こんにちは。
いよいよ最終回です!
【感想】
●職員の動き
●業務用語の飛び交い
●訪問者であるということ
◐写真はクレール1F南ユニットの入居者の生活の様子です。
『職員の動き』ですが、実施研修の5日間、リビングやローカのソファーに座り感じたことは、職員の動きはゆっくりだったということです。
お邪魔させて頂いたユニットの入居者の平均介護度は高い方だと思います。介護度が高ければ高いほど、介護量は増えていきます。なので、ゆとりのあるケアではなかったと思います。常に、職員は動いていましたが、どんなに忙しくても、言葉遣いや行動にはあらわれない。走ったり、早歩きになったり、忙しく動いているという印象はありませんでした。
私は走ることはしませんが、ついつい早歩きになってしまっていることが多々あるので、「正直すごーい!」と思いました。
歩行器の使い方が何パターンもあるHさん
2つ目の
『業務用語の飛び交い』ですが、白駒の森では、リビングやローカの全ての生活の場において、業務用語の飛び交いは一切ありませんでした。職員は私服な為、誰が介護職員なのか、誰が看護師ななかを把握するのに3日間かかりました。
面倒くさがりやのkさん。
極たまに気が向いた時に閉めてくれる。
入居者の前で「今日は立ち上がりが悪い。」等の情報を言うことはなく、情報を伝える時は、必ず職員の傍へ行き、ご本人は勿論のこと、他の入居者の前でも聞こえないように配慮がされていました。介護職員は勿論ですが、看護師、ケアマネージャー、相談員、事務員、施設長が、ご入居者の尊厳を徹底して守っていました。
Kさんの日課になればと思っていたら・・、
「毎日しやったら日課にさせられるさかね~。」だって!
上手です!
3つ目の、
『訪問者であるということ』。
あくまでも私達は、訪問者であるということです。施設案内の時に、ユニットへ出入りする時には、必ず「お邪魔します。」「お邪魔しました。」等を言うようにと教えて頂きました。この言葉は、白駒の森の職員全員が必ず言われていました。施設案内の時も、勿論のこと、私達を優先した案内の仕方ではなく、ユニットで暮らしている入居者の方を優先に考えた案内の仕方でした。
ユニットに訪れる誰もが「お邪魔します。「お邪魔しました。」と言い、出入りする言葉の意味を深く考えると、ユニットで暮らしている入居者の方の【暮らす場】に、私達が1日8時間お邪魔させてもらう。こちらで用意した建物に、入居者の方が暮らしているという考え方から見直さなければいけないのかもしれないと思いました。
黒潮園やクレール高森では、地域でインフルエンザが流行した時には、感染症対策の為、マスクの装置をすることになっています。名札も家族の方等に失礼のないように職員全員がしています。
私の施設を否定するわけではありませんが少し疑問に思うことがあったので… 実施研修中の質問時間に、前々から私の中で気になっていた『マスクと名札』についてを伺った所、「職員自身が風邪をひいていないのに何でマスクをする必要がある?そんな、異様な光景が家にあったら不自然でしょ。名札も家ではしないでしょ。」と言われていました。
この実地研修を通じて施設長の方から、ユニットケアについて質問や話を聞き感じたことは、私自身の考え方と殆ど変わりがないということでした。この研修を通じた気づきは、これからも続いていくクレール高森でのユニットケアに携わる上での自信につながりました。
これからも、職員全員で頑張って、より良いユニットケアを築き上げていければと思っています。
長い間、最終回までお付き合いありがとうございました。
介護職員 峯。
ユニットケア実施研修 ~長野編~