クレール日記

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未来投資会議『自立支援と介護報酬』

こんにちは。

今回は事業者向きの内容になりますが、国の重要な動きをお伝えします。



以前、このブログでも『介護度改善で財政支援?』という記事で、2018年介護報酬改定に向け議論を行なっている厚生労働省が、介護予防などの取り組みで高齢者らの要介護度が改善した自治体に財政支援する方針を示したことをお伝えしました。

『介護度改善で財政支援?』
http://kuroshioen.exblog.jp/26175496/

財源に限りのある現状では、介護度の改善などケアの質が評価される(せざるを得ない)ことが今後の介護保険制度で求められてくることが示唆されている訳ですが、今回はこの厚労省のさらに上の内閣といったレベルでの動きをお話させて頂きます。






アベノミクスを進める 政府は、産業競争力会議など既存の会議を統合し、新たな国の成長戦略の策定に向けた司令塔として、安部総理を議長とする「未来投資会議」を設置し、さまざまな議論を進めています。


平成28年11月10日、第2回となる未来投資会議が総理大臣官邸で開催されました。今回の会議の議題を「未来投資の推進」及び「医療・介護の未来投資と課題」とし、介護保険サービスの在り方についても議論が行われました。

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首相官邸HP  http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/actions/201611/10mirai_toshi.html

そこで、国際医療福祉大学竹内孝仁教授が安倍総理大臣や麻生大臣の前で、"自立支援介護"のプレゼンテーションを行われました。参加する閣僚はその成果に大変興味を持たれ、特に麻生大臣は医療費の削減効果につながることに関心を持たれたと聞いています。

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この未来投資会議ではその内容を受け、介護保険制度の方向性を「自立支援型」の介護に革新する方針が決定されました。


未来投資会議(第2回)後の 石原経済再生担当大臣記者会見要旨
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai2/kaikenyoshi.pdf




会議における安倍総理のコメントでは、健康寿命を伸ばすことが喫緊の課題とし、これは社会保障費の削減につながるモノと考え、2025年問題に間に合うよう、予防、健康管理、自立支援に軸足を置いた「新たな医療・介護システム」を2020年までに稼働させ、「スピード感を持ってパラダイムシフトを起こす」と提言されました。


又、これまでの目の前の高齢者のできないことをお世話することが中心であった介護は、現場の労働環境を厳しいものとしてきたとし、今後は高齢者が自分で出来ることを助ける「自立支援介護」に軸足を置くことで、ケアの取り組みで要介護度が下がっていくという達成感を感じることが専門職の働きがいにつながることではないかと、今後の介護職のあり方にも言及されています。


これは私が着任し、一連の現場ケア改革を進める際に、常に発信してきたことです。


そして、医療・介護の報酬や人員配置基準といった制度の改革に踏み込んでいくと明言されています。具体策としては、2018 年度の介護報酬改定で、要介護度を改善させた事業所の報酬を引き上げることや、18 年度以降には、自立支援を提供しない事業所や、回復に向けて後ろ向きな事業所の報酬を減額することが検討されているようです。



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 安部総理の提言動画 
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg14479.html
 (是非ご覧下さい)


いかがでしょうか? もうここまで来ているんです。





今回、プレゼンテーションを行った国際医療福祉大学竹内孝仁教授が講師をされている、おむつゼロ特養を目指す介護力向上講習会にて、私たち黒潮園・クレール高森ともに『おむつゼロ特養』の認定表彰を受けています。


この業界では色々と賛否の議論があるようですが、私たちは「おむつゼロ」「竹内理論」や「科学的介護」といったキーワードに固執しませんし、興味がありません。目指しているのは「質の高い専門性のある介護」です。



介護職が誇りと自信を持ってケアを実践する。

ご本人の残存能力が発揮できる自立支援の介護。

そして、年を重ねても健やかに過ごす暮らしの提供。


・・・・そういったことが実現できる施設介護を目指しています。






この国の動きにしても、何か新しい動きには必ず反対論が起こるでしょう。



介護保険制度はどこに向かっているのか?

自施設がどの方向に向かえばいいのか?




「自立支援」「看取り介護」・・・・

今、あらためて施設介護の在り方に向き合うことが重要と言える時期にあるのではないでしょうか。







皆さんはどんな施設に入所したいですか?

どんな介護を受けたいですか?

最期をどう迎えたいと考えますか?




激変が予測される国政の動きに対応できる、良質なケアを実践する施設。

そうでない施設・・・・





医療・福祉は理念を遂行するものです。


理想とする介護を追加し続けることに、必ず結果が付いてくるものと思います。


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by kuroshioen | 2016-12-09 08:40 | Comments(0)