山形から帰ってきました。
新宮から大阪まで車で4時間
そこから東京まで新幹線で2時間半
東京から山形まで再び新幹線で2時間半
山形駅到着!!
延べ9時間の道のりでした。
(さすがに帰りは飛行機でしたけどね。)
第1日目の会場は山形ビッグウイング
全大会には福祉施設の関係者が1600人以上参加。
私たちは到着すると先ず、発表者受付へ・・・
この辺りからすでに緊張感が…
そこで、発表者は別室で発表スライドの事前確認をすることになっているようです。
そこで、プレゼンテーションの切り替えや動画再生のチェックを済ませ… 問題ナシ。
問題は当日の緊張だけですね。
共同演者の新谷ケアマネは「はぁー・・・」とため息ばかりついてました。
こうやっていよいよ大会2日目。
ここからは、テーマごとに各会場に分かれて、施設の取り組みや研究の演題発表となります。
今大会には全国各地から124演題がエントリーされていました。
「発表者は8時45分時間厳守で会場入りすること。」となっており、私の段取りが悪いことにより… 到着したのは8時45分ジャスト。
別にこれといった事もなく。普通に受付をして、指定されている発表者席へ。
予想通りそれ程大きくない会場。
緊張する新谷ケアマネに「この程度の会場なら、黒潮園の事例発表会のちょっと大きくしたような感じと思えば楽勝やよ。」と安心するように声を掛けるも、それどころではない感じ。
開始9時半まで、45分も待ち時間。
じっと座っているのも何やし、
「適当に散歩でもして気分転換…」と声を掛けるも、それどころでない様子。
とりあえず、一人で山形の街を散歩。
朝の冷え込みで、空気が清々しくて新宮では感じられない気持ちのいい空気が印象的でしたね~。
そして定刻。
事務局から分科会の審査員3名が紹介される。
どうも、発表演題を審査して『特別賞』と『奨励賞』という表彰がされるようです。
ここでちょっとやる気にスイッチが…!?
私たちの発表は3番目。
前の2つの発表も私たちの発表と同様、経管栄養の高齢者に対して、お口から食べることが出来るように経口移行に取り組んだ事例でした。
どの発表もスライドの構成から内容まで、とても完成度の高いもので大変勉強になります。
ふと、私がこの仕事に携わることになった6年前、初めてこの様な研究大会に参加した頃を思い出しました。
発表の内容が「生きがい・・」「笑顔・・・」そういった成果(変化?)を強調する演題が多く、医療専門職であった私の印象としては、当時とても残念に思った記憶があります。
もちろんこれらの情緒的な成果はとても大切なことですが、専門職としての高見を目指す職種となるには、エビデンスを強調するものでないといけません。
あれから数年たった近年。介護職によるこういった研究発表のレベルは非常に向上しており、他の医療福祉専門職とも引けを取らないものになっていることを肌で感じます。
そう感心していると、私たちの出番。
監督の私が、神戸大会の発表者の端地介護職員の代打で登壇することになり、果たして自分が上手くできたかは自信ありませんが… いざ本番となると強い新谷ケアマネ。難なく発表を終えました。
問題は… 途中、私がパソコン操作をし、新谷ケアマネが発表する時に、「会場の人はどんな感じで聴いているんかなぁ」なんて観察していると、スライドの出す順番が遅れてしまったというミスを私が犯してしまったくらいですかね(笑)。
発表内容はこちらを参照下さい。
参照記事:
『平成27年度近畿老人福祉施設研究協議会兵庫・神戸大会 【演題】』
こうやって全ての演題発表が終え、2日目の分科会も閉会に。
そこで、最後に審査委員からの発表が・・・・
何と私たちの発表が
『奨励賞』に選ばれました。
(正確には選ばれてました?)
どうしても聞きたい発表があり移動していた徒歩10分の会場から走って戻ったら、結果発表が終わったばかりで、隣の発表者から「選ばれましたよ~。」と教えて頂きました(笑)。
(どうしても聴きたかった、その面白い発表はまた後日)
そんな、こんなで、あっと言う間の山形大会でした。
そこでようやく、「このような形に残る賞も施設に持ち帰ることができ、本当に来て良かったね。」と2人共に心に安堵感が戻ってきました。
発表者には交付された認定証
賞状は後日だそうです。
思い起こせば、これは特に発表エントリーも考えていなかった所に、県の老人福祉施設協議会から、急に近畿老人福祉施設研究協議会兵庫・神戸大会への演題発表依頼を受けた所から始まりました。
法人内での事例発表会で簡単にまとめていた取り組みを掘り起こし、準備期間のないままにバタバタしながら何とか発表までこぎつけ・・・
そして、事務局からの推薦枠として、この全国老人福祉施設研究会議山形会議での発表のお話を頂き、最後にはこのような賞の受賞に至りました。
社会福祉法人黒潮園ではこれまでの経験則に基づくケアを見直し、「専門性のある質の高いケア」を目指し様々な見直しを行い、取り組みを重ねてきました。
おそらく、その当時はこの様な大会には、「全国のすごい施設の発表を聞きに行く」といった形で参加し、自分たちのケアは及ばないといった印象があったと思います。
自分たちのケアの質が本当に高めることが出来ているのか、省みることはなかなか難しいとは思いますが、少なくてもこのような大会で発表する機会を頂き、そして評価されたということは、私たちのケアが全国レベルにあると言えると思います。
しっかりとしたビジョンをもって、職員みんなで積み重ねてきたことが形となったものであり、そして自信につながるとても貴重な経験をさせて頂いたと思っています。
今後も現状に留まることなく、ご入居者の皆様によりよいケアを提供出来るよう、また地域福祉を牽引していけるような法人を目指し取り組んで行きたいと思います。
秋田は今が紅葉の見頃。
蔵王ロープウェーからの紅葉
行きたかったなぁ・・・・