今まさにその時代が到来しています。

現在の黒潮園には入所者様がインターネットを使える環境がありません。また、これまでは使用できる方も皆無でしたから必要もなかったわけですが、今後はコンピュータ/情報端末/インターネットを当たり前のように使いこなす世代が入所されるようになります。
特にユニット型特養であるクレール高森は比較的軽度の方が入所されることが想定されますからネット環境の整備は必須事項といえます。


             黒潮園の廊下に設置されているWifiのアクセスポイント
             これは職員が業務で使用する為の物です
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現在当法人ではホームページによる広報活動に力を入れておりますがまだまだ発展途上、これもいずれは情報を発信するだけではなく、双方向対応で入所者様とご家族様のコミュニケーションの場となるようなシステムへと発展していければ・・・と夢は広がります。
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by kuroshioen | 2013-10-18 16:31 | Comments(0)

台風26号通過

おはようございます。

本日未明、大型で非常に強い台風26号が紀伊半島沖を通過しました。
今年になり最大級の台風です。

まだ三輪崎の海岸には沖合からいく重にもなるうねりの山が押し寄せています。
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紀南地方は一時、暴風域入り雨よりも風の強い台風でした。
(潮岬で最大瞬間風速30mを記録)




工事現場への暴風雨による影響は特にありませんでした。

昨日は工事の中止により静かだった現場も、今朝は工事の音が響いています。
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南棟の躯体の型枠解体が始まっています。
2階では柱の鉄筋が伸びています。さらに建物の背丈が伸びます。
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ポンプで溜まった水を抜く北棟基礎
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今日は一部、コンクリート打設予定です。
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by kuroshioen | 2013-10-16 09:50 | Comments(0)