東京での研修から帰って来ました
7月22日~24日の3日間の日程でユニットケア施設管理者研修を受講してきました。
その間のブログ更新を担当してくれた事務職員の越水さんは、とてもパソコンに精通した強い味方で、法人のIT関係の全てを管理してくれています。それだけでなく私たち職員がパソコンの操作で困ったときは、その場で無料パソコン教室を受けることができます。
ちなみに黒潮園のホームページは私と越水さんによる企画と、広報員会による手づくりで運営を行っています。
これからもいろんな職員による投稿でこのブログの運営をしていきたいと思います。
さてユニットケア施設管理者研修は、受講することでユニット施設を開設する際に必要となる管理者の認定証を受けることができます。今回は既に開設している施設を含め、全国から60施設の施設長の方が受講されています。
まる一日の講義とグループワークを3日間、かなりの内容がつまった研修です。
その様子は、
ユニットケア推進センターのホームページにもアップされています。
その写真に私の姿が・・・
頬杖をついています。疲労のピーク?いや真剣に考える姿です!
グループワークは毎朝、席替えを行い、全て違うメンバーで討議を行うため、色々な意見を知ることができました。
野球のチームでも監督によってチームのカラーが異なるように、組織はトップの理念や方針次第とも言えます。同じユニットケア施設へ取り組むにおいても、それぞれの法人のケアへの思いや人材の考え方、運営方針がありたいへん興味深いものでした。
ある東京の開設予定の施設の方から‥
介護福祉士 時給1500円 夜勤手当1回12,000円 給料28万円
という募集要項のチラシを頂きました。
当然、家賃など生活を行うための物価が全く違います。 しかし、これぐらいしないと都心では職員が確保出来ないということです。 新しい施設を計画しても人が集まらず大変という話もあり、介護人材不足も深刻な問題と言えます。
一方では夜勤手当は2000円という法人も‥
他には‥
「とにかく業者を泣かせています。だから建物を坪単価55万円で建築しまたよ。」
「東北は冬に建築工事が少ないから、時期によっては建築費をかなり下げることができるから坪45万で考えているよ。」
といった建築費に関する話題や‥
「経営上、人件費率は何%が適切なのか?」
「基準の人員配置では、このユニットケアは難しく勤務シフトを組むのが大変です。」
「夜勤の配置が2ユニットで1人はきついですねー。」
など‥
やはり、皆さんのお話では小規模の施設では建築費と人件費といった収益性についての議論が多いように思いました。
私たちは『より良い労務環境があてはじめて、より良い人材が集まり、そしてより良質なケアにつながるもの』と考えをモットーにしています。この素晴らしいユニットケアが理想論ではなく実現するためには、やはり手厚い人員配置ができるかということにあると思います。
そこで現在、小林事務長と様々なシュミレーションを重ねながら、手厚い人員配置と長期的な事業経営の安定化について検討を重ねています。
介護現場ではより良いケアに日々挑戦しています。経営こそチャレンジだと思います。
最後に参加者全員が1人づつ前に出て、演習で各自が立てた導入計画書の発表がありました。
そこで‥
「1ユニットに1名の夜勤配置もしくは、日中の人員配置を手厚くする計画を立てます」
と強気の発言をしてきましたが‥
今後の展開にご期待ください。