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クレール日記

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介護力向上講習会和歌山分校 最終回『おむつゼロ表彰』

こんにちは。

先日、2月23日。和歌山県老人福祉施設協議会が主催する、介護力向上講習会和歌山分校の第6回(最終回)が開催されました。



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和歌山県下の21施設が、年6回の講習会に参加しおむつ外しや認知症の改善などの自立支援の理論を学び、施設で実践した事例を発表して検討会を行うものです。

今年度、私たちの法人からは、黒潮園、クレール高森ともに参加しています。




先日、このクレール日記でもご報告させて頂きましたように、今年度初めて参加させて頂いたクレール高森ですが、『おむつゼロ』を達成することができました。

参照記事:『おむつゼロ達成』
http://kuroshioen.exblog.jp/24864039/




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おむつゼロ達成の認定表彰を受ける東介護主任
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最終回の今回は、その認定表彰を受けるとともに、おむつゼロを達成した施設の取り組みとして、30分の時間を頂きプレゼンテーションをする機会を頂きました。

発表する東主任は、今年度の個人目標に「施設外の場でのクレールの取り組み発表にチャレンジしたい。」とあったのでいい機会となりました。(とは言え前日には普段に見ない相当な緊張が…)




事前の打ち合わせでは、何となくこんな感じで、取り組みの様子を紹介できたらいいね。とイメージしていたんですが…いざスライドにまとめる作業となるとそうは簡単にいかないものなんですよね。

最終的に自分たちの納得いく形に完成したのは前日の夜。
いや、日が変わった当日の夜1時でした。(笑)






プレゼンテーションでは、まずは施設で活用するアセスメントに必要な情報を収集するシート類の紹介から、毎週実施するカンファレンス、月1回の委員会など施設の取り組み体制について説明させて頂きました。
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ユニットケア施設では、少人数ケアのため個々の状況を把握しやすい環境にあると言えます。しかし、これに合わせて職員配置も少ないため、勤務体制上どうしても情報の共有が難しくなるほか、個々の職員の観察力や技術が求められてきます。

本人の嗜好や希望といった暮らしの個別支援に主眼がおかれるユニットケアですが、個々の排泄リズムなど身体状況を把握したアセスメントには、このような帳票類や仕組みづくりは大変重要となります。

私たちは「その人の暮らしの支援」と、課題をアセスメントし改善する「専門性のあるケア」の実践が、どちらも高い次元で実現できて初めて「質の高いケア」ができるものと考えています。
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ここを両立できていることが、クレール高森のケアの強みだと思いますね。




1年間を通じて、この最終回まで、どうしてもおむつゼロが達成できなかったことを、先日のブログ記事『おむつゼロ達成』でお話しましたが、次いでその方の事例について詳細を解説させて頂きました。

その発表に会場の多くの方々が聞き入り、大変好評をえるものとなりました。



講師の李先生を始め、壇上に助言者として登壇されている他のおむつゼロ施設の方からも、積極的なご意見や質問を頂き… そこには、あの前日の緊張がどこにいったのかと思う程に、しっかりと説明する東主任の姿があり、この研修を通じて大きく成長されたことにとても嬉しく思いました。
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今回、最終回を終え… 参加したスタッフの出張報告書にも様々な感想が書かれていました。


「しんどい一年ではありましたが、モチベーションもスキルも上げることができました。」

「参加施設の中では平均水分摂取量はワースト2位と数字で見ると悪いですが、黒潮園はこの数年かけてこの講習会だけでなく嚥下、排泄の医学的基礎知識、ポジショニング、シーティング等も学んでいるので、バランス良く色々な角度から利用者を観察できる人材が増え、現場で自然に会話されているなど、ケアの基礎が浸透しているように感じます。」

「他施設の話を聞くと、施設自体が本気で取り組めていない、職員と看護師や医師との連携ができていない施設が多いと感じました。私たちは医師や看護師との溝は感じません。本当に恵まれている施設だと思います。」

「クレールの発表を聞き、取り組み内容、素晴らしさをあらためて感じることができ、誇らしく感じました。」


などなど… 




『おむつゼロ』の達成はあくまでもケアの質を実証するもので、一つの通過点だと思います。

最終回を迎え、ゼロを達成した東主任、また助言者で壇上に上がった北村主任、また今後の現場の要となる西友紀、西裕也、深瀬副主任、それぞれがこの1年を通じて学んだこと、感じたこと、他施設の状況を知れたこと、個々に様々な成長があった講習会であったと思います。

そして私たちの取り組みの積み重ねが確実に高いレベルに向かっており、目指す『質の高いケア』が形になっているものと思います。そして県下の施設を牽引していくだけの実力をもった施設へと確実に歩みを進めていることを感じることが出来ました。

このような機会を頂いたことに感謝するとともに、この講習会に参加させて頂き本当に良かったと思います。

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今回の事例発表の内容は以下に掲載させていただきます。
参照記事:『その人らしさと自立支援』
      ~おむつゼロへの取り組み~
http://kuroshioen.exblog.jp/25023452/
by kuroshioen | 2016-03-07 13:44 | Comments(0)