躯体が完成し内部仕上げ作業が本格化しています。
そこで床材の選択に次いで、壁のクロスや建具の部材、色など内装関係の詳細を全て決めて行かなければなりません。
いつも打ち合わせ場所となる現場事務所の棚には、カタログや取り寄せた建材のサンプルが沢山ならんでいます。もうここまでくると打ち合わせ場所というより‥
益田一級建築士設計事務所の新宮支所と言える状況ですね。
そして所属設計士は益田滋子氏、鈴木義一氏、そして私も一員‥? といった感じで、あーでないこうでもないと、時には夜まで議論をし最終決定していきます。
先日、リビング、居室、トイレ‥とそれぞれの部屋の壁紙(クロス)を決定しました。
実は部屋で最も広い面積を占めるのは壁紙(クロス)なのです。またそのカラーは部屋のイメージを決める重要な要素です。一般的には白を基調にしたクロスが用いられていることが多い壁紙ですが、素材感や色、柄の違うものが沢山あり、カタログはとても分厚い一冊となっています。
また壁紙はここ数年ではデザインだけでなく、様々な効果をもつ「高機能壁紙」が注目を集めています。これは従来のビニール壁紙に消臭、汚れ防止、吸放湿性、抗菌、表面強化など様々な機能を持たせたものです。そこでインテリアとしてだけではなくその部屋の用途・特性に応じ、その必要な機能を選ぶこともポイントとなります。
鈴木設計士
「僕は子供の頃から絵を書くのは得意だけど、色を塗ると次々と重ねてしまって、絵を台無しにしてしまうタイプです。」「益田のセンスは素晴らしい‥。」
という事で‥
設計デザインは鈴木設計士。カラーコーディネートは益田設計士が中心となり進められています。
そこで私を加えた3人で作業に取り組んでいます。
ちなみに、介護現場での経験が豊富で、作業性や効率の検討が得意な小林事務長は‥
「色に関してはイマイチよく分からないので、決定は理事長に一任で‥」と一線を外すことが多いですかね。
このように1年近くもこのメンバーで様々な検討を重ねていると、お互いの特性が見えてきて面白いものです。そしてそれぞれのセンスとアイデアがまとまり最終決定に至ります。
沢山のサンプルの中から候補を選ぶ益田設計士
有力候補を壁に張り、視点を変えるため日を改めて再度検証
益田設計士の提案でユニットごとに表情の異なる空間設計と、フローリング床材の色‥ に合わせ、居室の壁面の一面だけ色を変え、アクセントとなるよう特色を持たせた壁紙を選んでいます。
壁の色は基本的に白系統ですが、リビングは開放的な色を、居室に入れば落ち着いた色という考え方で、その色合いは4つのユニットで全て異なります。指し示す組み合わせは南棟1階の居室壁紙です。アクセントとして選ばれたのはうすいうぐいす色の壁紙です。
しかし、色は本当に色々とあります。
カラーコーディネート‥ センスが求められます。
その中からの選択って相当大変だということが伝わりますかね~???