こんにちは。
最終回の予定だったんですけどね・・。
もう少しのお付き合い宜しくお願いします。
では、早速・・
【課題】
●ユニットケアの理念の浸透
●ハード面のリスク
白駒の森で飼われているインコです。
ユニットケアの理念の浸透ですが、白駒の森の施設長の方の教育方法は、『自分の家にそんなものはあるのか?家でそんなことをするのか?』を徹底して教育されているそうです。
白駒の森の職員の中には、従来型や介護未経験、ユニットケア未経験の職員がいます。入職オリエーテーションでは必ず『ユニットケアとは。』を研修されているそうですが、研修後も職員の中でユニットの理念が浸透するまで、毎回言い続けていると施設長はおっしゃっていました。
クレール高森でも、同じ様に職員の中で浸透するまで、伝え続けなければいけないのかもしれません。また、ユニットや介護に対する考え方も、今までよりも、もっと頭の中を柔らかくして、介護の目線ではなく、極普通の目線で考えていくことも必要なのかもしれません。
施設内には、花が沢山飾られていました。
次に、ハード面のリスクですが、白駒の森では、踏むとナースコールが鳴る「センサーマット」を使用していませんでした。『家には当然無い物ですし、24時間の暮らしを把握しているから必要ない。』が理由でした。
クレール高森でのある日の事。
ショートの新規利用者の方がいました。情報シートに「転倒のリスクがある」と記載されていました。
夜間の見守りの準備として、利用者の方にセンサーマットに馴れて頂くことも考慮し、遅番帯の時間からセンサーマットを使用することになりました。何度かナースコールが鳴り訪室すると、「これ(センサーマット)を取ってくれ。家でこんなんしてないし、気になって眠れんわ。」と毎回言われていました。正直、そんな辛い思いをするなら取ってあげたいと思いましたが、その利用者の方に説明をし、利用者の方が受け入れる(折り合いをつける)という形で了承を得て頂きました。
生活の営みは、何をするにも、どこに居てもリスクはつきものだと思います。しかし、そのリスクを受け入れて尊厳を選ぶという選択は、時には難しい時もあるのは事実です。ですが、安易に行動の抑制はせず、頭を柔らかくして、他に方法はないかを考えることも、これからの『介護』にとってとても大事なことだと思います。
現在、南1Fユニットでも『動物飼育・インコを飼う!』という企画を進めている最中です。
私たちもユニットケアの『生活の豊かさ』について、様々な支援方法を考え提供してきました。
人には温もりがあります。自然の中にも太陽の温もりや風の心地よさにより、ご入居者の心が癒されることがあると思います。
しかし、私たちで支援しきれない時に、動物の温もりや存在が時には、入居者の心の寄り所となることもあるように思います。
動物のある暮らし。
実現できればいいなぁ・・・。
次回で最終回です!
ユニットケア実施研修 ~長野編~